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■ 共同体感覚を高めるためには、周囲の人間を喜ばせるだけでよい!

コンサルタントのつぶやき

苦しみから抜け出す方法はたった一つ。
他の人を喜ばせることだ。
「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。

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人生の苦しみから逃れるためにどうすればよいかの処方箋を、アドラーがどのように語ったかについて、本書では次のように説明しています。

神経症、不眠症で悩む患者が問いました。「どうすればこの苦しみから抜け出すことができるでしょうか?」アドラーは答えました。「他の人を喜ばせることです。『自分に何ができるだろうか? どうすれば他の人に喜んでもらえるだろうか?』と考え、それを行動に移すことです。そうすれば、悲しい思いや不眠はなくなり、すべてが解決するでしょう」

なんだか頓智(とんち)問答のように、つかみどころのない回答と感じられる向きもあろうかと思いますので、私なりの解釈を付け加えたいと思います。

自分が生きるのに苦しい思いをしている場合、アドラー的には、その苦しみの原因は全て人間関係の悩みから発せられるものである、という彼の論理の大前提があります。それは、この連載をお読みいただければご理解いただけると思います。その人間関係から来る悩みを解決するには、その相手、「家族」「友人」「同僚」「顧客」いずれの立場の相手であろうが、その相手を喜ばせることにまず集中します。

人間関係から来る悩みを解決するために、直接その原因に触るのは、難しいことの方が多いです。直接手を打つことが難しいからこそ、課題としてあなたの悩みとして、心中に深く突き刺さるのです。

じゃあ、発想を転換して、その人間関係を形成する相手の喜ぶことを、直接の悩みの解決にならないにしても、まずやってみませんか。遠回りのように思えて、実は、間接的にあなたの悩みを解決してくれるかもしれません。

あなたの周囲を取り巻く複雑な人間関係の誰か、その相手を喜ばせると、相手から感謝の言葉をかけられるかもしれません。また、感謝の意を表して、あなたに何かの見返りがあるかもしれません。その見返りの有無、またはその見返りの内容の是非を問わず、感謝の言葉をもらったり、見返りたる言動を示してもらったりすることで、あなたは逆に嬉しく思えるはずです。その「嬉しい」が、あなたの幸福感につながり、その幸福感は、あなたが属する社会の中に、あなたの居場所がしっかりあることを再認識・再確認させてくれます。

社会の中に居場所を見つけられるということは、共同体感覚を養うことができる、ということです。共同体感覚が高まるだけで、あなたの人生における幸福感がそれだけで増します。やがて、従前の人間関係から起因している悩みは、その幸福感で打ち消されているかもしれないし、悩みに隣接した領域での他者貢献により、相手から感謝されるだけで、その悩み自体が既に悩みでなくなっている可能性も出てくるのです。

一度、騙されたと思って、人間関係から来る悩みに悩むのを一休みして、その周辺に存在する交友関係の相手を喜ばす言動をやってみてください。思いがけない方向から、幸福感があなたの人生に訪れることでしょう。

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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(74)人生の苦しみは他人を喜ばせることで解決できる!http://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/f2dde0c815f506d35f39301dbbb486e4.jpghttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/f2dde0c815f506d35f39301dbbb486e4-150x150.jpg小林 友昭本レビューアドラー,アルフレッド・アドラー,他者貢献,共同体感覚,小倉広,居場所■ 共同体感覚を高めるためには、周囲の人間を喜ばせるだけでよい! 苦しみから抜け出す方法はたった一つ。 他の人を喜ばせることだ。 「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい。 ----------------------------------------------------- 人生の苦しみから逃れるためにどうすればよいかの処方箋を、アドラーがどのように語ったかについて、本書では次のように説明しています。 神経症、不眠症で悩む患者が問いました。「どうすればこの苦しみから抜け出すことができるでしょうか?」アドラーは答えました。「他の人を喜ばせることです。『自分に何ができるだろうか? どうすれば他の人に喜んでもらえるだろうか?』と考え、それを行動に移すことです。そうすれば、悲しい思いや不眠はなくなり、すべてが解決するでしょう」 なんだか頓智(とんち)問答のように、つかみどころのない回答と感じられる向きもあろうかと思いますので、私なりの解釈を付け加えたいと思います。 自分が生きるのに苦しい思いをしている場合、アドラー的には、その苦しみの原因は全て人間関係の悩みから発せられるものである、という彼の論理の大前提があります。それは、この連載をお読みいただければご理解いただけると思います。その人間関係から来る悩みを解決するには、その相手、「家族」「友人」「同僚」「顧客」いずれの立場の相手であろうが、その相手を喜ばせることにまず集中します。 人間関係から来る悩みを解決するために、直接その原因に触るのは、難しいことの方が多いです。直接手を打つことが難しいからこそ、課題としてあなたの悩みとして、心中に深く突き刺さるのです。 じゃあ、発想を転換して、その人間関係を形成する相手の喜ぶことを、直接の悩みの解決にならないにしても、まずやってみませんか。遠回りのように思えて、実は、間接的にあなたの悩みを解決してくれるかもしれません。 あなたの周囲を取り巻く複雑な人間関係の誰か、その相手を喜ばせると、相手から感謝の言葉をかけられるかもしれません。また、感謝の意を表して、あなたに何かの見返りがあるかもしれません。その見返りの有無、またはその見返りの内容の是非を問わず、感謝の言葉をもらったり、見返りたる言動を示してもらったりすることで、あなたは逆に嬉しく思えるはずです。その「嬉しい」が、あなたの幸福感につながり、その幸福感は、あなたが属する社会の中に、あなたの居場所がしっかりあることを再認識・再確認させてくれます。 社会の中に居場所を見つけられるということは、共同体感覚を養うことができる、ということです。共同体感覚が高まるだけで、あなたの人生における幸福感がそれだけで増します。やがて、従前の人間関係から起因している悩みは、その幸福感で打ち消されているかもしれないし、悩みに隣接した領域での他者貢献により、相手から感謝されるだけで、その悩み自体が既に悩みでなくなっている可能性も出てくるのです。 一度、騙されたと思って、人間関係から来る悩みに悩むのを一休みして、その周辺に存在する交友関係の相手を喜ばす言動をやってみてください。思いがけない方向から、幸福感があなたの人生に訪れることでしょう。現役の経営コンサルタントが管理会計をテーマに情報発信します