コンサルタントの秘密 – 技術アドバイスの人間学(31)ボールディングの逆行原理 - ものごとがそうなっているのは、そうなったからだ

Pocket
reddit にシェア
LinkedIn にシェア

■ ボールディングの逆行原理

このシリーズは、G.W.ワインバーグ著『コンサルタントの秘密 - 技術アドバイスの人間学』の中から、著者が実地で参考にしている法則・金言・原理を、私のつまらないコメントや経験談と共にご紹介するものです。

G.W.ワインバーグ氏の公式ホームページはこちら(英語)

前回、オルデンハウザー夫人がウェリントン夫人の歴史を学ばずに、同じ白パン工場の経営を始めた逸話をご紹介しました。

⇒「コンサルタントの秘密 – 技術アドバイスの人間学(30)白パンの危険信号 同じレシピを使えば、同じパンができる

そして、前回指摘した通り、この話はまだ続きがあるのです。

おそらく、今度はブルックリー夫人が白パンの輪廻をもう一回転繰り返そうとこの世界のどこかで考えていることでしょう。ブルックリー夫人が白パン工場の経営に乗り出す前に、コンサルタントを雇って前例を丹念に調べる必要性に気が付いていたとしたら、きっとブルックリー夫人は、オルデンハウザー夫人が見落とした小さくとも非常に重要なポイントに気づいて同じ過ちを犯さないかもしれません。

「歴史は、歴史が教えるということを教える」
byガートルード・ステイン
(本書p63)

歴史はそれを調べてみないことには何も教えてはくれません。歴史を調べることによってのみ、人は誤りを回避でき、見逃されてきたチャンスをものにすることができ、うまくいく方法論を温存することができ、芳しい効果が見られなかったものを変化させる機微を見つけることができるのです。

ものごとがそうなっているのは、そうなったからだ
(経済学者:ケネス・ボールディング)

彼は、「宇宙船地球号」という言葉で有名なイギリス出身のアメリカの経済学者です。

閑話休題

とにかく、経営コンサルタントは一にも二にもまずはクライアントの話に傾聴の姿勢で挑まなければなりません。たとえ、その話が退屈で長い話であっても、そしてその話がいかに最初の問いかけに対してピントが外れていたとしても、気を長くしてまずは話を聞くこと。そうすることだけが、オルデンハウザー夫人が犯した間違いを二度と繰り返さないための知恵なのです。

(Visited 21 times, 1 visits today)

Author Profile

小林 友昭
小林 友昭
現役の経営コンサルタントです。経営管理の仕組み構築や経営戦略の立案、BIシステムを中心としたIT導入まで手掛けております。
Pocket
reddit にシェア
LinkedIn にシェア

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください