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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(99)相手が自分の課題に踏み込んできたときの対応とは

本レビュー
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■ 相手が自分の課題に踏み込んできた際も、「課題の分離」を徹底すること!

コンサルタントのつぶやき

それが「あなたの課題」ならば、
たとえ親に反対されても従う必要はない。
自分の課題に足を踏み込ませてはいけないのだ。

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本書では、今度は親子関係を題材に、課題の切り分けを説明しています。自分の親から結婚を反対された場合、あなたならどうしますか?

選択肢1)親を悲しませたくないから、パートナーと別れて結婚を諦める
選択肢2)何としても結婚に賛成してもらいたいから、親を説得する
選択肢3)自分の意思を貫き、そのまま結婚する

アドラー的には、対人関係の基本原則である「課題の分離」に照らして考えると、「選択肢3」をチョイスするのが最適なようです。その人、その状況により、一概に言えないかもしれませんが。

まず1)を選んだ人は、主体的に自分の人生を生きていないことになります。他人(ここでは親)の評価のために自分の行動や意識を変えるということは、その人の思いのために人生を費やしていることになります。

次に2)を選んだ人は、「課題の分離」ができていません。親があなたの結婚に反対するのか、賛成するのか、喜ぶのか、悲しむのか、それは親の課題であって、あなたの課題ではないからです。それをねじ伏せようと、論破しようと、親を説得するという行為は、逆に、あなたが親の課題に土足で踏み込むことになります。

最後に3)を選んだ人は、他人と自分の課題の分離ができている人です。親の課題にも踏み込まないし、自分の課題に親も踏み込ませない。沈着冷静に、親に結婚の意思を伝え、もし反対された場合でも、あくまで自分の意思で、自分の人生を最優先にして意思決定するのです。その際の判断基準に、親がどう思うかを含めてはいけません。それは親自身の人生の課題だからです。親が賛成するも、反対するも、それは親の課題であって、あなたの課題ではないのですから。

このことは、上司と部下、お客様と業者の間でも共通して言えることです。商談で相手の利になると思って提案する。それを受け入れるか拒絶するかは、お客様の課題です。もし誠意を尽くして説明しても商談が不成立に終わったなら、次の見込客の方へ足を運べばいいだけです。もし誠意を尽くして部下の過ちを指摘して次善策を提示しても部下がそれを受け入れずに従前のやり方に固執したなら、別の人にその仕事を任せるか、その部下を別の部署に異動してもらうか、淡々と決めれば済むことです。

冷たいですか? いえいえ、その必然に至る前に、私は誠心誠意、真心を込めて、意を尽くして理解して頂けるように説明に全身全霊をかけます。それでも翻意できなければ、それは相手の判断力、相手の立場、相手の感情の問題です。そこまで自分が背負う必要はありません。私はそんなにキャパが大きいできた人間ではないので。自分の器ぐらい、わきまえています。どんな部下でも、どんな顧客でも上手に意のままにコントロールできるなんて、そんな傲岸不遜な思いは100%、微塵も持ち合わせていません。(^^)

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