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■ ユビキタスからIoTへ つながる先は、なんとデバイス数で530億個と予想!

経営管理会計トピック

なんといっても、次の総務省の「情報通信白書平成27年版」に掲載されているグラフを見て頂けると、IoTの凄まじい成長力(あくまで予想ですが)がお分かりになるでしょう。

20160307_図表5-4-1-1 インターネットにつながるモノ(IoTデバイス)の数

(出典)IHS Technology

そして、IoTで想定している接続されるモノは、スマートな接続機器の従来の代表格であるパソコンやスマートフォンだけではなく、車や家電、産業用設備など、従来通信機能を備えていなかった機器にまで拡散しようとしています。

20160307_図表5-4-1-3 ネットワーク接続機器数の分野別予測

(出典)Gartner「Gartner Says 4.9 Billion Connected “Things” Will Be in Use in 2015」より作成

今回は、そうしたつながるIoTのつなぎ方、すなわち通信方式のデファクトスタンダード争いのお話です。規格争いは、古くはビデオテープのベータとVHSに始まり、資本主義(市場経済)のお約束です。

2016/3/1付 |日本経済新聞|朝刊 (グローバルBiz)IoTの基盤 主導権争い 家電や車…ネット接続の通信手段 3陣営、150兆円市場にらむ

「腕時計から家電、自動車、産業機械まであらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」。その普及のカギとなる通信方式を巡る競争が激しくなってきた。世界の携帯電話会社や通信機器メーカー、ベンチャーなどが3つの陣営を形成。2019年に150兆円近くに達するとの試算もある巨大市場の主導権を握ろうと、しのぎを削っている。」

(注)日本経済新聞の記事へ直接リンクを貼ることは同社が禁じています。お手数ですが、一旦上記リンクで同社TOPページに飛んでいただき、上記リード文を検索すればお目当ての記事までたどり着くことができます

 

■ 世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」

NWCで一躍脚光を浴びたのが、「スマホの次」と期待されるIoTの基盤となる通信技術の動向。20年には200億台以上のモノがネットにつながると予想される(総務省は530億と言っているけど)が、その大半は通信頻度が低く、1回にやりとりするデータ量が小さいセンサー類。それゆえ、IoT機器がインターネット経由でデータをやりとりするための通信方式は、従来、通信距離が短い場合はブルートゥースやWi-Fiが一般的で、長距離の場合は携帯電話が主流だったが、最近は通信速度が遅い代わりに消費電力も少なく、コストが安い「LPWA」方式に注目が集まっているそうです。

その特徴は、低速だが低コスト。

「LPWAは「Low Power Wide Area」の略で、データの送受信速度を低く抑える代わりに、わずかな消費電力で広域をカバーできる。通信速度も現在の携帯電話より桁違いに遅いが、「単3電池2本で10年以上」という高い省エネ性能は、電源確保や電池交換が難しい場所で使われるIoT機器にはうってつけといえる。」

IoT向けの主な通信方式を3陣営が争っている様子をまとめたのが、下記の同記事添付の対比表。

20160301_IoT向けの通信方式と陣営_日本経済新聞朝刊

SIGFOXの売りは、

「IoT機器1台あたりの通信料が最低で年1ドルという破格の安さ。コードレス電話などに使われる「ISMバンド」と呼ばれる周波数帯のうち電波が障害物を回り込んで遠くまで届く1ギガ(ギガは10億)ヘルツ以下の帯域を利用することで、最小限の基地局で広域カバーできる。基地局のコストも技術的に「枯れ」て安くなった部品を使うため、高速・大容量化が進む携帯電話の基地局の10分の1以下で済む。」

先行するSIGFOX、LoRa 両陣営に割り込もうとしているのが、NB-IoT。

「スウェーデンのエリクソンや中国の華為技術(ファーウェイ)など大手通信機器メーカーや携帯電話会社が主導する。NB―IoTは免許が必要な周波数帯域と標準化された技術を使うのが特徴。ソフトの更新だけで既存の携帯電話基地局をインフラに使えるためシグフォックスらに負けないコスト競争力を持ち、17年にも商用サービスが始まる見通しだ。」

(同記事添付のNB-IoT陣営によるMWCでの様子写真を転載)

20160301_NB―IoT」陣営は17年にもサービスを始める_日本経済新聞朝刊

 

■ ここからは、日経エレクトロニクス記事を転載した日経電子版から追加情報を!

2016/3/3付 |日本経済新聞|電子版 IoT進出の切り札、通信業界総出で推進する新仕様

「大手通信機器メーカーや移動通信事業者が、「NB-IoT」という通信技術の仕様作りを積極化させている。さまざまな機器やセンサーなどをインターネットに接続するコンセプト「IoT(Internet of Things)」向けで、今後威力を発揮する技術として注目を集めている。半導体や関連部品開発も急ピッチで進みそうな勢いだ。」

おっと、いきなり新興のNB-IoT押しですね。(^^;)

業界大手が総がかりでの推進ということで、
「2014年中ごろにコンセプトが登場し、2015年後半から国際標準化の議論が始まった。その数か月後には基本仕様がまとまるほど、急ピッチで策定が進んだ。正式仕様が発行されるのは2016年春から夏にかけての予定だ」

(下記は、同記事添付のNB-IoTの整備状況を示した図を転載)

20160303_NB-IoTに関する企業の取り組み_日本経済新聞電子版

低消費電力の長距離無線通信技術は、LPWA(Low Power Wide Area)」というカテゴリーで呼ばれ、ここ数年注目を集めており、市場規模の成長具合は、同記事添付の下記グラフを転載してお届けします。

20160303_LPWA市場規模_日本経済新聞電子版

先行技術やサービス(SIGFOXやLoRaなど)があるにもかかわらず、NB-IoTが移動通信業界で注目を集める理由とは?

移動通信事業者などの通信事業者が、IoTサービスに進出する際に向いた方式であるから。

1.免許帯域を使う方式である
2..既存の移動通信サービスと親和性がある
という2つの特徴に起因しているわけです。

1.免許帯域を使う方式
「通信サービスを行う際に免許が必要な、いわゆる「ライセンスバンド」でのサービスを想定した技術であるということだ。現行のLPWAでは、産業科学医療用途を含むISM(Industrial、Scientific、and Medical)帯域など、免許不要の帯域を活用するサービスが多い。一方でNB-IoTは、700M~900MHz帯などで、移動通信サービスで既に使われている免許が必要な帯域の活用が中心となる。」

この方式の特徴は、
① 免許帯域を使うサービスであることから、免許不要帯域のサービスに比較して伝送出力を高められ、送信距離を伸ばせる
② ほかのサービスとの混信の可能性が減る

2..既存の移動通信サービスと親和性がある
「GSMとLTEの両方の通信方式に配慮していることだ。例えば1チャネル当たりの帯域幅は200kHz程度にとどめている。こうした共通点があることから、GSM方式の移動通信サービスを提供していた移動通信事業者が、IoTのサービスに乗り出す際の設備投資を軽減できるという点が強み」

この辺のNB-IoTの仕様案は、記事添付の表を下記に転載します。

20160303_NB-IoTの仕様案_日本経済新聞電子版

GSMはアジアやアフリカ、中近東などで幅広く活用されており、今も利用者は数多く存在します。一方で、LTEは、米国、韓国そして日本で広がった通信方式です。

「こうした地域の移動通信事業者が、GSM網のインフラを生かしながらIoTサービスに参入する際に、NB-IoTはうってつけのツールとなる。「移動通信事業者向けIoT通信の決定版だ」(ある通信業界の関係者)と、業界でささやかれるゆえんはこの辺りにありそうだ。
 また、LTEに対しては、2次変調の方式としてOFDMを用いており、LTEのサブキャリアーの中にNB-IoTのサブキャリアーを含んで送信することが可能だ。つまり、GSMを展開する新興国や欧州、LTEが広がった韓国や米国、日本の両方にとって、使いやすい技術となっているのだ。」

NB-IoTがモバイル通信キャリアに支持される理由がこの辺にありそうです。

「通信業界がNB-IoTの推進で一致して動いている背景にはもう1つ、IoT市場の成長性の高さもある。Ericssonの推計では、2021年までに世界で約120億台のIoT関連機器がネットワークに接続されるという。こうした接続機器数の膨大さは、伸びが鈍化しているスマートフォン(スマホ)需要に比較して、大きな成長性と市場機会を移動通信事業者にもたらすとの期待感がある。」

Next-スマホ、というわけです。ただし、既存のキャリアが結束しているのは、LoRaやSIGFOXを使う新興サービス事業者への対抗の意図もあるとか。それゆえ、「仕様策定の場となっている標準化団体の3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、大手メーカー間での意見対立も深刻化することなく、一本化に向かった」といいます。そうですか、性能ではなく、縄張り争いですか。ここの議論は完全に消費者不在ですね。

 

■ IoT分野で通信事業者に期待できる役割のお話もひとつしましょう!

簡単ですが、同記事から、NB-IoTの本格採用に通信キャリアが一致団結してくれていいこともあるよというものを2つほど。

1.低コスト化によるGSM方式採用地域へも拡大が容易
「NB-IoTというインフラの低コスト化に向いたシステムを利用可能になったことから、IoT関連サービスを手掛ける企業がグンと増える可能性がある。それも先進地域のみならず、GSM網が張り巡らされた地域であれば、アフリカやアジアの新興地域でも起こり得る。」

2.既存通信キャリアの持つノウハウの利用
「移動通信事業者は、通信の品質管理やセキュリティーなどのアップデートを頻繁に行うなど、通信回線の管理運営のノウハウを多く保有している。こうした知識を強みに、今後のIoT機器向け通信の市場で存在感を高めてくるだろう。」

筆者は古い人間なので、2000年頃、RFID(radio frequency identifier)が生産現場を席巻して、バーコードリーダーが無くなり、在庫管理(ピッキングや自動配送のための分別など)が全自動になる、と言われましたが、読み取り精度が悪く、機器も効果だったので、当時は思ったようには普及しなかった、という苦い経験があります。

いやあ、年を取ると保守的・懐疑的になってダメですね。今回は期待してもいいのでしょうか?(^^;)

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(グローバルBiz)IoTの基盤 主導権争い 家電や車…ネット接続の通信手段 3陣営、150兆円市場にらむhttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/1-e1427893099240.jpghttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/経営管理会計トピック1-150x150.jpg小林 友昭テクノロジーIOT,ユビキタス,情報通信白書,NWC,LPWA,SIGFOX,LoRa,NB-IoT,GSM,LTE,RFID,バーコードリーダー■ ユビキタスからIoTへ つながる先は、なんとデバイス数で530億個と予想! なんといっても、次の総務省の「情報通信白書平成27年版」に掲載されているグラフを見て頂けると、IoTの凄まじい成長力(あくまで予想ですが)がお分かりになるでしょう。 (出典)IHS Technology そして、IoTで想定している接続されるモノは、スマートな接続機器の従来の代表格であるパソコンやスマートフォンだけではなく、車や家電、産業用設備など、従来通信機能を備えていなかった機器にまで拡散しようとしています。 (出典)Gartner「Gartner Says 4.9 Billion Connected 'Things' Will Be in Use in 2015」より作成 今回は、そうしたつながるIoTのつなぎ方、すなわち通信方式のデファクトスタンダード争いのお話です。規格争いは、古くはビデオテープのベータとVHSに始まり、資本主義(市場経済)のお約束です。 2016/3/1付 |日本経済新聞|朝刊 (グローバルBiz)IoTの基盤 主導権争い 家電や車…ネット接続の通信手段 3陣営、150兆円市場にらむ 「腕時計から家電、自動車、産業機械まであらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」。その普及のカギとなる通信方式を巡る競争が激しくなってきた。世界の携帯電話会社や通信機器メーカー、ベンチャーなどが3つの陣営を形成。2019年に150兆円近くに達するとの試算もある巨大市場の主導権を握ろうと、しのぎを削っている。」 (注)日本経済新聞の記事へ直接リンクを貼ることは同社が禁じています。お手数ですが、一旦上記リンクで同社TOPページに飛んでいただき、上記リード文を検索すればお目当ての記事までたどり着くことができます   ■ 世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」 NWCで一躍脚光を浴びたのが、「スマホの次」と期待されるIoTの基盤となる通信技術の動向。20年には200億台以上のモノがネットにつながると予想される(総務省は530億と言っているけど)が、その大半は通信頻度が低く、1回にやりとりするデータ量が小さいセンサー類。それゆえ、IoT機器がインターネット経由でデータをやりとりするための通信方式は、従来、通信距離が短い場合はブルートゥースやWi-Fiが一般的で、長距離の場合は携帯電話が主流だったが、最近は通信速度が遅い代わりに消費電力も少なく、コストが安い「LPWA」方式に注目が集まっているそうです。 その特徴は、低速だが低コスト。 「LPWAは「Low Power Wide Area」の略で、データの送受信速度を低く抑える代わりに、わずかな消費電力で広域をカバーできる。通信速度も現在の携帯電話より桁違いに遅いが、「単3電池2本で10年以上」という高い省エネ性能は、電源確保や電池交換が難しい場所で使われるIoT機器にはうってつけといえる。」 IoT向けの主な通信方式を3陣営が争っている様子をまとめたのが、下記の同記事添付の対比表。 SIGFOXの売りは、 「IoT機器1台あたりの通信料が最低で年1ドルという破格の安さ。コードレス電話などに使われる「ISMバンド」と呼ばれる周波数帯のうち電波が障害物を回り込んで遠くまで届く1ギガ(ギガは10億)ヘルツ以下の帯域を利用することで、最小限の基地局で広域カバーできる。基地局のコストも技術的に「枯れ」て安くなった部品を使うため、高速・大容量化が進む携帯電話の基地局の10分の1以下で済む。」 先行するSIGFOX、LoRa 両陣営に割り込もうとしているのが、NB-IoT。 「スウェーデンのエリクソンや中国の華為技術(ファーウェイ)など大手通信機器メーカーや携帯電話会社が主導する。NB―IoTは免許が必要な周波数帯域と標準化された技術を使うのが特徴。ソフトの更新だけで既存の携帯電話基地局をインフラに使えるためシグフォックスらに負けないコスト競争力を持ち、17年にも商用サービスが始まる見通しだ。」 (同記事添付のNB-IoT陣営によるMWCでの様子写真を転載)   ■ ここからは、日経エレクトロニクス記事を転載した日経電子版から追加情報を! 2016/3/3付 |日本経済新聞|電子版 IoT進出の切り札、通信業界総出で推進する新仕様 「大手通信機器メーカーや移動通信事業者が、「NB-IoT」という通信技術の仕様作りを積極化させている。さまざまな機器やセンサーなどをインターネットに接続するコンセプト「IoT(Internet of Things)」向けで、今後威力を発揮する技術として注目を集めている。半導体や関連部品開発も急ピッチで進みそうな勢いだ。」 おっと、いきなり新興のNB-IoT押しですね。(^^;) 業界大手が総がかりでの推進ということで、 「2014年中ごろにコンセプトが登場し、2015年後半から国際標準化の議論が始まった。その数か月後には基本仕様がまとまるほど、急ピッチで策定が進んだ。正式仕様が発行されるのは2016年春から夏にかけての予定だ」 (下記は、同記事添付のNB-IoTの整備状況を示した図を転載) 低消費電力の長距離無線通信技術は、LPWA(Low Power Wide Area)」というカテゴリーで呼ばれ、ここ数年注目を集めており、市場規模の成長具合は、同記事添付の下記グラフを転載してお届けします。 先行技術やサービス(SIGFOXやLoRaなど)があるにもかかわらず、NB-IoTが移動通信業界で注目を集める理由とは? 移動通信事業者などの通信事業者が、IoTサービスに進出する際に向いた方式であるから。 1.免許帯域を使う方式である 2..既存の移動通信サービスと親和性がある という2つの特徴に起因しているわけです。 1.免許帯域を使う方式 「通信サービスを行う際に免許が必要な、いわゆる「ライセンスバンド」でのサービスを想定した技術であるということだ。現行のLPWAでは、産業科学医療用途を含むISM(Industrial、Scientific、and Medical)帯域など、免許不要の帯域を活用するサービスが多い。一方でNB-IoTは、700M~900MHz帯などで、移動通信サービスで既に使われている免許が必要な帯域の活用が中心となる。」 この方式の特徴は、 ① 免許帯域を使うサービスであることから、免許不要帯域のサービスに比較して伝送出力を高められ、送信距離を伸ばせる ② ほかのサービスとの混信の可能性が減る 2..既存の移動通信サービスと親和性がある 「GSMとLTEの両方の通信方式に配慮していることだ。例えば1チャネル当たりの帯域幅は200kHz程度にとどめている。こうした共通点があることから、GSM方式の移動通信サービスを提供していた移動通信事業者が、IoTのサービスに乗り出す際の設備投資を軽減できるという点が強み」 この辺のNB-IoTの仕様案は、記事添付の表を下記に転載します。 GSMはアジアやアフリカ、中近東などで幅広く活用されており、今も利用者は数多く存在します。一方で、LTEは、米国、韓国そして日本で広がった通信方式です。 「こうした地域の移動通信事業者が、GSM網のインフラを生かしながらIoTサービスに参入する際に、NB-IoTはうってつけのツールとなる。「移動通信事業者向けIoT通信の決定版だ」(ある通信業界の関係者)と、業界でささやかれるゆえんはこの辺りにありそうだ。  また、LTEに対しては、2次変調の方式としてOFDMを用いており、LTEのサブキャリアーの中にNB-IoTのサブキャリアーを含んで送信することが可能だ。つまり、GSMを展開する新興国や欧州、LTEが広がった韓国や米国、日本の両方にとって、使いやすい技術となっているのだ。」 NB-IoTがモバイル通信キャリアに支持される理由がこの辺にありそうです。 「通信業界がNB-IoTの推進で一致して動いている背景にはもう1つ、IoT市場の成長性の高さもある。Ericssonの推計では、2021年までに世界で約120億台のIoT関連機器がネットワークに接続されるという。こうした接続機器数の膨大さは、伸びが鈍化しているスマートフォン(スマホ)需要に比較して、大きな成長性と市場機会を移動通信事業者にもたらすとの期待感がある。」 Next-スマホ、というわけです。ただし、既存のキャリアが結束しているのは、LoRaやSIGFOXを使う新興サービス事業者への対抗の意図もあるとか。それゆえ、「仕様策定の場となっている標準化団体の3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、大手メーカー間での意見対立も深刻化することなく、一本化に向かった」といいます。そうですか、性能ではなく、縄張り争いですか。ここの議論は完全に消費者不在ですね。   ■ IoT分野で通信事業者に期待できる役割のお話もひとつしましょう! 簡単ですが、同記事から、NB-IoTの本格採用に通信キャリアが一致団結してくれていいこともあるよというものを2つほど。 1.低コスト化によるGSM方式採用地域へも拡大が容易 「NB-IoTというインフラの低コスト化に向いたシステムを利用可能になったことから、IoT関連サービスを手掛ける企業がグンと増える可能性がある。それも先進地域のみならず、GSM網が張り巡らされた地域であれば、アフリカやアジアの新興地域でも起こり得る。」 2.既存通信キャリアの持つノウハウの利用 「移動通信事業者は、通信の品質管理やセキュリティーなどのアップデートを頻繁に行うなど、通信回線の管理運営のノウハウを多く保有している。こうした知識を強みに、今後のIoT機器向け通信の市場で存在感を高めてくるだろう。」 筆者は古い人間なので、2000年頃、RFID(radio frequency identifier)が生産現場を席巻して、バーコードリーダーが無くなり、在庫管理(ピッキングや自動配送のための分別など)が全自動になる、と言われましたが、読み取り精度が悪く、機器も効果だったので、当時は思ったようには普及しなかった、という苦い経験があります。 いやあ、年を取ると保守的・懐疑的になってダメですね。今回は期待してもいいのでしょうか?(^^;)現役の経営コンサルタントが管理会計をテーマに情報発信します