■ 最初から覚悟なんて持つことはできない!
Courage is like love; it must have hope for nourishment.
勇気は愛のようなものである。育てるには、希望が必要だ。
ダヴィッド『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』
(フランス帝国皇帝 / 1769~1821)
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“勇気”という言葉にはいろんな気持ちを込めることができます。
ここでは、決断力とか、判断力、状況把握力、大胆な意思決定力、という程度に解釈して頂きたいと思います。そう考えた場合、人間誰でも最初から、大胆な発想と決断はできずに、必ず迷いが生じるものだと推測します。実際に私もそうでした(今でもそうですが)。(^^;)
ひとつひとつ、成功や失敗を重ね、試行錯誤をしながら、次はもっと良く立ち回ろう、次はもっとよく考えよう、次は史上最高の作品を、と努力し続けています。
そうしだ、不断でかつ普段の当たり前の努力・精進が、自分の判断力を磨いている、きっと進歩しているんだ、きっともっとよい結論を導いているんだ、と信じるようにしています。
そうです、決断力や判断力は、数多い場数を踏んで、自分の頭できっちり考える訓練を繰り返し、徐々に自分の頭の中でそれまでの再考の結論を導く思考回路を形成していくのです。機械学習やディープラーニングはAIの専売特許ではありませんよ。もともと、人間の脳をまねて作られたものです。生身の人間には、相応のスピードですが、できないことはない。
“勇気”という名の「決断力」「判断力」を養うために、毎日、小さなことから意思決定の訓練を怠らないようにしましょう。後から振り返ると、自然と、良い思考ができるように実感できるはずです。
というのも、人間の脳には左脳・右脳があり、私はまず、物事の判断は右脳で、情報が入ってきた瞬間に、いい悪いについての判断というか結論が、パッと頭の中に思い浮かぶのです。人間は社会的動物なので、頭の中で考えた結論を、家庭生活や仕事関係で、他の人と共有する必要があります。たいていの場合は、言語によって、情報共有を図る必要があります。その時になって初めて、左脳にある言語野で、言葉を紡いで他人に自分の思いを伝えるようにしています。
これがどうして、なかなか難しい。自分が右脳で瞬間的に「いい」「悪い」を判断してわかってしまったものを、言葉という情報量が著しく劣る記号を用いて他人と共有しなければならない。記号の使い方で相手の納得感や理解力も異なってくるし。。。
そうした、どうやって相手にわかって(共有して)もらうか、を含めて、“勇気”という名の決断や判断を自分のものにするのは、長い訓練が必要だと思いますよ。(^^)
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