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(私の履歴書) 王貞治(21)現役引退 2015年1月22日経新聞(朝刊)より 

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■ 自分の打撃できず決意 長嶋監督も退陣、発表遅れる

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「「口はばったいようですが、王貞治としてのバッティングができなくなったので」。1980年11月4日、現役引退を発表した。シーズン終了が10月20日だったから、ずいぶん遅かった。それまでの2週間、いろいろあったのだ。」
「悔いが残るとすれば、世界新といわれた756号を打った以後の自分に対してだ。普通の人の人生が仕事、家庭、趣味と360度広がっているものとすれば、私の人生は野球オンリー。角度でいうと90度ほどに限定されていた。家庭は妻に任せっきり。自分の世界に閉じこもって打ってきた。
それが一変、急に世間が広がり、外との付き合いが増えた。「756」を世界記録だとも思っていないが、それでも一種の達成感に侵されていたのだろう。打席に以前ほどの執着心がなくなり、左方向にも打つようになった。
狭い一、二塁間でも抜いてやる、という気持ちが薄れ、応用編だけで打っていた。「自分にはこれしかない」と心に決めていた人間が小器用になったらおしまいだ。この先、私の記録に迫り、追い越す人が出てくるかもしれないが、問題はそのあとと言っておきたい。」

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僭越ながら、キーワードだけ抜き出させていただくと、
「世界記録への賞賛」→「達成感 」→「執着心 」→「応用編」「小器用」へ。
求道者としては、「30本塁打」「84打点」でも引退を決意する水準。
引退は自分の心に真摯に向き合い、「口はばったいようですが、、、」
一方で最近ノーベル賞獲った人は自分をどう見ているんでしょう!?

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