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孫子 第11章 九地篇 60 始めは処女の如く、後は脱兎の如く -主導権を握り有利な環境を作り上げるには?

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■ 徹頭徹尾、主導権を手に相手を翻弄する!

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戦争を遂行するうえでの要点は、敵の意図に順応して調子を合わせるところにあります。敵の進路と行程に歩調を合わせて進軍して、敵軍と同一の目的地を目指し、千里もの遠方で精確に会敵して敵将を倒すのは、これぞ鮮やかな仕事ぶりというものです。

最初のうちは乙女の様にしおらしく控えていて、いざ敵側が侵入口を開けた途端、後は追っ手を逃れるウサギのように一目散に敵国の懐深く侵攻してしまえば、もはや敵は防ぎようがないのです。

(出典:浅野裕一著『孫子』講談社学術文庫)

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開戦後すかさず敵国深く侵入し、巧みに敵の主力を誘き出して、ただ一度の会戦で戦争全体の勝利を決定づけよ、とこれまでの孫子の主張が繰り返されています。

つまり、相手を意のままに操り、自軍が有利な態勢が取れる地点まで敵を誘い出し、たった一度の決戦で勝負を決する一撃必殺。それを可能にするのは、徹底的に主導権を握って、敵を振り回し、敵を不利な状況に追い込に、自軍を有利な環境に置く、戦場設定能力。これこそ、勝易きに勝つ精神。でも、勝つためには、徹底的に相手を研究し、自分の都合で軍を全く動かさない点が見逃されがち。主導権を握るというのは、自分が動きやすいように動くのではなく、相手を意のままに動かすこと。このことに気付くのに、私はずいぶん時間を要しました。。。(^^;)

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