■ 日商簿記2級の出題範囲の変更内容をざっと早見しましょう！
2016年4月25日の日本経済新聞夕刊9面の広告に思わず目が止まりました。その理由は後から分かります！ しかし、その内容は、お伝えするに値する情報だと思います。
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簿記と人気アニメがコラボ 特設ページを開設
日本商工会議所はこのほど、テレビアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」とコラボした簿記検定の特設ページを開設。特設ページでは、平成28年度からの簿記検定出題区分改定の主旨やポイントなどをアニメキャラクターの新田美波さんがナビゲートします。今回のコラボレーションは、アニメ内に登場するアイドルたちが実際の企業からオファーを受ける「リアル346プロ企画」の一環として実現しました。
簿記とアニメという意外なコラボレーションに、大きな反響を呼んでいます。日商では、順次コンテンツを追加していく予定です。どうぞお楽しみに。
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このページからたどれる「改定のポイント」が11個もあります。私が気付いた範囲で、ココが試験に出るよ、ということではなく、ココは実務でも大事ですね、というコメントだけしたいと思います。
[Point 1] 有価証券
４つの区分による有価証券の期中取引および決算時の処理が出題範囲となります。
・売買目的有価証券
・満期保有目的の債券
・子会社株式・関連会社株式
・その他有価証券
→期末時点の評価（時価か取得原価か）に注意してください。
[Point 2] クレジット売掛金
信販会社に対する債権には、「クレジット売掛金」という科目で通常の売掛金とは別管理で。
[Point 3] 手形
・「為替手形」は対象外
・備忘記録としての、「対照勘定法」と「評価勘定法」も外れます。
→実務としては、備忘記録の重要性が小さくなっているので。だってITが、、、
[Point 4] 電子記録債権
「買掛金」から「電子記録債務」へ適切に振り替えてください。
[Point 5] 「販売のつど売上原価勘定に振り替える方法」による商品売買の記帳
実務では、
① 販売時に利益を把握して早期に経営管理に役立てる
② 月次決算強化で期末決算早期化に役立てる
ため、商品を仕入れた段階では商品勘定に記入し、販売時に商品勘定から売上原価を売上原価勘定に振り替える処理が一般的になっています（と書いてありますが、月次決算でやることがあるよ、と読み替えた方が無難でしょう）。
[Point 6] 有形固定資産の割賦購入
リース取引などで利息の処理に対する考え方などを学ぶ基本として学習してください。
[Point 7] ソフトウェア
実務的には取扱い頻度が大変高くなってきています。「自社利用ソフトウェア」は2級ですが、「市場販売目的ソフトウェア」は1級の範囲のままです。
「自社利用ソフトウェア」については、
① 費用化範囲か資産計上されるか
② 資産計上された場合は、償却費計算をしましょう
というところが留意点でしょうか。
[Point 8] サービス業を営む会社の会計処理（役務収益・役務費用）
ここの留意点は２つ。
① 物販売上とサービス売上は、収益認識基準が異なり、計上する科目も分ける
② サービス収益は、現金の授受と計上タイミングがずれる
[Point 9] 収益（・費用）の認識基準
「引渡基準」「検収基準」「出荷基準」など、8同様、収益認識タイミングを、問題文で示されているどの基準を採用するかで変わることに留意下さい。なお、IFRS（国際財務報告基準）と日本基準がずれているので、この論点は実務でも大事ですぞ。
[Point 10] 貸倒引当金の個別評価・損益計算書上の表示区分
・個別評価対象となる債権の範囲に留意してください
・貸付金などの営業外債権に対する貸倒引当金繰入額は、損益計算書上「営業外費用」の区分に記載されます
[Point 11] 株主資本の計数の変動
問題文を注意深く読んで、「資本金」から、「資本準備金」「利益準備金」および「任意積立金」への振替金額とその振替先の科目を間違わないようにしてください
それにしても、「簿記とアニメという意外なコラボレーション」なんて、筆者にとってはとんでもない！！！！！！！！ 筆者のための組み合わせ以外の何物でもありません。
第1弾が美波ちゃんというのは順当でしょう。第2弾は、卯月ちゃんか、アナスタシアちゃんでしょう。絶対、杏ちゃんはこないと思われます。なにせ「働いたら負け」ですから。
（すみません、分かる人にだけ分かるネタで）m(_ _)m
アニオタおやじ、きもっ！(^^;)
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