■ コストカットは会社の可能性もカットする!
The cure for Apple is not cost-cutting. The cure for Apple is to innovate its way out of its current predicament.
アップル社再建の妙薬は、費用を削減することではない。現在の苦境から抜け出す斬新な方法を編み出すことだ。
(スティーブ・ジョブズ)
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私は、経営管理、特に、管理会計領域のコンサルタントとして仕事をさせて頂いています。当然、予算管理や原価計算のプロジェクトもいくつかさせて頂いております。しかし、断言したいのは、いくら立派な経営管理システムを構築したとしても、いくら金勘定をうまくできる仕組みを構築したとしても、それだけで自動的に会社が儲かるようになるには決してならない、ということです。
ドラッカーの言葉について、賛否両々(日本では神格化されているのですが)ありますが、彼の言葉の中でも私が好きなのは、
「企業の目的は顧客の創造である」
営利企業たるもの、代金を支払って、先行投資した分を回収させて頂ける、ありがたい顧客を見つけることが最優先。細かい採算レポートを見なくても、どういう製品を市場に投入すれば、お客様が食いつくか、どんな技術を生み出せば、ブレイクスルーするか、テクノロジーやマーケティングにフォーカスすれば、やるべきことはだいたいわかります。
管理会計の仕組みが出す各種レポートは、そうしたやるべきことの結果が正しかったかの検証に使うだけです。
じゃあ、お前の仕事の意味は大してないのか、ですって?
その検証のやり方に瑕疵がないか、それを保証するためのレポートを提供すること、そして、その検証の際の判断基準と、善後策についてのアイデアを一緒にひねり出す所に、お客様が価値を見出してくださるかどうかですね。(^^;)
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