■ 「ローマは一日にして成らず」という類の言葉の解釈について
For one swallow does not make a summer, nor does one day; and so too one day, or a short time, does not make a man blessed and happy.
一羽のツバメが来ても夏にはならないし、一日で夏になることもない。このように、一日もしくは短い時間で人は幸福にも幸運にもなりはしない。
(古代ギリシアの哲学者 / 紀元前384~紀元前322)
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詩的な表現ですが、結構厳しい意味を含んでいる言葉です。そんなに簡単には願いが成就することもないし、短期間で成果がすぐに出るものでもない、というものです。(^^;)
毎日の努力をしないと成功はおぼつかない、と、過去の偉人は平気で口にします。そして私を含めた凡人は、そんなことが簡単に実践できたら、そもそも、人生とは、成功とは、という視点で悩みはしないよ、と、ついつい、考えてしまうところでしょう。
でも冒頭の言葉を次のように解釈してみてはいかがでしょうか?
1日努力したら、1日分だけ理想の自分に近づくことができる。2週間精進したら、2週間分だけ、自らが思い描く成功に近づくことができる。
つまり、砂を食むような努力を強いる言葉、もしくは成功者が偉そうに、お前らも自分みたいに成功したいのなら、もっと努力しろ、といい放つ言葉としては受け取らずに、人は誰でも、頑張った分だけ報われるものだ、と理解するのです。
そうすれば、テンションが切れて、毎日継続してきた修行が、ある日途絶えたとしても、平然と、次の日から修行を再開することが平常心でできるようになるし、少しの努力でも、きっと報われるのだと勇気づけられるはず。
誰でも一回、バットを素振りすれば、その分だけイチローに近づくことができるのです。
自分は自分にこう言い聞かせて、毎日の仕事や勉強にいそしんでいます、はい。(^^;)
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