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■ 掃除の職人であれ!

コンサルタントのつぶやき

(番組公式Twitterより)
“清潔な空港・世界一”に2年連続で輝いた羽田空港のスゴ腕女性清掃員・スペシャル版です!!技能選手権で最年少日本一に輝いた、圧倒的なこだわり。その裏には、中国生まれの日本人という過酷な半生が。

「まだ清掃が社会の中で地位が低い。だけど、私は気にしない。私はこの仕事が好きだから。やっていることが清掃を超えた職人ですって思っているの」

ただ使う人のために、心を込めて、当たり前の日常を提供する!

新津春子_プロフェッショナル_20150601

番組ホームページより

新津さんの一日は、通勤時にエスカレータを使わずに50段の階段をかけ上り、職場についてからは鉄アレイを持って20分以上の体力作りから始まる。汚れを取るのに使い分ける洗剤は80種以上。

「なんでも気にしなければ確かに汚れはすごいきれいになるんですよ。だけどそれでいいの?って。傷になっていれば意味がないんじゃないかな。これ(材質)に対してやさしく掃除してあげると本来の自分のツヤとか姿が出てくるから」

「掃除は職人の仕事だと思っているの。自分がやっていることが清掃を超えた職人ですと思っているの」。目に見えない部分にこそこだわるのが新津さんの真骨頂。「清掃ってただ清掃やればいいんじゃないと思うんですよね。気付くこと全部やるから。やっぱりそういう気配りが必要じゃないかと思う」

どこまでも使う人のことを考え、清掃に向き合う新津さんが大切にしている流儀がある。

「清掃はやさしさ」

「自分のやさしい気持ちをですね。心を込めないと綺麗にできないんですね。心を込めればいろんなことを思い付くし、どこまでできるかっていうことを心を込めてやっている」
「私たちが毎日丁寧にやっていけばお客様も注意して(無造作に)ごみを捨てにくくなったりとかに、出てくるんですね。そうなると、私たちももっときれいにしようって気持ちも強くなるので。それで(きれいさが)維持できたら一番いいんですね」

世界一清潔な空港の清掃人

■ 清掃こそ私の居場所

中国残留孤児を父親に持つ新津さんは、中国にも日本にも居場所は無かった。

「清掃って中国でもレベル低いんですよ位置は社会の中で。これ日本でも同じなんだなと瞬間で分かりました。掃除しているとしても、(お客に)「どうぞ」と言っても相手の返事が来ない。こっちを見もしない。これはまったく目に入っていないのねって」

中国にいるときには日本人だと、日本に来てからは中国人だといじめに逢い、存在を人から認められず、居場所もない。自分は何をよすがに生きていけばよいのか? 23歳の時、羽田空港の清掃員として働き始めた。そこで鈴木優さんに出会う。汚れや洗剤で分からないことはないといわれるエキスパートだった。新津さんはそんな鈴木さんの熱血指導を受けている間に清掃の面白さを感じるようになった。そして、いつしか思うようになった。「自分にはこの仕事しかない。ならばこの仕事を究めよう」

しかし、いくら頑張っても鈴木さんは新津さんの仕事ぶりを一度も褒めることはなかった。「もっと心を込めなさい」いつも同じ言葉が返ってきた。「いやそれ見えないものなんですけどって(鈴木さんに)言ったことがあるんですけど、ここまでやっていて何で褒めてくれないのよってよく話していたんですよ。これの何がいけないんですかって」

 

■ 全国ビルクリーニング技能大会に出場!

がむしゃらに学んで3年が経った。ある時、鈴木さんから全国の清掃員が集まる全国大会への出場を打診された。「全国ビルクリーニング技能競技会」。腕には自信があった。ところが、絶対一位になれると思った予選会は二位だった。いったい自分には何が足りないというんだろう? そんなある日、鈴木さんが新津さんの掃除を止めこう言った。「心に余裕がなければいい掃除はできませんよ」

「余裕が無いと相手に優しさが出ないでしょって言われたことがあるのよ。自分がきれいに掃除をしたからきれいですねって、これただの自己満足に過ぎないんですね。じゃあ、これを誰が判断するの? 結局、お客様が依頼している。じゃあ、その方がそれをきれいに思うかが大事」

技術だけでなく、その物を使う人のことを思いやり、邪魔にならない身のこなし方を体得し、見えない箇所やにおいにまで気を配る姿勢が大切。そうして2か月の間、鈴木さんと特訓に取り組んだ。全国大会。見事日本一に輝いた。鈴木さんに報告すると、「優勝するのは分かっていましたよ。そこまで(頑張って)やっているのか分かったから」

新津さんはそれで、やっと認めてもらえた、と嬉しく思った。この時、新津さんはひとつの変化に気付いた。

心を込めて掃除をすると利用する方からも“ごくろうさま”と声が返ってくるようになった。

 

■ 後進の指導に感じること

後進の指導に当たる新津さん。「10個教えて1個覚えてくれればうれしいじゃない。やっぱり命令じゃなくて本人が感じたことを心を込めてやってくれれば一番うれしい。1個でも覚えてくれるだけでもうれしいですよ。それが一番です」

「(汚れがひとつでも落ちないと)できないって悔しいじゃないですか。だって掃除屋ですよ。(現場は)家と思っているんですよ。自分の家と思っているので、(掃除は)“おもてなし”でないといけない。心を込めていないといけない。この場所を使う人々に当たり前の日常を届けたい」。新津さんはそのことに全力を尽くす。

「トイレがきれいになっていればいいじゃないですか。誰がやったからじゃないと思う。この(羽田)空港がきれいですねって言われればそれで十分じゃないですか。自分たちが誇れる仕事と思って仕事しているから。それで十分だと思うよ。別に個人的に名前が無くてもいいと思う」

プロフェッショナルとは?

「目標を持って日々努力し、
 どんな仕事でも、
 心を込めてできる人だと思います。」

——————–
番組ホームページはこちら

羽田空港のホームページはこちら

→再放送:6月6日(土)午前0時55分~午前1時43分 (金曜深夜) 総合

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心を込めて、当たり前の日常を ビル清掃・新津春子 2015年6月1日OA NHK プロフェッショナル 仕事の流儀http://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/f2dde0c815f506d35f39301dbbb486e41-e1428166267398.jpghttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/f2dde0c815f506d35f39301dbbb486e41-150x150.jpg小林 友昭TV番組レビュープロフェッショナル,新津春子■ 掃除の職人であれ! (番組公式Twitterより) “清潔な空港・世界一”に2年連続で輝いた羽田空港のスゴ腕女性清掃員・スペシャル版です!!技能選手権で最年少日本一に輝いた、圧倒的なこだわり。その裏には、中国生まれの日本人という過酷な半生が。 「まだ清掃が社会の中で地位が低い。だけど、私は気にしない。私はこの仕事が好きだから。やっていることが清掃を超えた職人ですって思っているの」 ただ使う人のために、心を込めて、当たり前の日常を提供する! (番組ホームページより) 新津さんの一日は、通勤時にエスカレータを使わずに50段の階段をかけ上り、職場についてからは鉄アレイを持って20分以上の体力作りから始まる。汚れを取るのに使い分ける洗剤は80種以上。 「なんでも気にしなければ確かに汚れはすごいきれいになるんですよ。だけどそれでいいの?って。傷になっていれば意味がないんじゃないかな。これ(材質)に対してやさしく掃除してあげると本来の自分のツヤとか姿が出てくるから」 「掃除は職人の仕事だと思っているの。自分がやっていることが清掃を超えた職人ですと思っているの」。目に見えない部分にこそこだわるのが新津さんの真骨頂。「清掃ってただ清掃やればいいんじゃないと思うんですよね。気付くこと全部やるから。やっぱりそういう気配りが必要じゃないかと思う」 どこまでも使う人のことを考え、清掃に向き合う新津さんが大切にしている流儀がある。 「清掃はやさしさ」 「自分のやさしい気持ちをですね。心を込めないと綺麗にできないんですね。心を込めればいろんなことを思い付くし、どこまでできるかっていうことを心を込めてやっている」 「私たちが毎日丁寧にやっていけばお客様も注意して(無造作に)ごみを捨てにくくなったりとかに、出てくるんですね。そうなると、私たちももっときれいにしようって気持ちも強くなるので。それで(きれいさが)維持できたら一番いいんですね」 世界一清潔な空港の清掃人 ■ 清掃こそ私の居場所 中国残留孤児を父親に持つ新津さんは、中国にも日本にも居場所は無かった。 「清掃って中国でもレベル低いんですよ位置は社会の中で。これ日本でも同じなんだなと瞬間で分かりました。掃除しているとしても、(お客に)「どうぞ」と言っても相手の返事が来ない。こっちを見もしない。これはまったく目に入っていないのねって」 中国にいるときには日本人だと、日本に来てからは中国人だといじめに逢い、存在を人から認められず、居場所もない。自分は何をよすがに生きていけばよいのか? 23歳の時、羽田空港の清掃員として働き始めた。そこで鈴木優さんに出会う。汚れや洗剤で分からないことはないといわれるエキスパートだった。新津さんはそんな鈴木さんの熱血指導を受けている間に清掃の面白さを感じるようになった。そして、いつしか思うようになった。「自分にはこの仕事しかない。ならばこの仕事を究めよう」 しかし、いくら頑張っても鈴木さんは新津さんの仕事ぶりを一度も褒めることはなかった。「もっと心を込めなさい」いつも同じ言葉が返ってきた。「いやそれ見えないものなんですけどって(鈴木さんに)言ったことがあるんですけど、ここまでやっていて何で褒めてくれないのよってよく話していたんですよ。これの何がいけないんですかって」   ■ 全国ビルクリーニング技能大会に出場! がむしゃらに学んで3年が経った。ある時、鈴木さんから全国の清掃員が集まる全国大会への出場を打診された。「全国ビルクリーニング技能競技会」。腕には自信があった。ところが、絶対一位になれると思った予選会は二位だった。いったい自分には何が足りないというんだろう? そんなある日、鈴木さんが新津さんの掃除を止めこう言った。「心に余裕がなければいい掃除はできませんよ」 「余裕が無いと相手に優しさが出ないでしょって言われたことがあるのよ。自分がきれいに掃除をしたからきれいですねって、これただの自己満足に過ぎないんですね。じゃあ、これを誰が判断するの? 結局、お客様が依頼している。じゃあ、その方がそれをきれいに思うかが大事」 技術だけでなく、その物を使う人のことを思いやり、邪魔にならない身のこなし方を体得し、見えない箇所やにおいにまで気を配る姿勢が大切。そうして2か月の間、鈴木さんと特訓に取り組んだ。全国大会。見事日本一に輝いた。鈴木さんに報告すると、「優勝するのは分かっていましたよ。そこまで(頑張って)やっているのか分かったから」 新津さんはそれで、やっと認めてもらえた、と嬉しく思った。この時、新津さんはひとつの変化に気付いた。 心を込めて掃除をすると利用する方からも“ごくろうさま”と声が返ってくるようになった。   ■ 後進の指導に感じること 後進の指導に当たる新津さん。「10個教えて1個覚えてくれればうれしいじゃない。やっぱり命令じゃなくて本人が感じたことを心を込めてやってくれれば一番うれしい。1個でも覚えてくれるだけでもうれしいですよ。それが一番です」 「(汚れがひとつでも落ちないと)できないって悔しいじゃないですか。だって掃除屋ですよ。(現場は)家と思っているんですよ。自分の家と思っているので、(掃除は)“おもてなし”でないといけない。心を込めていないといけない。この場所を使う人々に当たり前の日常を届けたい」。新津さんはそのことに全力を尽くす。 「トイレがきれいになっていればいいじゃないですか。誰がやったからじゃないと思う。この(羽田)空港がきれいですねって言われればそれで十分じゃないですか。自分たちが誇れる仕事と思って仕事しているから。それで十分だと思うよ。別に個人的に名前が無くてもいいと思う」 プロフェッショナルとは? 「目標を持って日々努力し、  どんな仕事でも、  心を込めてできる人だと思います。」 -------------------- 番組ホームページはこちら 羽田空港のホームページはこちら →再放送:6月6日(土)午前0時55分~午前1時43分 (金曜深夜) 総合現役の経営コンサルタントが管理会計をテーマに情報発信します