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(駆ける魂)柏レイソル監督 吉田達磨(上) 2015年3月2日 日経新聞(夕刊)より

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■ ピッチはカオス道しるべを 11人、一つの生き物のように

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「サッカーのピッチ上はかなり入り組んでいる。言ってみればカオスなんです」。柏レイソルの監督に就任した吉田達磨(40)はそんな表現をする。「自分たちが整理された状態でないと、取り返しのつかないことになる」。言われてみれば当然だが、カオスを認識していない指導者、選手が多いような気がする。
「様々な可能性の中から、いろんなものをそぎ落としていく必要がある」。そのために選手に指標=道しるべを提示する。こういうときは、どこに立つといいか、どこを見たらいいか、誰の何を見るか、相手の何を見るか、誰に何を伝えたほうがいいか。おのずと、しなくてもいいこと、見なくてもいいものも決まる。「道しるべがあれば、プレーしやすくなるんだと選手に実感してほしい」
サッカーは準備と予測の連続で成り立つ。「一歩ではなく半歩先を予測してほしい。一歩だと予想になってしまうから、半歩でいい」。予測は当然、指標と対になっている。「これを知っておくと簡単になるということがたくさんある。それを選手に伝えたい」
吉田が示す指標は選手の特性を念頭に置いたものだから、個が組織に縛られない。指標を持つことで、きわめて機能的な組織ができあがる。しかも「一人ひとりが組織によって生かされる」ようにできている。結果的に人とボールの動きが円滑になる。

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経営の世界にも「KPI : Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」という言葉があります。
・経営環境は「カオス」
・「指標」はどうアクションすればよいかを示してくれる「道標(みちしるべ)」
・「指標」は「予測」と一対
・「予測」は「半歩先」を意識する
・「指標」は個人に対して設定することで、組織から自由に個人が行動できる。それでいて、「指標」の方できちんと体系化しておいて、組織の構造を壊さないように工夫しておく。
どうですか? サッカーチーム(J1)の指導者の言葉は、会社経営にも十分活かせるヒントになると思います。
(この連載コラムからは目が離せません)

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