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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(29)

本レビュー
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■ 「アンガーマネジメント」本を読んでも何も解決しない!?

コンサルタントのつぶやき

怒りなどの感情を
コントロールしようとするのは無駄である。
感情は「排泄物」なのだ。
「排泄物」を操作しても何も変わらないだろう。

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私は自他ともに認める激情家で、家庭でも職場でも喜怒哀楽(特に怒り)を隠せません。絶対にポーカーでは負けてしまいます。家内からは「怒りんぼう」と呼ばれています。そういえば、「アンガーマネジメント」本を何冊も買い込んで実践してみましたが、そのいずれの努力もことごとく水泡に帰しています。

私たちは日々、怒りや悲しみなどの感情に支配されているように感じています。そのため、「怒りをコントロールする方法」についての書籍が多数発売されており、そのいくつかはベストセラーになっています。しかし、アドラーは感情をコントロールすることを否定しています。アドラーが言うには、「感情はライフスタイル(=性格)による「排泄物」に過ぎない」のだそうです。「排泄物」を操作しても結果は何も変わらないが、ライフスタイルを変えることで、自ずと感情も変わるのだそうです。

ここで言う「ライフスタイル」とは、「ものごとの捉え方・認知の中核をなす基本的信念」のことを指します。私たちは、相手の言動や世の中の出来事という刺激(Stimulus)にダイレクトに反応(Response)するのではありません。その間にその人なりの物事に対する捉え方、すなわち認知(Cognition)の型があるのです。「認知」が「感情」を変える元なのです。

例えば、廊下ですれ違った異性がクスッと笑ったのを見て、ある人は「バカにされた」と認知し、劇怒りするかもしれないし、また別の人は「自分に気があるのでは」と嬉しく感じるかもしれません。

その時、「怒り」「喜び」という感情自体を操作することはできないのです。そうではなく、その「感情」を生み出した「認知」の方を自分が好ましい方向に修正するのです。「バカにされた」と感じる人は、「自分が異性に好かれるはずがない」という自己否定的なライフスタイルが根底にあるではないでしょうか。その認知こそ修正するに値する対象です。その結果である「怒り」そのものを操作しても無意味なのです。

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