そうか、君は課長になったのか。(21)やる気の落ちている部下がいたら - 焦らずじっくり話を聞きなさい

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■ 勤務態度が悪くなってきた部下について

コンサルタントのつぶやき

このシリーズは、現在、東レ経営研究所特別顧問:佐々木常夫さんの16万部を超える「課長本」の決定版の1冊から、私が感銘を受けた言葉をご紹介(時には、私のつまらないコメント付きで)するものです。

佐々木さんのご紹介:オフィシャルサイト

あなたの部下に、20代の頃はまじめに働いていて結果も出していたのに、30代になって、やる気が失われ、何度注意しても「わかりました」という返事だけで、すぐに素行が元に戻ってしまう人はいますか?

このように、若い頃は真面目に勤務していたということは、元々素行の悪い人間ではないということです。そして、ちょっと年を経て勤務態度に変化が出たというのは、その部下の環境が変化したのだと捉える方が適切なことが多いようです。

さすれば、ガミガミと注意することは百害あって一利なし。というのは、

(1)あなたの声が届いていないということは、あなた自身がその部下から信頼を得ていない可能性が高い

(2)部下が置かれた環境にある要因から作用された態度は、態度そのものを注意しても修正されることはない

と、私は考えるからです。

(1)について
あなたがどんなに的確なアドバイスや注意を与えても、相手に聞く耳が無ければ、のれんに腕押しです。まず、あなたの言葉を受け入れてもらえるような人間関係を構築することが優先されます。

(2)について
行動や態度を改めるように直接的な注意喚起をしても、その行動・態度の元にある感情や習慣・思い込みが是正されなければ、表面化している行動・態度は改まりません。むしろ、こちらから注意するより、相手の環境の変化の要因を聞いてあげることが大事です。

これらを総合すると、佐々木さんの次の言葉がズシリときます。

彼のことを本気で心配して、成長してほしいと思っている気持ちがしっかり伝わっていないのです。
そのことを考えたうえで、一度、彼の話をゆっくり、のんびり聞いてあげることです。他の人が立ち入れない別室で、ふたりだけで話せる機会をつくってください。

こういう対話の時に大事なのは、できるだけ相手の話を聞いてあげること。ついつい、上席者は、2者間の人間関係において、会社組織という縦社会構造に基づく、上下関係意識がプリセットされてしまい、上から目線のお説教がどうしても多くなってしまいます。

おそらく、年を経て勤務態度が悪くなってきた部下は、なかなか他人には話すことができない悩みや事情、問題を抱えて、今の彼になっているのだと思います。あまり焦らずにじっくり話を聞いてあげることが肝要です。解決を焦らない。こういう類の問題は、たとえその一部分でも、他人に話すだけで、胸のつかえが取れ、楽になることもあります。むしろ、相談してくれた、打ち明けてくれただけでも儲けものと考えた方がいいくらいです。

■ 部下がとつとつと悩みを打ち明けてくれたときは

部下の抱えている悩みや問題を打ち明けてくれたなら、真摯にそれに耳を傾けるべきでしょう。そして、悩みの内容をきちんと見極めて、対処する方法を考えます。

もし、それがプライベートな事情であるなら、人生の先輩として、自分の体験や知識に基づいて、アドバイスしてあげればいいでしょう。そのとき、あくまで自分の思いや体験から来る知恵であることを強調し、「●●すべし」「一般的には●●でなければならない」という決めつけはしないようにしましょう。

もし、部下の抱えている悩みが仕事に関連しているのなら、上司で管理職であるあなたの出番です。どこに不満があるのか、悩みのタネはなにか、職場環境、人間関係、職務の難易度、スキルマッチなど、事実をきちんと把握して、あなたの裁量で変更できることは全ての手を尽くして対応してあげることです。

仮に、プライベートな件でも、仕事の件でも、あなたの裁量でどうにもならない悩みだったなら、適切に判断し、相手の了解を得た上で、その他の専門家や自身の上司に相談やアドバイスを求めたりして、積極的に部下の悩み解決に当たります。最近特に多いのは、メンタルヘルスの問題です。兆候が少しで見られたのなら、社内の専門医(産業医)やカウンセラーとのコンタクトを勧めましょう。

■ 部下のメンタルヘルスの状態には常に気を配っておく

現代ビジネスの現場、そしてそこで働く人の私生活でも、ストレスはますます大きな問題となっています。どんなに好きな仕事でも、毎日納期に追われていたり、深夜残業が続いて、体力的に無理をかけているのなら、それは立派なストレスであり、好んでやってもらっている仕事をしているから、ストレスフリーもしくはストレスが軽減されているだろうと安心するのは軽率のそしりを免れません。

常日頃から部下のことを気にかけて、その言動を見守るようにした方がいいでしょう。直接、相手との面談をセットしなくても、勤務中のちょっとした雑談でもいいですし、周りの同僚にその人の状態をさらっと聞くのもいいでしょう。時と場合によりますが、部下同士の会話を耳にしただけで、部下のそれぞれの精神状態や置かれている環境からどれくらいストレスを受けているのか、気づきを得ることも多々あるでしょう。

農耕社会における人間関係を引きづって、戦後の日本企業の組織風土はつくられてきました。私みたいな田舎出身の昭和のおじさんは、好き嫌いはともかくとして、職場の人間関係や同僚や上司・部下の様子を気にかけながら仕事をするのが当たり前なのですが、最近の若い人に、人の目と調和を優先した立ち居振る舞いを求めるのは酷な相談です。

そういうのは、おじさん・おばさん上司が温かく見守ってあげて、良き相談者になるように努めた方が、組織の活性化と健全性確保につながります。私の場合は、あまりお節介になったり、自己主張が強くなり過ぎないように、自分をセーブする必要があるのですが、、、それはまた別のお話。(^^;)

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