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ビジネスノート

ビジネスノート
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ビジネスノートとは

筆者のこれまでの知識遍歴をまとめたものです。知識(knowledge)とは多義的で、今の私は次のように解釈しています。

  1. 一般に知られている情報・事実
  2. 事実または状況を知ることで得られる認識
  3. 経験や教育の過程において、認識を通して得られた専門的な技能や理論的・実用的な理解

Webサイトでこれを表現し、複数の第三者と共有することがとても有意義だと考えています。ハイパーテキストによる個々の知識のつながりや整理方法、それ自体が構造情報となり、受け手にセレンディピティ(serendipity)を授けてくれるからです。当然、受け手には筆者自身も含まれます。 このビジネスノートは決して完結することはありません。筆者の人生が続く間、ずっと更新・改訂・修正が絶えることはないからです。その心構えを分かりやすく先人の叡智を2例ばかりご紹介します。

百科全書派

ドニ・ディドロ(1713~84)は、18世紀のフランスの哲学者であり文学者です。彼は44年間をかけて百科全書(本文の巻の総ページ数16142ページ、項目数は71709)を完成させます。既成の知的権威を否定し自由な人間精神による知識の進歩と共有を信じる啓蒙思想の浸透に多大なる貢献をし、フランス革命を主導した人々に大きな影響を与えました。「知る」ことが人を変えるパワーを大きさを当時高校生だった自分に最初に教えてくれました。

千夜千冊

タイトルの千冊を簡単に上回り、この記事を書いている時点ではすでに1600冊を超えているのですが、松岡正剛氏(セイゴオ先生)の読書遍歴をまとめたサイトがあります。驚くべきことに、その網羅性と幾重にも張り巡らされた整理軸がたまらなく知的好奇心をくすぐって仕方ありません。編集者の立場からあらゆる知を飲み込み、独自の視点でキュレーションを生み出す能力に畏敬の念を感じざるを得ません。大学生だった自分に衝撃を与えてくれました。

管理会計-NDC-20191207 外部リンク千夜千冊

2人の偉大な知の巨人に敬意を表しつつ、ここに筆者の生きた証として「私の『百科全書』『千夜千冊』」を残したいと思います。

今でも悩んでいるデータ分類方法

世の中には分類学(俗称)なるものが存在しています。図書の分類については、まず世界(英語圏)で、アメリカの図書館学者メルヴィル・デューイが個人で1873年に創案した「デューイ十進分類法(Dewey Decimal Classification; DDC)」が現在のデファクトスタンダードになっています。

その後、1967年に米国オハイオ州の総合/単科大学の学長が集まり、州内各大学の図書館間における「情報資源の共有」と「図書館費用削減」を目的としたコンピュータシステムの共同開発に合意しました。その共同利用機関として設立されたOhio College Library Center (OCLC)が、現在、デューイ十進分類法を維持・メンテナンスが行われています。

外部リンク OCLC.org(英語)

日本においては、「デューイ十進分類法」の基礎の上に、チャールズ・エイミー・カッターの展開分類法(EC)、 アメリカ議会図書館分類法 (LCC) も参考にしつつ、森清氏が「日本十進分類法(Nippon Decimal Classification; NDC)」(1929年)を世に出し、これが日本の公共図書館などの図書分類のデファクトスタンダードになっています。

現在は、社団法人日本図書館協会が引き継ぎ、新訂10版(2014年12月発行)になっています。

外部リンク 社団法人日本図書館協会

グローバルスタンダードか、日本の実情を汲んだジャパニーズスタンダードか迷いました。いったんは、NDCに従って、ビジネスノートを再編集することにしました。 下表の「日本十進分類法」の各項をクリックしていただければ、その領域を扱っている個別のビジネスノートへ飛ぶことができます。

日本十進分類法 (NDC) 展開分類法 (EC) デューイ十進 分類法(DDC)
0 総記 A 総記 0 総記
1 哲学 B-D 哲学・宗教 1 哲学
2 歴史 E-G 歴史諸科学 2 宗教
3 社会科学 H-K 社会科学 3 社会科学
4 自然科学 L-Q 自然科学 4 言語
5 技術. 工学 R-U 技術 5 純粋科学
6 産業 V-W 芸術 6 技術
7 芸術. 美術 X 言語 7 芸術
8 言語 Y 文学 8 文学
9 文学 Z 図書学 9 地理・歴史

日本十進分類法で検索する

最新の日本十進分類法は、下記リンクから確認することができます。運営は国立国会図書館になります。

https://www.zuki-ebetsu.jp/ndc/
外部リンク 日本十進分類法

合わせて、国立国会図書館の「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス」のリンクもご紹介しておきます。ここでは、「キーワード」「分類記号」「典拠ID」の3つからターゲットとなる言葉を調べることができます。

検索結果に納得がいかない場合は、検索結果ページには、Wikipediaへのリンクまで貼ってある至れり尽くせりの仕様になっています。 ダウンロード機能、API機能(URIによる検索リンク含む)等、豊富なI/Fが用意されています。

Web NDL Authorities
外部リンク Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)| 国立国会図書館サーチ|国立国会図書館

検索可能な「分類記号」は、

①日本十進分類法(NDC)

②国会図書館分類表(NDLC)

の2つです。

「典拠ID」とは、国立国会図書館の利用者が求める資料を探し出せるように、タイトル、著者等を記録した書誌データです。人物、団体、テーマ等、複数表記がある場合でも名寄せがされています。

例えば、

シェークスピア

シェイクスピア

シェークスピヤ

シェイクスピア, ウィリアム

沙士比阿

はすべて、 「Shakespeare, William, 1564-1616」という標目にひもづけられています。

ちなみに、当サイト管理者が好む領域として「管理会計」で検索すると、日本十進分類法では、次のように展開されています。

管理会計-NDC-20191207

このように、皆さんの興味範囲や専門領域を相対的に見ることができます。ご活用ください。

日本十進法(NDC)でWeb検索する

Web情報資源集 全てのサイト
大学図書館のホームページに掲載されたリンク集から、無料で公開されているサイトを集め、インターネット情報資源として公開しています。サイトを図書館で図書の分類使われているNDC(日本十進分類法)9版により分類し、リンク数を表示しています。
外部リンク Web情報資源集

このサイトでは、日本十進法(NDC)で知識エリアを選択していくと、国内の大学図書館のホームページにあるリンク集のページから利用可能な情報源のURLを探すことができます。もちろん、そのままそのURLに直リンクで移動することができます。

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この記事を書いた人
TK

現役の経営コンサルタントです。経営管理の仕組み構築や経営戦略の立案、BIシステムを中心としたIT導入まで手掛けております。最近はファイナンス(資本コスト経営)、バリュエーション、BEPS対応、コーチング・組織学習支援での実績があります。

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