孫子 第11章 九地篇 53 利に合わば而ち動き - 弱者の戦法 自分が強いポジションが取れないときは相手の不利なポジションで戦う

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■ 負けないための相手の見切り方とは?

経営戦略(基礎編)_アイキャッチ

戦闘に巧みな者は、敵に対して、
(1)先鋒部隊と後衛部隊とが接続し合わないようにする
(2)大部隊と小部隊とが援護し合わないようにする
(3)貴族と民衆とが救援し合わないようにする
(4)上官と部下とが支え合わないようにする
(5)各部隊が分散して集結しないようにする
(6)敵兵力が集合しても戦列が整わないようにする

こうして敵の戦闘態勢が自軍に有利になれば戦闘を仕掛け、有利にならないときは合戦に入るのを中止するのです。

(出典:浅野裕一著『孫子』講談社学術文庫)

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孫子は、負けない戦を常に目指します。しかし、自組織のポジショニングや態勢を万全にしていたとしても、相手(敵)がそれ以上に有利なポジショニングをしていたら、戦には負けてしまいます。つまり、戦いとは自組織と相手組織との争い事である以上、相対的な力関係で勝敗が決まってしまいます。

それゆえ、自組織がベストを尽くしたとしても、相手組織とのパワーバランスを複眼的に観察して、絶えず勝てる位置取りをしてから、戦いに挑みます。つまり、勝てる勝負しかしないのです。そのために、相手組織の状況を見てとるための6つの注意事項を孫子が提示してくれているのです。

筆者は、将棋でもチェスでも、味方・自陣のことしか考えずに差し手を決めてしまい、相手の思わぬ差し手にいつもやられてしまいます。現代ビジネスでも、自社のことはよく分かっていても、コンペチターのことをよく研究せずに、市場での競争状態に入り、思わぬ敗北を喫することも多々あります。一にも二にも、相手の観察。そして、相手の攪乱や分断など、負けない戦のために、相手組織にできる影響力行使は100%やり尽し、勝算が見えてから勝負を挑むようにします。

こうすれば、戦い(局地戦)に負けることは少なくなるでしょう。局地戦での勝利の積み重ねが、やがて決定的なコンペチターとの勝敗の分かれ目になるものだと、留意しておいて頂ければと思います。

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