タグアーカイブ: 戦略

孫子の兵法(入門編)

孫子 第11章 九地篇 59 衆は害に陥りて、然る後に能く敗を為す - ギリギリの所まで追いつめて組織力を発揮させる

■ 将は黙って指示出しをして、本心は決して明かさない! 諸侯たちの胸の内が読めないようでは、事前に親交を結ぶことはできません。 山岳や森林地帯、険しい要害の地や水沢地帯の地形を呑み込んでいないようでは、軍隊を行軍させることはできません。 地理に精通した案内役を活用しないようでは、地形がもたらす利益を享受することはできません。 この3点のうち、たった一つでも知らないようでは、王者や覇者の軍隊とは呼べ…
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孫子の兵法(入門編)

孫子 第11章 九地篇 58 諸侯の情は、遠ければ則ち禦ぎ - 九種の地勢によって戦術を使い分ける

■ 九種の地勢によって軍を指揮する方法を使い分けます。状況見えていますか? 敵国への侵攻が深ければ、兵士たちは一致団結するが、入り方が浅ければ兵士たちは逃げ散ってしまうでしょう。九種の地勢での対応方法は次の通り。 (1)散地(さんち) 自国領地 →散地では戦意が固まりにくいから、指揮官は兵士たちの意志を一つにまとめようとします。 (2)軽地(けいち) 浅く踏み入れた地域 →軽地ではこの段階で敵に阻…
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孫子 第11章 九地篇 57 能く士卒の耳目を愚にして - 指揮官の内心は誰にも明かしてはならない!

■ 古代中国の当時は、指揮官の真意は構成員に伝えない方が組織が動いたそうです 将軍たる者の仕事ぶりは、表面はどこまでも平静を保つので、誰からも内心を窺い知られぬほど奥深く、万事につけ個人的感情を一切出さずに公正に処置するので、軍隊内が整然と統治されていくものです。 そうした将軍の見事とされる仕事ぶりは次の通り。 1)士卒の認識能力を巧みに無力化して、逃亡しないように持っていく。 2)自軍の行動目標…
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孫子 第11章 九地篇 56 剛柔皆な得るは、地の理なり - 思いのままに兵士(部下)を動かす方法とは?

■ 組織をまるで一人の人間のように操るためには? 巧みに軍隊を使いこなす者は、例えてみると、率然(そつぜん)のようなものなのです。率然とは、恒山(こうざん:中国河北省にある実在の山の名前)に棲む蛇のことです。その頭を攻撃すると尾が反撃してくるし、その尾を攻撃すれば頭が反撃してくるし、その中心部を攻撃すると頭と尾とが同時に反撃してくるのです。 越(えつ:古代中国の国名)と呉(ご:古代中国の国名)の人…
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孫子 第11章 九地篇 55 兵を往く所毋きに投ずれば - 敵地深くに侵攻した軍が取るべき行動とは?

■ 外征軍が成功するためには? 敵国内に進攻して上手に戦う方法としては、 1)徹底的に奥深くまで侵入する 行き場のない自軍の兵士たちは結束するので、散地(故郷が近すぎて兵士たちが逃亡するリスクのある場所)で戦う迎撃軍は対抗することができなくなります。 2)兵士たちに望郷の念を抱かせない 複雑に軍を移動させては策謀を巡らし、自軍の兵士たちが目的地を推測できないように細工しながら、最後に軍を八方塞がり…
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孫子 第11章 九地篇 54 其の愛する所を奪わば、即ち聴かん - 弱者の戦法 敵が万全の態勢で攻撃を仕掛けてきたら?

■ 攻勢に出てきた敵を迎え撃つには? 敵軍が大兵力のうえに、整然とした陣立てで攻め寄せてくる場合には、その敵をどのようにして待ち受ければよいでしょうか。 (1)敵の大事な所を攻めて態勢を崩す 敵が重視している地点を奪い取れば、敵はそこを奪い返そうとして、せっかく整えた態勢を崩すので、その後はこちらの望みどおりに事を運ぶことができるでしょう。用兵の実情は迅速を旨とします。 (2)敵の手薄な所を攻めて…
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孫子 第11章 九地篇 53 利に合わば而ち動き - 弱者の戦法 自分が強いポジションが取れないときは相手の不利なポジションで戦う

■ 負けないための相手の見切り方とは? 戦闘に巧みな者は、敵に対して、 (1)先鋒部隊と後衛部隊とが接続し合わないようにする (2)大部隊と小部隊とが援護し合わないようにする (3)貴族と民衆とが救援し合わないようにする (4)上官と部下とが支え合わないようにする (5)各部隊が分散して集結しないようにする (6)敵兵力が集合しても戦列が整わないようにする こうして敵の戦闘態勢が自軍に有利になれば…
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孫子 第11章 九地篇 52 地形とは、兵の助けなり - 置かれた環境に適した戦い方を採り、負けない態勢を作る

■ 敗北だけはしない最低ラインとは何か? 土地の形状は、軍事の補助要因となります。 (1)散地(さんち) 自国領地 →戦闘してはならない (2)軽地(けいち) 敵国内に侵入しているがまだ深入りはしていない箇所 →ぐずぐずしてはならない (3)争地(そうち) 奪い取った方が有利になる箇所 →敵が先に占領した場合は攻めかからない (4)交地(こうち) 自軍も敵軍も自由に行き来できる箇所 →全軍の隊列を…
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孫子 第10章 地形篇 51 地を知り天を知らば、勝は乃ち全うす -3C分析フレームワークに通じる念とは

■ 市場を読み、競争優位をもたらすための目の付け所とは? (1) 自軍の兵士が敵を撃破できる状態にあることを知っていても、敵が自軍の攻撃によっては撃破できない態勢にあることを知らなければ、充分な勝算は立ちません。 (2) 敵が自軍の攻撃によって撃破できる態勢にあることは知っていても、自軍の兵士が敵を撃破できる状態にないことを知らなければ、勝算は不十分です。 (3) 敵が自軍の攻撃によって撃破できる…
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孫子 第10章 地形篇 50 卒を視ること嬰児の如し

■ リーダーの部下に対する指導力の源泉はどこにあるのか? 常日頃から将軍が兵士たちに注ぐまなざしは、まるでいとしい赤ん坊に対するようであれば、いざという時に兵士たちを危険な深い谷底へでも引率できるようになるのです。 平素から将軍が兵士たちに注ぐまなざしは、あたかも可愛い我が子に対するようであれば、兵士たちと戦場で生死をともにできるようになるのです。 しかし、手厚く保護するだけで使役することができず…
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