■ 事故対応で通じた誠意 納期遅れ最小限、取引先驚く
「蒸留塔の事故で、私は3つのことを学んだ。ひとつ目は、誠心誠意。事故処理や遺族との補償交渉は、反日感情の強い時代だけに罵倒されたり、ネクタイをつかまれたりと激しかった。
2つ目は、組織の力量だ。倒れた蒸留塔はつくり直さざるを得なかったが、社内と協力会社が不眠不休で働いてくれ、納期遅れは1カ月未満ですんだ。これには先方が驚いた。米欧の会社なら遅れは当然だったのだ。仕上がりも評価された。組織は緊急時にこそ力量が試される。事故後も韓国で受注が続いたのは「禍(わざわい)を転じて、ブランド力となす」ことができたからだろう。
3つ目は、事故原因だった。蒸留塔の最上部にはクレーンをかけるための金具が用意されており、本来なら十分な強度があった。ところが現地に運び込んで、クレーンと合わせてみるとサイズが合わない。仕方なく現場判断で金具を削って穴を広げた。これで強度が低下したのだった。「安易な対応は致命的な失敗につながる」。エンジニアリング業界では常に肝に銘じなければならないことだ。」
——————————————-
「失敗学」というものがあります。
Wikiから抜粋してきますね。
「失敗学 とは、起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、(物理的・個人的な) 直接原因と (背景的・組織的な) 根幹原因を究明すること」
原因究明 → 事後防止策の実行 → 事前予防策の立案
という感じですかね。
どんどん「敗軍の将は兵を語ってほしい」ものです。
私も同じ失敗は二度と起こさないように心掛けています。え!? そもそもその失敗が多いって?
どうもすみません。m(_ _)m
コメント