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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(16)

本レビュー
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■ 世話好きな人の心に潜む真意とは!?

コンサルタントのつぶやき

世話好きな人は、単に優しい人なのではない。
相手を自分に依存させ、
自分が重要な人物であることを実感したいのだ。

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「自分は重要な人間である」

劣等感を隠して自らの優越をアピールするために、相手を見下したり、非難したりして、自分の価値を高める手法は前回までにご紹介しました。そのような単純な手法ではなく、今回はもう一段高等な戦術があることをご紹介します。

皆さんの身の周りに世話好きな人はいないでしょうか?
「書くものが無いならこのボールペンを貸してあげようか?」
「汗が噴き出しているよ、このハンカチをどうぞ!」
「そろそろ床に着いた方がいいんじゃない?」
このような世話焼きは単なる優しさではありません。世話を焼くことで相手を自分に依存させようとしているのです。

「私がいなくては、相手は何もできないんです」
そう言って、自分が相手にとって重要な人物であることを証明しようとしているのです。

さらなる高等戦術として、自分を責め、自分を傷つける、という方法もあります。例えば、リストカットなどの自傷行為、「自分なんて生きていてもしょうがない」と自己否定したりする。これらは、一見すると自分を責めているように見えますが、実際はその逆です。自分を責めるふりをして、家族や周囲の人を責めているんです。「私はあなたたちのせいでこんなに苦しんでいる」「なのにあなたたちは何もしてくれない」。そうアピールしているのです。

『世話を焼いて相手を下げることで自分を上げる。』

『自分を責めて、間接的に周囲を攻撃する。』

人とは皮肉な存在ですね。人はありとあらゆる手段を用いて、自分が重要な存在であることを誇示しようとする存在なのです。何をするにつけても、自分の優越感を得たい、劣等感を言い訳材料にする。ちょっと、アドラーは斜に構えた人間観察の結論を言ってくれていますね。

皆さんには思い当たる節はありますか?

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