ニーチェ(1)他人があなたの意見に反対する本当の意味とは?

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■ 誰かがあなたの意見に反対する理由とは?

コンサルタントのつぶやき

One often contradicts an opinion when what is uncongenial is really the tone in which it was conveyed.

人が意見に反対するときはだいたいその伝え方が気に食わないときである。

(ドイツの哲学者、古典文献学者 / 1844~1900)

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前回に引き続き、私自身が仕事をやるうえで大切にしていることをニーチェの名言にかこつけて紹介しています。今回は、「伝え方」。

人は、本来的に、他人から説得されることを望んではいません。誰だって自分の思いで自分の行動を決定したいし、自分の人生の意味は自分で決めたいもの。積極的に自分の意見を持っていない人でも、あからさまに他人から指示されて生きる人生を望んではいません。そういう人は、「そっとしておいてくれ」と必ず思っているはずですから。

そして、私は、経営コンサルタントとしての職業柄、クライアントに対して意見を具申する機会が多く、他人に自分の思いを伝えることが仕事の中心にあります。クライアントに提案を持ちかける時に一体何を気にしているのか?

選択肢を提示して、ロジカルにそのメリット・デメリットを噛んで含めるようにして、いかに言葉を選んだとしても、お客様が耳に入れたくないことは、お客様は積極的に選ぶことはない、という事実をきちんと理解すべきです。

通常、人間は、自分が考えていることが正しいと認めてもらいたいと欲する存在です。したがって、コンサルタントが賢しらに何か具申したところで、クライアントが本当にその答えを欲していないと、採用にまでは決して至らないでしょう。

何度も繰り返しになってしまうかもしれませんが、私は決して「自分が考えている真実」をクライアントに具申することはありません。徹頭徹尾、クライアントが「自分が、組織が、会社が、こうなったらいいなというコンセプト」をクライアントに具体化させて見せているだけなのです。

そうです。コンサルタントの仕事とは、クライアントが知らない新事実を教えてあげる存在なのではなくて、クライアントが決めたいことを具体化させて、思考プロセスを見える化して、自分自身で思いついて実行することを手助けする立場に過ぎないのです。決して、頭がよくて誰よりも物知りな者が経営コンサルタントとして成功するのではありません。クライアントの気持ちに寄り添って、クライアントのことを一番に考えてあげられるシンパシーをきちんと示せる人が経営コンサルタントとして仕事を成し遂げることができるのです。

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