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そうか、君は課長になったのか。(9)「在任中に何を成すか」を決める - デッドラインで自分を追い込め

本レビュー
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■ 「ストレッチ思考」と「ゴール思考」の違いとは?

コンサルタントのつぶやき

このシリーズは、現在、東レ経営研究所特別顧問:佐々木常夫さんの16万部を超える「課長本」の決定版の1冊から、私が感銘を受けた言葉をご紹介(時には、私のつまらないコメント付きで)するものです。

佐々木さんのご紹介:オフィシャルサイト

この節は、まずは佐々木さんがサラリーマンにはつきものの異動について思うところを語るところから始まります。

明確な目標ももたずに漫然と仕事をしているようでは、あっという間に異動になってしまうということ。何の実績も残さないまま……。
 課長たるもの、「在任中に何を成すか」という自分のミッションを決めて、できるだけ早く達成する方策を考え、実行していく必要があるのです。

佐々木さんが強調しているのは、

「現在の職にはタイムリミットがある」

これについては、私も全く同意しているところです。私自身のキャリアとして、製造業からコンサルティングファームに転職したことから、仕事の進め方に大きな違いがある2つの代表的な考え方に触れることができて、職業人として幸せだったと感じていることがあります。

それは、仕事に挑む時の姿勢として、「ストレッチ思考」と「ゴール思考」があることが明確に実体験から体に覚え込ますことができたことです。

この2つの仕事に対する姿勢の違いについて、詳細は過去投稿をご参照ください。
⇒「ストレッチ思考とゴール思考

製造業も属しているコンサルが言うところの「事業会社」は、「ゴーイングコンサーン」が前提となっており、来年も再来年もずっと、継続的に同類の事業を営んでいくことが通常です。仕事のやり方も、現状のビジネスモデルや業務フローの中で、課題を見つけ、課題解決をしていく思考パターンであることが多いはずです。その時、脳内で支配的な思考パターンは、現状よりもっと高い目標達成を実現するためには、どういう手段があるべきか? です。これを、「ストレッチ思考」と私は呼んでいます。

一方、コンサルティングファームの仕事の進め方は、「納期」「目標」が予め定められた中で、プロジェクト形式で作業が実行されることが常です。そこでは、有期限の納期が必ず設定されており、その最終納期にあるべき目標達成レベルを先に設定しておき、その目標達成への最短距離で作業手順の決定とチームメンバ選出がなされます。これを「ゴール思考」と私は呼んでいます。

事業会社は、今年がダメなら来年があります。コンサルティングファームが手掛けるプロジェクトは、必ず納期が設定されています。共に、例外はあります。事業会社でも期日のある仕事はありますし、プロジェクトでも延長・再延長が場合によっては許されます。

ここでは、典型的な仕事の進め方に2つある、ということだけ理解いただければと思います。そして、これは、一部に語弊があることは十分承知の上で、元上司だったコンサルタントの言葉をそのままご紹介するならば、

「事業会社の中でも、『ゴール思考』で仕事を進められる人は必ず出世して役員になっている!」

どうも、コンサルタントの上から目線の発言と取られてしまうかもしれませんが、当たっているとは思いません? あなたの見知っている役員の方々の思考パターンはどうでしょうか?

何度も言いますが、あくまで傾向であって、こういうものには必ず例外はつきものなので、そこはご容赦を!m(_ _)m

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