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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(97)あなたが悩んでいる課題は本当にあなたの課題なのか?

本レビュー
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■ 誰の課題かを簡単に見分ける方法とは?

コンサルタントのつぶやき

あなたが悩んでいる問題は
本当に「あなたの問題」だろうか。
その問題を放置した場合に困るのは誰か、
冷静に考えてみることだ。

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アドラー心理学では、いろいろと取り沙汰されている課題が、「一体誰の課題なのか?」について真剣に考えます。それは2つの理由から。

1つに、人間関係のトラブルを避けるため。
人間関係のトラブルの元は、他人の課題に土足で踏み込むことにより引き起こされると考えられているからです。誰だって、自分自身で、自分の現在の行動を、自分の将来像を考えているのに、勝手に他人にあれこれ指図されて、嬉しいはずがないじゃありませんか。

2つに、他人の課題を抱え込み、自分が苦しまないように。
子供の将来を思って、「遊んでいないでもっと勉強しなさい!」と小言を口にしたことはありませんか。勉強するべきかどうかは、子供本人の問題です。親が勝手に自分の課題として気に病むことは決して得策ではありません。子供に言えるのは、今、学生時代に勉強しないと、どんな将来の不利益を被るかの説明だけです。その説明を聞いて、実際に勉強するかしないかは本人の問題です。

この親子の関係を、アドラーはよく例に引いて説明をします、親は、子供のために、と思って、「もっと勉強しなさい」「いい学校に入れは、いい会社に就職できる」「いい会社に就職すれば人生は安泰である」と親の思う通りの子供であることを強制、いいすぎました、コントロールしようとします。その動機は、子供を自分の管理下に置いて、自己満足を得たり、世間の見栄のために、子供の学歴をよく見せようとする点に由来するのではないでしょうか。

自分の損得のために、自分の子供に自分の意思を押しつけるなんて、100%、親の横暴以外の何物でもありません。学生が勉強するかどうかは、100%、学生(子供)自身の課題なのです。

本書では、誰の課題かを簡単に見分ける方法が説明されています。

「それは誰の課題か?」を明らかにするのは簡単です。「その問題を放置した場合、不利益を被るのは誰か?」と問えばいいのです。成績が悪化した場合、不利益を被るのは子供自身です。良い学校に入れなくなり、将来、困るのは子供です。つまり、子供が勉強しなくてはならない、という課題はあくまでも子供の課題であり、親の課題ではないのです。

親ができるのは、子供が勉強したいと思った時に、支援する準備があることだけを伝え、そっと後は見守るしかないのです。それは、部下に対しても同じこと。指導・レクチャーをしても、それを取り入れるか否かを決めるのは部下の方なのですよ。

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