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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(37)感情の使い方を変える!

本レビュー
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■ 生まれ変わる必要はない。感情の使い方を変えるだけ

コンサルタントのつぶやき

「怒りっぽい性格の人」など存在しない。
「怒りという感情をしょっちゅう使う人」なのだ。
生まれ変わる必要はない。
感情の使い方を変えればいいだけなのだ。

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「三つ子の魂百まで」

性格は変えることはできない、と思っている人は多いものと推察します。確かに性格を変えることは、一見難しいように思えます。自分もそう思う一人です。しかし、性格を変える、ということは、生まれ変わることではありません。持っている性格(=ものの考え方、ものの見方、ものの感じ方)の「使い方」を変えることなのです。

アドラー自身が、子供の頃に自分で決意して「怒る」ことをやめました。それ以来、本当に怒らなくなったそうです。これは、「怒る人」から「怒らない人」に生まれ変わったわけではありません。「怒り」という感情を「しょっちゅう使う」ことをやめて「ほとんど使わない」ように変えただけのこと。こういう具合に、性格は変えることができるのだそうです。

「性格を変える」とは、個人が所有している精神的な所有物のカタログを入れ替えることではありません。今持っている所有物のより良い使い方をマスターすることです。怒りを持つか持たないかではなくて、怒りをどのように扱うか、怒りという感情をどれくらいの頻度で利用するか、を自分で決めること、それが性格を変える、ということなのです。

だからこそ、性格はいつでも簡単に変えられるのです。

もしも所有物を入れ替えるのであれば、簡単ではないでしょう。これまでずっと使っていた所有物を惜しい、と思うに違いありません。また、新たな所有物を持つことに抵抗感やためらいを持つかもしれません。しかし、使い方を変えることはそれほど難しくないようです。だからこそ、性格を変えることは十分に実現可能なことなのです。

えっ、私ですか? これまで「アンガーマネジメント」の本を腐るほど読みました。そして、いろいろと実践してみました。全て失敗に終わっております。(^^;)

そうした本の類は、ものの見方を変えろ、相手の立場や感情に共感を示そう、というもので、自分にはハードルが高いものでした。しかし、アドラーが言う「怒りという感情の使い方を変えるのだ」というメッセージはすぅーと頭に入りました。アドラーは、決して「怒るな!」とは言っていません。「怒り」の感情を抑制しろ、と声高に強制をしません。ただ、「使い方を考えろ!」と忠告してくれています。

私は、怒らないことに努力しなくなりました。そうすると、職場や家庭で怒りはしますが、以前に比べて、怒る頻度と強度はずいぶんおさまったように思えます。さらに、すぐに気持ちを切り替えて、怒りが持続しなくなりました。皆さんも実践してみてはいかが?

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