松下幸之助(6)人がこの世に生きていく限り、やはり何かの理想を持ちたい。

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■ 心がけの問題と実用上の問題

人がこの世に生きていく限り、
やはり何かの理想を持ちたい。
希望を持ちたい。
それも出来るだけ大きく、
出来るだけ高く。

20171104_松下幸之助

(現パナソニック創業者 / 1894~1989)
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株投資の世界での格言に、

Think big, act small.
大きく考え小さく動け。

というものがあります。

でっかく儲けるスキームを考え出し、そのための実行(機動的な判断、市場動向の緻密な分析、大胆な決定と適時の判断)はきめ細かくというものです。

もう少し、行動指針とか偉人からの教訓という意味では、理想を高く持った方が、日々の修練にも精がでて、結果として、成果も大きなものが得られるよ、という理解だけでも十分だと思います。

しかし、ここで私の独自のスパイスを振りかけるなら、コンサルタントならではの構想策定のセオリーに沿っても、この言葉を噛み締めることができるということをお伝えしたいのです。

というのは、経営戦略の大家、アンゾフが1960年代に経営戦略立案のフレームワークを次のように世に発表し、このフレームワークはアンゾフ作ということを知らない人が、あたかも世間知かのように当たり前のように使って今日も戦略コンサルティングが行われています。

経営戦略(基礎編)_ギャップ分析(オリジナル)

⇒「経営戦略概史(8)アンゾフは「市場における競争」の概念を持ち込んだ「経営戦略」の真の父

このフレームワークは、まさしく企業経営の世界ではこれほど汎用的でよくできるコンセプトはないと。本当にそれだけでもアンゾフに感謝感激です。

ます、自社の現状(As-Is)がどの辺にあるのか、現状分析で明らかにします。
次に、自社の目指すべき理想像(To-Be)を定めます。
As-IsとTo-Beの間にあるギャップがどれだけのものが、いくつあるのか具体的に洗い出します。
そのギャップの存在そのものが「経営課題」、つまり、To-Beに自社を到達させるために、解決すべき課題、取り除くべき障害であると認識します。
そうした課題解決のためのプログラム(実行タスクの集合体)が解決施策として、実行側から見た戦略というわけです。

「経営『戦略』」というと、何かコンセプトとかお題目、スローガン(本当はミッションとかバリューと呼んだ方が適切なもの)のような曖昧な言葉だという印象を持つ方が多いと思います。それと同数レベルで、具体的な施策それぞれを「経営『戦略』」と呼ぶ方もいらっしゃいます。

ここでは、その真偽をはっきりさせることは有益ではないと考え、あえて白黒つけようとは思いません。両方一緒に考えることができで便利ですね、ということです。

松下翁がおっしゃる「理想」「希望」を持つということは、現状の自己の状態を認識したうえで、目標達成レベルと努力する方向性を明確に定めるとともに、ギャップをも自覚的に認識することを促進してくれます。

後は、そのギャップをどうやったら埋めることができるか、具体的な作戦を立てればいい分けで。松下翁は、ビジネスパーソンや一般の人々の前向きな人生の過ごし方と心構えと志(こころざし)という目線でこのメッセージを世に出したのかもしれませんが、自ずと、どうやればそれを実現できるか、具体策も同時に考えられるよね、と語りかけてくれているような気がしてなりません。

簡単な言葉だけど、何度も噛み締めていきたい言葉のひとつでもあります。
(私が深読みしているだけですかね???)(^^;)

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