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ROEとマックス・ヴェーバー

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■ 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

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マックス・ヴェーバーは、その著書で、
「プロテスタンティズムの宗教倫理の存在が、エートスとして西欧の人々に心理的禁欲をもたらし、そしてそれが行動として倹約や質素な生活として現れた。こうして、結果としてお金が蓄積され、資本主義が成立した。このことから、プロテスタンティズムの倫理こそ「資本主義の精神」である」
とした。
つまり、「質素・倹約」が目的で、「お金儲け」は、その行動の証(あかし)にすぎなかった。
その後、ヴェーバーは、社会観察から、このロジックが逆転していることに気付く。
「お金儲け」が目的となり、「質素・倹約」がその手段になったと。
「価値合理性」と「目的合理性」のいずれが先立つか、という問題。
それは、昨年日本で急に流行し始めた「ROE経営」にも同じことが言える。
「社会に価値ある商品とサービスを提供する」 →結果として→ 「投資収益性(ROE)が高まる」
ではなく、
「目的として、投資収益性(ROE)を高める」 →ために→ 「企業が事業を取捨選択する」
試験勉強は、テストの点数を上げるためにするのか、それとも将来の夢を実現するためにするのか?
学生の子供を持つ親として、私は試験勉強の意味を後者として我が息子に説明している。
会社経営は何のためにするのだろう?
経営者の使命と社会の公器たる企業の存在価値を今一度考えていきたいと思います。

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