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(私の履歴書) 王貞治(18)個人タイトル 2015年1月19日 日経新聞(朝刊)より 

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■ 球団最多出場こそ誇り 狙わず休まずの結果が三冠

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「打撃というものは突き詰めれば限りがなく、引退するときも「22年間やったが、つかみきれないまま終わった」と言ったくらい。それでも33、34歳のこのころはパワー、技術に師匠、荒川博さんが合気道から応用した「気」の極意が加わり、心技体の頂点にあったということはいえる。
打席に入る前から、一定の手順を踏み、リズムを作る。手のひらに唾をぺっとやり、土にさわって天然の滑りどめとし、バットを握る。今の打者はスプレーでガチッとグリップを固めるが、あまりに遊びがないのは考え物だ。
177センチ、79キロの私が遠くへボールを飛ばせた理由はこの辺にもあった。バットをわずかに遊ばせておくことで、インパクトの瞬間、ヘッドの遠心力が最大限に生きる。剣道やフェンシングでも、手元をわずかに緩めておくと「面」や「突き」の太刀がもうひと伸びするという。それと同じ理屈かもしれない。」
「タイトルのための野球をしたことのない私のモットーはどこかが痛かろうが、とにかく出続けること。オープン戦も皆勤して通算98発打った。
その試合しか来られないファンのために出続けたといわれるが、正直なところ、そこまで考えなかった。試合があったら、出るのが選手の仕事。ナポレオンではないけれど、私の辞書に「休む」の2文字はなかったのだ。
私の一番の誇りはジャイアンツのユニホームを着て、誰よりも多く試合に出たこと。その数2831。球団記録としてまだ残っている。通算本塁打の868より、この数字の方が自分のなかでは重い。」

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打撃は突き詰めても限りがない。 道は極めていよいよ遠し。
そして「心」も「体」も休ませない。陳腐だけど「継続こそ力なり」。
偉大な人は鉄則・原則・基本に忠実だからこそ偉人なり。

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