アインシュタイン(1)手段の完璧さと、目的の混乱。この2つが、私達の主な問題に見える

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■ あなたの仕事を邪魔するものは何ですか?

A perfection of means, and confusion of aims, seems to be our main problem.

手段の完璧さと、目的の混乱。この2つが、私達の主な問題に見える。

(理論物理学者、ノーベル物理学賞受賞 / 1879~1955)
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自分に課せられた課題を日々こなしているとき、あなたはどういうことにいらだちを感じますか? もしくは、どういうことに邪魔されているとフラストレーションの高まりを感じますか?

私は、見せかけの素晴らしい「How」と、定義されていない「Why」にストレスを感じます。

● 見せかけだけの完璧な「How」について

私の最近の仕事は、経営管理の仕組み作りが多いのですが、ほぼICTシステムの導入を伴います。そうすると、「こんなふうにリッチな機能を持っているシステムがあります」「こんなきれいなチャートを描画できて、変数を入れるとぐりぐり見かけが動的に変化して分かりやすいんです」「これまで●●時間かかっていた処理をたった●●分で終わらせることができます」というセールストークがごく自然と耳に入ります。

そうなると、当初の業務改善の目的を忘れ、理想とするプロセスや管理したいKPIはそっちのけで、目新しいツールを導入すること自体が目的になって、この(見かけだけは)素晴らしいICTシステムを導入するために、現行業務とのギャップ分析を行い、結果としてシステムをよりスムーズに立ち上げるために、業務の方をシステムに合わせることに何のためらいも疑問持たない人が続出します。

私はこういう状況をシニカルに観察して、とある笑い話をいつも思い出しています。
本当の自分のサイズは9号なのに、ダイエットするために、まず7号のドレスを購入します。毎日それを眺めて、その素晴らしいドレスを身に付けて街に繰り出す自分を想像しながら、日々、食べたいものがあっても苦悶の表情で我慢します。大抵の場合は、ダイエットに失敗して、7号サイズのドレスは泣く泣く、知人に譲るか、メルカリに出品します。

もしくは、ダイエットに成功したとしても、ファッションの流行に間に合わず、せっかく買ったドレスを着て外出できない状態になるかもしれません。その場合も、フリーマーケットに出すしかありませんね。

● 定義されていない「Why」

経営管理は、それ自体は直接的に利益も売上も生み出しません。ですので、堅牢な経営管理プロセスをデザインすればするほど、余計な間接工数が必要となり、管理工数、管理費が膨らむ可能性が大です。しかし、いったん、「グループガバナンスを強化して、経営監査・業務監査プロセスを全社に通す」「業務プロセスを標準化して、誰でもどこにでも異動できるようにし、引継工数も極小化し、ERPもアドオン開発をせずに低コストで済ますことにする」という総花的なプロジェクト目的が設定された場合、必ずと言っていいほど、間接コストの低減と、管理プロセスの精緻化のトレードオフ状態に陥ります。

そうなると、社内に点在する論客の声の大きさに応じて、会議毎に異なる目的達成の施策が乱立することになります。その時々の議論の流れに沿って、コスト低減か管理精緻化のどちらかに振れた結論が都度導かれます。

私は、性格的に執念深いので、プロジェクト初期目的を忘れることがあまりないので、いつも「そもそも、●●が目的ではなかったんですか?」と、「そもそも先生」を演じてしまいがちで、その度に相手の嫌悪感丸出しの表情を目にすることになります。(^^;)

ごつごつと無骨な方法論でいいじゃありませんか。そもそもの目的を忘れずに、迂遠でも、急がば回れ。何度もしつこく、「最初、●●という目的で始めたプロジェクトですよね」。このセリフを適時に言うことは決してやめないようにしたいと思います。

(最近では、落とし所や妥協点を探りつつ着地点を求めるように、丸くなってきたな、と日々感じるようになりましたが、、、)

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