アーカイブ: 管理会計

原価計算(入門編)

原価計算基準(2)原価計算の目的 - ①財務諸表作成目的、②価格計算目的の盲点を突く!

■ 原価計算基準は、取得原価主義に基づく「実際原価」を基本としている! 前回(原価計算基準(1)原価計算の一般基準の体系を整理)は「原価計算基準」の前段の能書きの構成をざっと理解して頂きました。今回から47条に及ぶ各条を丹念に読み込んでいきたいと思います。 その前に、「基準一」から「基準六」までの全体像はこちら。 第一章 原価計算の目的と原価計算の一般的基準  一 原価計算の目的  原価計算には、…
続きを読む
原価計算(入門編)

原価計算基準(1)原価計算の一般基準の体系を整理 - ざっと原価計算基準の世界観を概括してみる!

■ 原価計算の憲法である「原価計算基準」を読もう! 前回(原価計算の歴史 - 経営課題の変遷と原価計算技法・目的の対応について)は原価計算の300年の歴史を、時の経済状況・経営課題に沿って説明しました。今回から、いよいよ日本における原価計算の憲法たる「原価計算基準」を読み込んでいきたいと思います。日本国憲法も改正手続きがハードで、硬性憲法と言われていますが、原価計算基準も昭和37年11月8日に、企…
続きを読む
財務分析(入門編)

トレンド分析(2)在庫循環モデル - 通説とは真逆の逆走するトヨタの在庫循環をJIT生産モデルで解説!

■ 在庫循環モデルとは? 継続的なビジネスを営んでいるうえで、自社の受注-生産-販売のトレンドを時系列に並べて眺めると、足下の業績水準と将来の業績予想をある程度、複雑な統計手法を使用せずとも過去トレンド情報から類推することができます。その代表格のふたつめが、「BBレシオ」に続き、今回紹介する「在庫循環モデル」です。 「在庫循環モデル」とは、在庫の増減率と出荷の増減率から、景気変動をトレンドや局面を…
続きを読む
財務分析(入門編)

トレンド分析(1)BBレシオ - 個別受注型企業の販売モデルを理解する

■ 受注産業では、受注が売上の先行指標になり得ます 継続的なビジネスを営んでいるうえで、自社の受注-生産-販売のトレンドを時系列に並べて眺めると、足下の業績水準と将来の業績予想をある程度、複雑な統計手法を使用せずとも過去トレンド情報から類推することができます。その代表格のひとつが今回紹介する「BBレシオ(Book-to-Bill Ratio)」です。 「BBレシオ」とは、出荷額(billing)に…
続きを読む
原価計算(入門編)

原価計算の歴史 - 経営課題の変遷と原価計算技法・目的の対応について

■ 「ものづくり」の歴史と共に誕生・発達してきた原価計算 原価計算は、それを利用する企業の様々な原価観に基づいて、誕生・進化を遂げてきました。その道の大家、アドルフ・マッツは、「原価計算は、目的達成のための手段であり、それ自体、何らの目的も有しない」という言葉を残しています。われわれ、原価計算を学び、企業会計において実践する身としては、その原価計算をなぜやるのか、『目的』の理解にこそ意味があると心…
続きを読む
原価計算(入門編)

原価計算 超入門(8)原価計算における配賦とは - 費用収益対応の原則により間接費を棚卸計算させる技にすぎない

■ 「配賦」計算のそもそもに迫る! 原価計算を学習したり実務で扱ったりする際に、避けて通れないのが「配賦計算」です。本稿では、配賦計算におけ実務的なテクニックをずらずらと紹介することはせず、そもそも配賦計算を必要とする会計の考え方について基本的な所から説明したいと思います。基本的な思考を学習しておけば、千変万化する原価計算実務の世界において、採るべき配賦計算ロジックについて最適な判断が下せるという…
続きを読む
業績管理会計(入門編)

パナソニック、海外子会社を再編 今期 買収防衛策も廃止 - (考察)日系グローバル製造業の連結業績管理に資本連結を持ち込む是非

■ マネシタ電器返上! パナソニックの連結経営管理の進化が止まらない 一昔前、ソニーが新製品を上市し、すぐに松下電器が追随するという構図があった時代がありました。現時点でも電器/電機業界で、異彩を放っている両社ですが、今回は経営のお話し。 ソニーは、モルモット企業を自認しており、日本で初めてトラッキングストックを導入(2001年)するなど、コーポレートガバナンスの進化において、日本企業をリードして…
続きを読む
業績管理会計(入門編)

KPI経営入門(4)パフォーマンス・マネジメントの功罪 - 「そのKPI取れないんですけど?」

■ 現場あるある。「情報システムの入れ替え自体が目的ではないんですけど?」 本稿は、筆者が携わっているKPIマネジメント導入・検討の現場でよくあるジレンマというか、ボタンの掛け違いが起こるシーンを振り返って、今一度、「KPI経営」についての理解を深めて頂きたいと思い、書き記すものです。 筆者は、「絵に描いた餅」だけを提供するなんちゃってコンサルタントではないと自負していますので、実際の仕事っぷりに…
続きを読む
業績管理会計(入門編)

KPI経営入門(3)KPIあえて1つ パーク24のカーシェア躍進 - 日経情報ストラテジー2016年8月号より

■ 駐車場運営のパーク24がカーシェアリング事業で業績拡大している様子から 本稿は、筆者のKPI経営のセオリーを、事例を使って検証するものです。日本経済新聞電子版:すごい現場で紹介されていた、日経情報ストラテジー2016年8月号記事再構成版を元に説明していきます。 2016/8/15付 |日本経済新聞|電子版 KPIあえて1つ パーク24のカーシェア躍進 「時間貸し駐車場最大手のパーク24は、カー…
続きを読む
管理会計(基礎編)

ストレッチ予算の功罪と予実差異の上方乖離の罠とは?

■ ストレッチ予算の効果発現には限界がある! 目標管理や予算管理の世界で、ちょっと無理目だけど、出来そうなレベルの目標を立てることを「ストレッチ」と言い習わします。時に、米GEの名物CEOのジャック・ウェルチなどの経営手法として一躍有名になり、今やこの世界では一般常識となっています。 筆者はへそ曲がりな理屈屋なので、真正面から「ストレッチ予算」の限界を声高に主張します。いや、限界どころか常日頃から…
続きを読む
TOPへ