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■ 会社とは何か? 勤め人なら所属している組織を冷静に見てみよう!

コンサルタントのつぶやき

今回は、「会社編」として、あなたが出世するために会社をどういう視点から見るべきか、会社という組織についてどういうスタンスをとれば出世に好都合か、を考えていきます。

繰り返します。引用もありますが、これはあくまで読書感想文なので、本当に書いてあることを確認したい人は、実際に本書を手に取ることをお勧めします。簡単に短時間で読めますよ!

課長になれない人の特徴 (PHP新書)

6.「うちの上は何を考えているのかわからない」
この種の発言をする人は、3つの誤解をしています。

① こういう批判的な意見を堂々と発言することが皆に受けると思っている
② 自分の意見を誰かが取り入れてくれると信じている
③ 組織・経営者と意見が合わないことを世間にさらしている重大性に気付いていない

①について。
批判的精神・思考を持つことと、それをつい口にしてしまうことは違います。批判的精神を宿している人は、建設的なものの言い方をします。つまり、対案を必ず提示します。
②について。
会社は組織、組織は秩序です。誰の意見を取り入れるかは、上席者または上席者が専門家として認めた人の意見だけです。誰彼かまわず、現状に対する不満をぶつけても、そんな利己的な意見にだれが耳を傾けてくれますか?
③について。
発言者自身が、経営方針や上司の指示について、「自分は理解できていません」と公言することは、周りからはどう見えるか、想像力が欠如しています。そんなの、自分の理解不足や上司との対面コミュニケーションが持てていないこと(社内政治力が皆無であること)を社内に宣伝して回っています、

こんな発言をする人は、経営者の「おめがね」にかなうはずもなく、出世(抜擢)など、とんでもありません!

7.自社の商品を愛せない
こういう人は、社内外の人に「うちの商品の●●はここがダメだ!」などとネガティブキャンペーンをしているのと同じです。そんな人、経営者が役職者に付けようとするはずがありません。

本当に会社の商品が愛せないのなら、そんな会社に所属する価値も意味もありません。さっさと退職して、別の道をお探しください。会社の商品の悪口を言いながら働く人の周りにいる人の身になってください。そんな人と一緒に、会社の商品を世の中に提供する活動をしたい、と思う人がいるはずがないでしょう。

自社の商品に「愛情」を持つ、ということは、一緒に働いている人に「敬意」を払うことと同義です。「敬意」を払ってくれる人とは良いチームワークが維持していけます。チームワークが良くなると、個人ひとりひとりの能力のシナジー効果が出て、もっと大きく良い仕事ができるようになります。そういう人なら、経営者は管理職にしたい、と思うに違いありません。

8.会社の戦略を批判する
本質のコメントをする前に、本書でも「戦略」「ミッション」「バリュー」といった言葉が躍っていますが、こういう「コンセプト用語」は、使う人によって意味合いが微妙に異なります。まずは、発言者や設定者がどのような意味合いを込めて、この用語を使っているかをまず確認してから、コンテンツを読み下してください。

その上で、自分の意見と合わないと感じた時、次の3つの考え方を持つことが大事です。
① 戦略立案者(経営者)の方が情報収集範囲が広いはずだ
② 「戦略」と「自分の業績を上げる手段」とは別次元のものである
③ 組織は、「戦略」を共有して初めて機能する

①について。
管理職や経営者の方が、人脈、入手できる情報、大きいことを考える時間的余裕、経験・知識が多いことが大前提。その上で、自分の特殊な専門性や、個別事情に裏打ちされた貴重な情報があるのなら、それを「批判」ではなく、「強化」する姿勢で適切な相手に伝えてみてはどうでしょう?
②について。
会社の戦略(方針)に異を唱えるのは、自分の仕事や目の前の権限と内容が相反すると、動物的な勘で察知しているからかもしれません。両者は別次元のものである、と一旦切り放して考える癖をつけた方が組織人として安全ですよ。「戦略」は「戦略」として聞いておいて、自分の仕事の作戦は、別途そのフレームワークの中で最上のものを考える。そういうスタンスで行動・思考できる人を会社は求めてます(出世させようと狙っています)。
③について。
会社は多重的な「協働」作業の集合体です。「協働」するための約束事が、経営者が示す「戦略」などの「コンセプト用語」で表現されているものの本質です。それが受け入れられないと、組織の中で「協働」することができません。「協働」することができない人を組織の中でリーダー的な地位につけなければならない必然性は無く、結果、そういう人は出世できません。

9.自分の会社の組織を知らない
他チームを知らないで、折衝ができるわけがありません。管理職とは、自分が率いるチームと別の管理職が統率しているチーム間とで、利害調整をすることがメインミッションとなっていきます。そんな人が自社の組織構造(組織表になっている公的組織だけじゃないですぞ!)を知らずして、利害調整は不可能です。

もし、「こんな組織ではうまくいかない」と思っているとしたら、十中八九、その意見は、「こんな組織では、自分の思い通りにならない」「こんな組織では、自分がやりにくい」という自己中心的な考えに基づくものです。自己中な人に目をかける組織人はいませんよ!

10.自分の給与が上がるか下がるかばかり気にしている
給与は誰からもらっているのでしょう? 人事部や経理部? 上司? いえいえ、お客様から頂いているものです。会社が世間に提供した価値の対価を「売上」として手にし、そこから「材料費」「経費」などといった社外から調達したものに支払う「コスト」を差し引いた残りを、従業員や株主といった、マンパワーの出し手、軍資金の出し手で分け合うのです。

世間に価値提供する前に、分け前の話をし始める人と一緒にお仕事してて、いい仕事、気持ちの良い仕事ができますかね。

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課長になれない人の特徴 第2章 会社編http://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/f2dde0c815f506d35f39301dbbb486e41-e1428166267398.jpghttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/f2dde0c815f506d35f39301dbbb486e41-150x150.jpg小林 友昭本レビュー管理職,キャリア■ 会社とは何か? 勤め人なら所属している組織を冷静に見てみよう! 今回は、「会社編」として、あなたが出世するために会社をどういう視点から見るべきか、会社という組織についてどういうスタンスをとれば出世に好都合か、を考えていきます。 繰り返します。引用もありますが、これはあくまで読書感想文なので、本当に書いてあることを確認したい人は、実際に本書を手に取ることをお勧めします。簡単に短時間で読めますよ! 課長になれない人の特徴 (PHP新書) 6.「うちの上は何を考えているのかわからない」 この種の発言をする人は、3つの誤解をしています。 ① こういう批判的な意見を堂々と発言することが皆に受けると思っている ② 自分の意見を誰かが取り入れてくれると信じている ③ 組織・経営者と意見が合わないことを世間にさらしている重大性に気付いていない ①について。 批判的精神・思考を持つことと、それをつい口にしてしまうことは違います。批判的精神を宿している人は、建設的なものの言い方をします。つまり、対案を必ず提示します。 ②について。 会社は組織、組織は秩序です。誰の意見を取り入れるかは、上席者または上席者が専門家として認めた人の意見だけです。誰彼かまわず、現状に対する不満をぶつけても、そんな利己的な意見にだれが耳を傾けてくれますか? ③について。 発言者自身が、経営方針や上司の指示について、「自分は理解できていません」と公言することは、周りからはどう見えるか、想像力が欠如しています。そんなの、自分の理解不足や上司との対面コミュニケーションが持てていないこと(社内政治力が皆無であること)を社内に宣伝して回っています、 こんな発言をする人は、経営者の「おめがね」にかなうはずもなく、出世(抜擢)など、とんでもありません! 7.自社の商品を愛せない こういう人は、社内外の人に「うちの商品の●●はここがダメだ!」などとネガティブキャンペーンをしているのと同じです。そんな人、経営者が役職者に付けようとするはずがありません。 本当に会社の商品が愛せないのなら、そんな会社に所属する価値も意味もありません。さっさと退職して、別の道をお探しください。会社の商品の悪口を言いながら働く人の周りにいる人の身になってください。そんな人と一緒に、会社の商品を世の中に提供する活動をしたい、と思う人がいるはずがないでしょう。 自社の商品に「愛情」を持つ、ということは、一緒に働いている人に「敬意」を払うことと同義です。「敬意」を払ってくれる人とは良いチームワークが維持していけます。チームワークが良くなると、個人ひとりひとりの能力のシナジー効果が出て、もっと大きく良い仕事ができるようになります。そういう人なら、経営者は管理職にしたい、と思うに違いありません。 8.会社の戦略を批判する 本質のコメントをする前に、本書でも「戦略」「ミッション」「バリュー」といった言葉が躍っていますが、こういう「コンセプト用語」は、使う人によって意味合いが微妙に異なります。まずは、発言者や設定者がどのような意味合いを込めて、この用語を使っているかをまず確認してから、コンテンツを読み下してください。 その上で、自分の意見と合わないと感じた時、次の3つの考え方を持つことが大事です。 ① 戦略立案者(経営者)の方が情報収集範囲が広いはずだ ② 「戦略」と「自分の業績を上げる手段」とは別次元のものである ③ 組織は、「戦略」を共有して初めて機能する ①について。 管理職や経営者の方が、人脈、入手できる情報、大きいことを考える時間的余裕、経験・知識が多いことが大前提。その上で、自分の特殊な専門性や、個別事情に裏打ちされた貴重な情報があるのなら、それを「批判」ではなく、「強化」する姿勢で適切な相手に伝えてみてはどうでしょう? ②について。 会社の戦略(方針)に異を唱えるのは、自分の仕事や目の前の権限と内容が相反すると、動物的な勘で察知しているからかもしれません。両者は別次元のものである、と一旦切り放して考える癖をつけた方が組織人として安全ですよ。「戦略」は「戦略」として聞いておいて、自分の仕事の作戦は、別途そのフレームワークの中で最上のものを考える。そういうスタンスで行動・思考できる人を会社は求めてます(出世させようと狙っています)。 ③について。 会社は多重的な「協働」作業の集合体です。「協働」するための約束事が、経営者が示す「戦略」などの「コンセプト用語」で表現されているものの本質です。それが受け入れられないと、組織の中で「協働」することができません。「協働」することができない人を組織の中でリーダー的な地位につけなければならない必然性は無く、結果、そういう人は出世できません。 9.自分の会社の組織を知らない 他チームを知らないで、折衝ができるわけがありません。管理職とは、自分が率いるチームと別の管理職が統率しているチーム間とで、利害調整をすることがメインミッションとなっていきます。そんな人が自社の組織構造(組織表になっている公的組織だけじゃないですぞ!)を知らずして、利害調整は不可能です。 もし、「こんな組織ではうまくいかない」と思っているとしたら、十中八九、その意見は、「こんな組織では、自分の思い通りにならない」「こんな組織では、自分がやりにくい」という自己中心的な考えに基づくものです。自己中な人に目をかける組織人はいませんよ! 10.自分の給与が上がるか下がるかばかり気にしている 給与は誰からもらっているのでしょう? 人事部や経理部? 上司? いえいえ、お客様から頂いているものです。会社が世間に提供した価値の対価を「売上」として手にし、そこから「材料費」「経費」などといった社外から調達したものに支払う「コスト」を差し引いた残りを、従業員や株主といった、マンパワーの出し手、軍資金の出し手で分け合うのです。 世間に価値提供する前に、分け前の話をし始める人と一緒にお仕事してて、いい仕事、気持ちの良い仕事ができますかね。現役の経営コンサルタントが管理会計をテーマに情報発信します