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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(51)永遠の赤ん坊 末っ子誕生の秘密

本レビュー
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■ 永遠の赤ん坊の誕生!

コンサルタントのつぶやき

末っ子は甘やかされて育ちがちだ。
そのため、自分では努力をせず、
無力さをアピールして人にやってもらおうとする
「永遠の赤ん坊」になる傾向がある。

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本書では、アドラー心理学における子供のライフスタイル(=性格)形成について、親子関係以上に、兄弟姉妹関係が大きく影響を及ぼすと考えるため、「家族布置」と呼ぶ、家系図、家族間の人間関係、家族内の雰囲気・共有する価値観を調べて、本人の内面を分析するそうです。

アドラーによると、末っ子は、親から独り立ちするよう指示される経験がなく大きくなります。「今日からお兄ちゃん(お姉ちゃん)よ!自分のことは自分でやってね」とは決して言われることがないからです。

本書から末っ子の心理状況が生まれる性格傾向を引用させて頂くと、

甘やかされて育った末子は、問題が起きたときに第一子や中間子にように「自分の力で何とかしなくてはならない」と考えるよりも、弱さや無力さをアピールすることで、親きょうだいに問題解決を肩代わりさせようと考える依存的な子供になりがちです。またそのことにより、問題児になる確率が高い、とアドラーは考えました。

ならば親としては、末っ子の独立心を育む工夫が必要なのでしょう。課外活動に積極的参加させて、地域コミュニティや学校などの集団の中で、より年少の者の面倒を見る体験をさせるのはどうでしょうか? 

つまりですね、環境が人に影響することを恐れるなら、環境が人に及ぼす影響力の大きさを評価するのなら、より相応しい環境を作ってあげることも教育では無いでしょうか。結局、人は自分の体験の中で物事を解釈したり、解決策を考える傾向があり、私もその枠を超えることはできません。それゆえなんですが、自分の場合は、若いコンサルタントには、どんどんクライアントの前で失敗してもいいよ、と失敗のチャンスを与えるようにしています。

取り返しのつかない失敗をしでかし、クライアントに大迷惑をかけることの無いように、私がフォローできる範囲で自由に、できるだけ口を出さずに仕事をさせてみるのです。そして、成功すれば若いメンバの手柄、失敗すれば責任を取って自分がフォローする。そのフォローのやり方も見せて学ばせればいい。

アドラーはこのようにも言っています。

すべての末っ子が甘やかされて依存的になるわけではなく、年上のきょうだいをかき分けて努力し、勝利者になるストーリーも多く見られる

どんな人にも成長のチャンスを与える。そのチャンスをものにするかどうかはその人次第なのです。

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