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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(28)

本レビュー
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■ 「無意識」や「欲望」がすることは自分や他者に対する言い訳に利用される

コンサルタントのつぶやき

「無意識にやってしまった…」
「理性が欲望に負けて…」とは、
自分や相手を欺くための「言い訳」でしかない。

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「意識と無意識」「理性と感情」などと言うような二元論、相対立する要素に分けて物事、特に人間の言動を分析することをアドラーは明確に否定しました。これらは一つであり、一見矛盾するように見えたとしても、それは同じ目標達成に向けて相互に補い合っているだけであるとしました。

ダイエットをしている人が、「無意識のうちに食べていた…」「欲望に負けて食べてしまった…」などとよく言いますが、それは言い訳にすぎない、と厳しく一刀両断するのです。実際のところは、自分の意思で判断し、食べることを「善(メリットのあること)」として選んだだけというのです。

では、なぜ私たちは「意識と無意識」や「理性と感情」をわざわざ引き合いに出すのでしょうか? アドラーはそれこそが自分や他者に対する言い訳であるのだ、と言いました。「責任を取りたくない」「敗北を認めたくない」「良心の呵責」を包み隠すために、「自分は悪くない。無意識と自分の内にある欲望が悪いのだ」と言い訳し、自分と他者を欺き、他責主義で自分の心を救おうとしているのです。

そんな偽りの世界で自分の心までも偽って、自分の心にまで言い訳をする。逆に言えば、それが普通の人間だとアドラーは喝破したとも言えます。自己防衛の「感情」がなせる業。それが自分に対する言い訳です。自己防衛本能というものは、自分の心さえ偽ってでも自分を守ろうとするのです。その弱さが人間にはあるのだという事実をまず認めることが自分を変える第一歩です。

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