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職人気質と商魂(1)あなたのワークスタイルはどっちですか?

所感
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■ 世の中のビジネスパーソンにはどうも2つの人種がいるようで

「人」と「仕事」の関係性について、あえて極論させて頂くと、「職人気質」と「商魂」の2つしかない、と常々考えています。

「職人気質(しょくにんかたぎ)」とは?
自分自身の内面に真摯に向き合い、己の技を磨き、目指すところは自己の熟達技能のレベルを極めること。求道を行きます。

「商魂(しょうこん)」とは?
ただひたすらにお客様の課題に向き合い、課題解決に向けた努力を惜しまず、目指すところはお客様のお困りごとの解決。奉公の道を行きます。

共通点はどちらも、「利」が先に来ないこと。儲けたい気持ちが先行しては、目がドルマークの人は、ちょっとお話ししただけですぐ分かりますから。(^^;) 自身の利益を後にして、お客様のことを最優先して仕事をする所はどちらも同じです。

違う点は、職人はお客様の課題に対する答えをまず自分の中に探します。己の究極の技・スキル・熟練度の中から問題に対処しようとします。商人はお客様の課題に対する答えを世の中に探します。最適な解法が見つかったら心から喜べる人です。たまに、自分の中に答えがあったりもします。

この違いは、職種や業種にこだわりません。一見、ケーキ屋さん等、いかにも職人の世界と思われている所でも、顧客の嗜好(志向)をとことん追求して、顧客の舌に合わせることで成功しているお店もあります。これは商人魂の発露です。一方、自分の中の最高のケーキを求めて技を磨き、最高の味と見栄えのケーキを作り出し、世の中に認められて成功しているお店もあります。

あえて、極論で2元論にしていますが、大抵の人はこの2つの成分の組合せで日頃の仕事をしているはずです。どっちの方がビジネスとして成功するか、確率に差(有意差)が出るということもありません。どっちが自分にあっているかで決めた方が、長い職業人人生を有意義にかつ気分良く過ごすことができるでしょう。そして、そのどちらの要素も自分好みのレシピで巧妙なブレンドで仕事をする方が、周りとの軋轢も小さく、ストレスも小さいまま仕事がしやすくなるのでしょうね。

えっ、私ですか? 当然、自他ともに認める「職人気質」の方だと思いますがね。これが面白いのは、自分が思っている類型と、他人から見られている類型が往々にして異なる場合があることです。皆さんも、自分や職場の方たちとこの話題で会話して、お互いをどう見ているのか(見られているのか)確認してみてください。思わぬ答えが返ってきて、ビックリすること請け合いです。(^^;)

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