アーカイブ: 孫子の兵法(入門編) - ページ 6

孫子の兵法(入門編)

孫子 第2章 作戦篇 8 兵は勝つを貴(とうと)びて、久しきを貴ばず

■ 長期持久戦からは得るものは少ないものです。短期決戦での勝利が効率的 第2章を通して説明した理由から、戦争では速やかな勝利こそ最高とみなされ、決して長期戦を高く評価することはありません。 戦争の利害・得失を熟知する将軍(組織のリーダー)は、人民(組織メンバ)の死命を司(つかさ)どる者であり、国家の安危(あんき)を左右する者となるのです。 孫子 (講談社学術文庫)  ---------------…
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孫子 第2章 作戦篇 7 敵の貨を取る者は利なり

■ 競合(コンペチター)から奪ったシェアは通常の倍の価値があります 敵兵を殺すのは、憤怒の感情からですが、敵の物資を奪い取るのは利益を得ようとする精神がそうさせるのです。 戦車戦で敵の兵車を十台以上捕獲したときには全部を最初に捕獲した部隊長に恩賞として与え、自軍の旗印に差し替えたうえで、賞を受けた者の部隊に加えます。 その戦功のあった部隊の兵卒には、特別に飲食を供与して厚遇します。 こうすることで…
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孫子 第2章 作戦篇 6 智将は努めて敵に食(は)む

■ 兵站(ロジスティクス)まで気配りして新事業を始める 巧みに軍(組織)を運用する者は、国内の民衆に二度も軍役を課したりせず、食糧を三度も前線へ補給したりしません。戦費は国内で調達しますが、食糧は敵地で確保します。 戦争を起こして、国家が貧しくなるのは、遠征軍が遠くまで補給物資を輸送するからです。 ① 遠い敵地にいる外征軍に補給物資を輸送することを民衆に強いることは民衆の負荷が高まり生活が困窮する…
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孫子 第2章 作戦篇 5 兵は拙速を聞くも、未だ巧久(こうきゅう)を睹(み)ざるなり

■ いたずらに戦いを長引かせてはいけない 軍隊(組織)を運用するには、とてつもない大金が必要になります。 ・ 軍隊の編成(軽戦車千台、重戦車千台、歩兵十万人) ・ 外征の場合の兵糧の輸送(ロジスティックス) ・ 外国使節の接待費用 ・ 装備費用(膠や漆などの工作材料の購入、戦車や甲冑の購入) したがって、こうした規模と形態の軍が戦闘という行動様式をとって敵に勝利するまでの長期持久戦ともなれば、軍を…
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孫子 第1章 計篇 4 算(さん)多きは勝ち、算少なきは敗る

■ 冷静な思考が勝利を呼び込む まだ、実際に戦争を開始する前に、第1節で説明した「5つの基本事項」に照らして自軍と敵軍の勝率を比較・計量し、それに基づいて作戦計画を立案・策定して勝敗をシミュレーションしても「勝利」の予想が出てくるのは、敵よりも「勝算」が多いからです。「勝算」が多い方が実戦でも勝利するのが当たり前なのです。 ※ 5つの基本事項とは ① 道(ビジョンとミッションの共有) ② 天(マク…
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孫子 第1章 計篇 3 兵とは詭道(きどう)なり

■ 戦いとは騙(だま)しあい 戦争とは、敵をだます行為です。 まず、どのようにして偽りの姿を見せるか。 ① 本当はある作戦行動ができるのに、できないフリをする ② 本当は自組織がある効果的な業務ができるのに、できないフリをする ③ 本当は目的地に近づいているのに、まだ遠く離れているフリをする ④ 本当は目的地にからほど遠いのに、敵には近くに迫っているように見せかける 次に、そうした擬態を見せた際に…
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孫子 第1章 計篇 2 勢(せい)とは、利に因(よ)りて権を制するなり

■ 熟慮によって組織力を高め、機転によって勝利を収める 「前節」でお示した5つの基本事項に基づく計略を戦いの前に採用して組織力を高めることができたなら、敵(コンペチター)に勝利する体制を整えることができます。 次は、自組織に「勢(せい)」を付与して、実際の戦いの場における補助手段とします。「勢」とは、その時々の有利な状況により従って、一挙に勝敗を決する切り札を自己の掌中に収めることをいいます。 孫…
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孫子 第1章 計篇 1 兵とは国の大事なり

■ はじめに よく、「経営戦略」の基本的な考え方を整理するために、古典の部類に入る「兵法書」「軍事学」から、現代ビジネスに活用できる一節だけを引用し、歴史上の古戦や現代におけるビジネスケースに当てはめて解説している本が多く流布しています。手っ取り早く、「孫子」「クラウゼヴィッツ」「リデルハート」などのエッセンスだけつまみ食いしていますが、体系的に理解しようとすると、全編の解説を足早やでもいいので、…
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