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そうか、君は課長になったのか。(10)細かいことは部下に教われ - 課長は大きな流れを決める!

本レビュー
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■ ビジネス基礎のアドバンテージの自信があるから部下には謙虚にできるのだ!

コンサルタントのつぶやき

このシリーズは、現在、東レ経営研究所特別顧問:佐々木常夫さんの16万部を超える「課長本」の決定版の1冊から、私が感銘を受けた言葉をご紹介(時には、私のつまらないコメント付きで)するものです。

佐々木さんのご紹介:オフィシャルサイト

この節は、まずは佐々木さんがサラリーマンにはつきものの異動について思うところを語るところから始まります。

前回明らかにした「在任中に何を成すか」を成功裏に収めるためには、課内で起きていることについて知り尽くしておくことが必須となります。「俺は課長なんだ。管理職なんだ」というプライドも、「上司の方がものごとをよく知っている」という思い込みも、「在任中に何かを達成する」という目標に対しては無用の長物以外の何物でありません。

佐々木さんはこう述べています。

「何が事実か」正しくつかめば、それほど間違った結論は出てきません。会社で起こっていることの解決策というのは、たいていは「常識」で判断できるものだからです。
ここまで来たら、後は課長が毅然として結論を出すことです。そのときには、部下が難色を示したとしても勇気をもって決断する強さが必要です。もちろん、部下の意見には真摯に耳を傾ける必要があります。批判的な意見が、君の判断を磨き上げることもあるのです。しかし、あくまで最終判断を下すのは君です。

自分の「常識力」「判断力」に圧倒的な自信があるから、部下には謙虚に「事実」認識のための質問ができるのです。なんでも、意味もなくただへりくだっていては、相手も足元を見てきますよ(この件は後程取り上げます)。

自分の話ですが、この歳になってみて、自分に対する批判の声とか、反対意見が急に耳に入りにくくなってきたことを実感しています。あえて、メンバには自分の至らなさを挙げてくれとお願いすることを常としています。それでも、相手も、自分に対してマイナスなことは言わないものです。だって、逆に考えて見てください。相手への批判は、相手が己の言動を改善するためのヒントが詰まっています。それを易々と相手に伝えるのは、もったいなくありません?

そしてさらに逆に、自分が批判的なことを口にする場合には、少なくとも相手に愛情や関心、利害関係がある時だけです。本当にどうしようもなく嫌いなやつ、自分とは無関係であってほしい人には、プラスにもマイナスにもなる事は絶対に口にしません。たち悪いですか? でもほとんどの人はそうでしょ! 嫌いな人への批判を口にして、元々嫌いな人からさらに不利益を被る言動をされたらもっと損しますよ。もう、そっとしておくのがお得です。

しかし、佐々木さんの考えにはもっと素晴らしいものがあります。

課長はリーダーです。部下の仕事の方向や目標を設定する権限がありますし、部下の評価と異動を決定するという武器ももっています。部下が君をどう評価しようと、課長としての君は絶対的優位な立場にあります。部下はそのことをよく知っていますよ。
だから、細かい知識などは、虚心坦懐に部下に聞くとして、大きな流れについては君が判断し、指示するのです。

個人的な感情を越えて、大局を見て判断を下す。好き嫌いではなく、課に対するミッションに対してやるべきかどうかで自分の言動を決める! 本当、これに尽きますね!

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