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そうか、君は課長になったのか。(17)家庭の事情もオープンにする - 自分の周りに垣根をつくらない

本レビュー
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■ オープンに自分をさらけ出すと部下との信頼関係が強まる!

コンサルタントのつぶやき

このシリーズは、現在、東レ経営研究所特別顧問:佐々木常夫さんの16万部を超える「課長本」の決定版の1冊から、私が感銘を受けた言葉をご紹介(時には、私のつまらないコメント付きで)するものです。

佐々木さんのご紹介:オフィシャルサイト

課長は、任された組織の所属メンバ全員が持ち前の力量を100%出し切り、チームとして最高のパフォーマンスを上げることをミッションとして課せられるものです。部下全員が最高のパフォーマンスを残せるようにするためには、部下全員と彼らを率いる課長との間に強力な信頼関係が構築されていることが大前提になります。

これは、佐々木さんだからこそ、もしくは佐々木さんの言葉だからこそ説得力を持ち得ると私は思うのですが、佐々木さんが部下との協力関係を構築するために、プライベートのことも含めてオープンにさらけ出すことが肝要なのだそうです。それは佐々木さんのご家庭の事情なのですが、奥様がメンタル的な病気で、ご長男が自閉症であることを包み隠さずお話になられるのだそうです。

佐々木さんによりますと、

1)「私が自分の悩みをさらけ出すことで、部下は自分や周りの人の抱えている悩みなども放しやすくなる」

2)「その人のことを心から心配して、何かあったら手を差し伸べたいという気持ちが伝われば、相手はいろいろ打ち明けてくれるものです」

3)「部下が、会社のなかでのびのびと100%の力を出し切るためには、プライベートが健全で悩みが少ないことがとても大切です」

4)「誰でも、何がしかの悩みを抱えているものです。そのことに耳を傾けるだけでも、肩の荷が少しは軽くなることもあるでしょうし、場合によってはアドバイスをすることができるかもしれません。また、何か起こったときには、手助けができるかもしれません」

若い人の中には、昭和だなあ~、と感じられる向きもあるでしょうが、チームメンバは家族も同じ、大切な人達という意識を持って接していれば、お互いの信頼関係が醸し出されるという考え方です。まずは、人間対人間で信頼関係が無いと、ビジネス上でもよいチームワークが形成されない、というものです。

だって、ともすれば、家族より職場の人たちと過ごす時間の方が長い人がかなりの割合に上るはずです。だったら、1日の大半を過ごす人たちとは、良い人間関係が無いと、仕事上でもパフォーマンスが出せないじゃないですか。

もちろん、自分の弱みをさらけ出すことに抵抗がある人は当然いるでしょう。弱みをさらけ出すことが必要十分条件だと言っているわけではなく、良好な人間関係を構築するためには、その人となりを十分に理解する必要があり、そのための効果的な手段の一つとして、自分をさらけ出す、という方法が手っ取り早くありますよ、ということです。

佐々木さんの体験によりますと、

「人というものは、自分の抱えている問題を平然と受け止めて、当たり前のように処する人に共感するものです」

基本的に、運命を受け入れて、淡々と物事に対処する人には、とても安心感、信頼感があるじゃありませんか。肩肘張らずに自然体で人生を送っている人の姿を見ることは、人をほっとさせますし、その人と話をしてみたい、その人と一緒に仕事をしてみたい、その人に認めてもらいたい、と思わせる何かを持っていると思います。

自分の周りに垣根を作らずに、他者と共生しやすい職場環境を作るように心がけましょう。えっ、私ですか? いい年してアニオタであることを包み隠さずオープンにしています。むしろ、職場の雑談で、自分が好きなアニメやアニソンの話ばかりして、仕事の効率が落ちるとクレームを受ける程です。ダメじゃん!(^^;)

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