■ 性格は死ぬ1~2日前まで変えられる。
自ら変わりたいと思い努力をすれば、
ライフスタイルを変えることは十分に可能だ。
性格は死ぬ1~2日前まで変えられる。
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「何歳ぐらいになったら、性格を変えるには手遅れですか?」
アドラーにこう尋ねたところ、「死ぬ1~2日前かな」(S・M・ロス)
自分自身の意思で変わりたいと思えば、性格を変えることは可能です。なぜならば、現在のライフスタイル(=性格)は自らの意思で、自分自身が作り出したものだからです。
では、具体的にどうやればライフスタイルを変えることができるのでしょうか。まず、現在のライフスタイルがどうなっているかをきちんと把握することです。それは「明るい」とか「暗い」などといった表層的な性格表現で言い当てられるものではありません。それらの根本にある中核的信念と呼ばれる「自己概念」「世界像」「自己理想」などといった言葉で表現されるものをイメージしてください。
それらの明らかにするために、アドラー心理学では、家族布置(構成)分析や、早期回想と呼ばれる幼少期の思い出分析を行います。そうしてあぶりだされたライフスタイルを、カウンセラーの力を借りながら、本人が理想とするものに上書きしていくのです。
しかし、ライフスタイルは一度紙に書き出して、それを書き換えたからといってすぐに変わるものではないようです。何度も繰り返し繰り返し、上書きを行います。そうすると、やがて少しずつ自分が変わっていくことを実感できるはずです。なんともアドラー心理学のカウンセリングは気長なものです。即効性を求める人には向いていないかもしれません。
しかし、同じ類の言葉を別の書物で目にしたことがあります。それは、デール・カーネギー著『人を動かす』です。この著のまえがきで、カーネギーは、よくあるハウツー物の本のように、すぐにマネすれば効果が認められる、そんなことを説くことを目的とはしていない、と断言しています。根本的に心構え(気構え)を変えること、そのヒントを与えるのだと言っています。
実は、私はアドラーやカーネギーを読み続けて何年も経っているのですが、なかなか自分が変わったことを実感することはできていません。(^^;)
それでも読み続けますし、ライフスタイルを変え続けようとする努力は死ぬまで怠らないように決意しています。人生、諦めたらそこで終わりですから。
最後に、WiKiからカーネギーの「人を動かす」から自分が好きな格言を各章から一つずつご紹介します。
人を動かす三原則
批判も非難もしない。苦情も言わない。 ←これ!
率直で、誠実な評価を与える。
強い欲求を起こさせる。
人に好かれる六原則
誠実な関心を寄せる。
笑顔で接する。
名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。 ←これ!
聞き手にまわる。
相手の関心を見抜いて話題にする。
重要感を与える – 誠意を込めて。
人を説得する十二原則
議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
自分の誤りをただちにこころよく認める。
おだやかに話す。
相手が即座に’イエス’と答える問題を選ぶ。
相手にしゃべらせる。
相手に思いつかせる。
人の身になる。 ←これ!
相手の考えや希望に対して同情を持つ。
人の美しい心情に呼びかける。
演出を考える。
対抗意識を刺激する。
人を変える九原則
まずほめる。
遠まわしに注意を与える。
まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える。 ←これ!
命令をせず、意見を求める。
顔を立てる。
わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
期待をかける。
激励して、能力に自信を持たせる。
喜んで協力させる。
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