Pocket

■ 東ロボくんは、生身の人間の読解力低下を発見してしまいました! AIにダメ出しを食らう人間ってどうよ?

経営管理会計トピック

前編の北野宏明氏に続いて、後編は、新井紀子教授の登場になります。

⇒「人工知能(AI)の研究者2人に聞く! AI研究の方向性とこれからの人間教育について(前編)日経新聞より」

2016/3/30付 |日本経済新聞|朝刊 (辛言直言)AIで変わる大学教育 学生の読解力こそ重要 国立情報学研究所教授 新井紀子氏

「人工知能(AI)の発達に伴い、仕事のあり方や求められる能力は今後変わっていく可能性が高い。文部科学省は大学入試を思考力重視に転換するといった改革を検討している。東大合格を目指すAI「東ロボくん」のプロジェクトを率いる国立情報学研究所の新井紀子教授は、大学教育の前提として中学校段階での読解力引き上げこそが必要だと主張する。」

(下記は、同記事添付の新井氏の写真を転載)

20160330_新井紀子_日本経済新聞朝刊

(注)日本経済新聞の記事へ直接リンクを貼ることは同社が禁じています。お手数ですが、一旦上記リンクで同社TOPページに飛んでいただき、上記リード文を検索すればお目当ての記事までたどり着くことができます

東ロボくんが発見してしまった受験生の学力とは?
新井教授との一問一答形式のインタビューから明らかにしていきます。

———————————————————————————–
Q1:AIの発達に対応し、大学ではどんな教育をすべきでしょうか?

「大学で対応できる状態にはないという認識に最近なってきた。40万人の高校3年生が受けた昨年のセンター試験模試で東ロボくんは上位2割に入る成績だった。ではAIが賢くなったかといえば、違う。計算や暗記はよくできるが、言語理解はまだ極めて低いレベルにある。日本語の『が』や『と』などの助詞には複数の使い方があるが、正しいものを選べないので、文章を理解する能力はまだ非常に低い」

「にもかかわらず上位に入るのは変だと思い、中高生を対象に教科書の文章を読めているのか調査した。地理の教科書からつくった問題で正解を選んだ中学生は53%にすぎなかった(表)。調査に協力してくれた市の教育委員会や校長もショックを受けている。まだデータを分析中だが、たぶん半分くらいの生徒は教科書を読めていない」

(下記は、同記事添付の中学地理の教科書にある問題を転載)

20160330_人間の読解力が低下している_日本経済新聞朝刊

AIの自然言語読解力を高めようと研究・調査を進めて見たら、なんと生身の人間の方に問題があったという衝撃。この事実について皆さんはどうお感じでしょうか?

Q2:国語力、読解力が低下しているのですか?

「過去に同様の調査がないので比較はできない。受験生の日本語力が低いといわれてきたが、ここまで低いとは想定していなかった。AIは問題文の意味は理解できず、キーワードの検索などを手掛かりにして解答する。意味を理解できるのが人間だが、成績の良くない生徒はAIと同じような浅い読み方しかできておらず、それではAIに負けても仕方ない」

「家庭環境がかつてとは激変している。家の中に新聞や本がないとか、食事時に大人と会話する習慣がないといった状況で、学校だけで言語運用能力を培えるのかという難しい問題もある」

本を読まない子供。一方で膨大なネット情報にさらされている時間ばかりが長くなっています。これについては、筆者も少々、忸怩たる思いが。。。実は、こういうブログを書く際の文章作成や構成方法について、通常の書籍とは異なる方法論がある、ということを学習してから、ブログ向けの文章を書いているんですね。

Q3:上位層の読解力は落ちていないのでは?

「東ロボくんは昨年、東大実践模試も受けた。世界史の配点26点の論述問題では9点を獲得し、平均の4.3点を上回った。答案に意味不明なところも多かったのに人より良かったのは、人も相当おかしなことを書いていたためと想像される。トップクラスの生徒の言語運用能力は落ちていないという想定は間違っていると思う」
———————————————————————————–

 

■ かの池上彰氏も思わず動揺した新テストは、AIもきちんと正解にたどり着けるのか?その前に人間の学生の方が心配だ。

新井氏のインタビューの続きを見る前に、現在、導入が決まっている新テストの変貌ぶりに池上彰氏もコメントされているので、そちらを先に紹介します。

2016/2/29付 |日本経済新聞|朝刊 大岡山通信(79)学力をどう測るか 常識破る「正答すべて選べ」

「入試で永遠の課題は、記述式だと採点に時間がかかり、マークシート方式だと学力の一部しか見ることができないこと。
そこで文部科学省は、2020年度から新しい形式の試験「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)を導入しようと検討を始めています。」

「新しいテストでは、マークシート方式の問題も新しくなります。先日、物理と世界史の問題例が発表されました。本紙では2月18日付朝刊に一部が紹介されています。
物理の問題は、私にはとても評価できないので、世界史の問題例を見ました。これが、なかなかよくできた問題なのです。
日本、中国、西欧、旧ソ連の国内総生産(GDP)の推移を示したグラフが提示されています。旧ソ連地域以外は、A地域、B地域などと表示され、どの地域かは一見わかりません。グラフを読み解くことで、どの地域なのかを推理し、その上で問題を解かなければなりません。
とりわけ驚いたのは、解答として列挙されている文章のうち、「適切なものをすべて選べ」という出題があることです。
正解は一つだけ、という受験生の常識を打ち砕きます。しかも、正しい答えがいくつあるのかわかるためには、正確な知識が求められます。
正解が一つだけなんて、学校の試験だけ。それを大学入試の試験問題が教えてくれるのです。
でも、私が受験生だったら、こんな問題は嫌だろうなあ。」

横道に逸れついでに、その問題例も見てみましょうか。

2016/2/18付 |日本経済新聞|朝刊 選択式でも思考力問う 大学入試新テスト問題例公表 データ分析重視 正答数指示ないことも

「物理は、一定の速度で走るソーラーカーの太陽電池の発電電力を求める問題などを出題。問題文には複数の実験や、実験に関する生徒のやりとりなどが盛り込まれ、与えられた情報からデータを集めたり傾向を把握したりする能力や、仮説を立て検証する能力を評価する狙いがあるという。」

(下記は、同記事添付の物理の問題を転載)

20160218_大学入試新テスト問題例_物理_日本経済新聞朝刊

「世界史の問題は、日本、中国、西欧、旧ソ連の370年間の国内総生産(GDP)の推移を示したグラフをもとに、各国・地域の政治や経済の変化を把握できているかを問う内容。単純な知識ではなく、歴史上の出来事の因果関係を分析し、現在との関係を多角的に考察できる力が備わっているかを重視した。」

(下記は、同記事添付の世界史の問題を転載)

20160218_大学入試新テスト問題例_世界史_日本経済新聞朝刊

確かに、これでは、単純な解法の暗記中心の試験対策では突破するのは難しいようですね。

 

■ 新井氏の教育への提言と東ロボ君とは別の今後の取り組みについても聞いてみましょう!

———————————————————————————–
Q4:センター試験に代わる入試で記述式の導入が検討されていますが?

「記述式試験を目指して勉強させることは重要だが、それに向けて教科書を読めるようにしておかないと、意味不明の答案が8割といった状態に陥るだろう。中学生が教科書を読めているかを調べたのは我々が初めて。現状を把握しないまま、理念先行で改革しても失敗する。入試を変えても売り手市場なので、大学は定員を埋めるため、白紙の受験生も受け入れるしかない」

「高卒段階の学力をここまで持っていきたければ、小学校でどこまで、中学校でどこまでと精緻に詰めていかないと、高卒段階は決まらないし、実態を踏まえずに勝手に決めても動かない」

Q5:AIに対応するための教育改革は主に大学が想定されていますが?

「どの部分を直さないと出口の人材保証ができないのか、実態を把握する必要がある。大学の主な問題は、学生が大学教育を受けられる状態で入ってきていないことにある。大学教育は学生が自分で教科書を読んで勉強できることが前提だが、そうなっていない。初年次教育と称して、小学校でやるようなことをまた教えたりするのはあまりに効率が悪すぎる」

いわゆる「ゆとり世代」が、次々に新卒として社会人デビューしています。筆者も至る所で「ゆとり君」達に手を焼いている一人です。いやあ、話がそもそも通じないのです。筆者は中途採用でコンサルティングファームに入りましたので、新卒採用でコンサルティングファームに入る難しさは実のところ体験していません。しかしながら、立派な学歴を引っ提げて入社している新人君たちを、トレーニングなどで接していてビックリしたのは、まともに日本語の文章で資料が作れない所でした。(^^;)

「TOEICのスコアが850です、900です。海外グローバル案件がやりたいです!」そういうゆとり君が多いのですが、その前に、ちゃんとクライアントや同僚に本意を伝えられる日本語の読み書きから練習しようね!

Q6:では、どうすべきでしょうか?

「大学の入り口の状況を改善するには、中学卒業までに中学の教科書を読めるようにし、高校では普通の文章を書けるようにする必要がある。教科書も読めないのにプログラミング教育とか、やっている場合ではない」

「我々は『すべての生徒が中学校段階で中学の教科書を読める』を目標に、東ロボくんとは別のプロジェクトを立ち上げた。教科書から採った文章をきちんと読めているかを診断し、読めない理由を分析して欠けている部分を補う教育方法をつくり出していきたい。中学校段階できちんと読むことができれば、いくらでも学力は伸ばせる。それができて初めて、大学での国際化やコミュニケーション力の強化といった取り組みが生きてくると思う」
———————————————————————————–

AIの自然言語読解能力を利用して、生身の人間の文章を読み解く力を鍛える教育プログラムを作ろうという試み。人間を超えるAIを作ろうとして、人間の学習方法に倣って能力向上に努めてきたAI。今度は、その恩恵に学生たちが浴しようというプロジェクト。筆者としては、何とも、皮肉的な状況だなあ~、と心の底から思う次第です。(^^;)

(Visited 626 times, 2 visits today)
Pocket

人工知能(AI)の研究者2人に聞く! AI研究の方向性とこれからの人間教育について(後編)日経新聞よりhttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/1-e1427893099240.jpghttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/経営管理会計トピック1-150x150.jpg小林 友昭テクノロジーAI,ゆとり教育,人工知能,大岡山通信,新井紀子,東ロボくん,池上彰■ 東ロボくんは、生身の人間の読解力低下を発見してしまいました! AIにダメ出しを食らう人間ってどうよ? 前編の北野宏明氏に続いて、後編は、新井紀子教授の登場になります。 ⇒「人工知能(AI)の研究者2人に聞く! AI研究の方向性とこれからの人間教育について(前編)日経新聞より」 2016/3/30付 |日本経済新聞|朝刊 (辛言直言)AIで変わる大学教育 学生の読解力こそ重要 国立情報学研究所教授 新井紀子氏 「人工知能(AI)の発達に伴い、仕事のあり方や求められる能力は今後変わっていく可能性が高い。文部科学省は大学入試を思考力重視に転換するといった改革を検討している。東大合格を目指すAI「東ロボくん」のプロジェクトを率いる国立情報学研究所の新井紀子教授は、大学教育の前提として中学校段階での読解力引き上げこそが必要だと主張する。」 (下記は、同記事添付の新井氏の写真を転載) (注)日本経済新聞の記事へ直接リンクを貼ることは同社が禁じています。お手数ですが、一旦上記リンクで同社TOPページに飛んでいただき、上記リード文を検索すればお目当ての記事までたどり着くことができます 東ロボくんが発見してしまった受験生の学力とは? 新井教授との一問一答形式のインタビューから明らかにしていきます。 ----------------------------------------------------------------------------------- Q1:AIの発達に対応し、大学ではどんな教育をすべきでしょうか? 「大学で対応できる状態にはないという認識に最近なってきた。40万人の高校3年生が受けた昨年のセンター試験模試で東ロボくんは上位2割に入る成績だった。ではAIが賢くなったかといえば、違う。計算や暗記はよくできるが、言語理解はまだ極めて低いレベルにある。日本語の『が』や『と』などの助詞には複数の使い方があるが、正しいものを選べないので、文章を理解する能力はまだ非常に低い」 「にもかかわらず上位に入るのは変だと思い、中高生を対象に教科書の文章を読めているのか調査した。地理の教科書からつくった問題で正解を選んだ中学生は53%にすぎなかった(表)。調査に協力してくれた市の教育委員会や校長もショックを受けている。まだデータを分析中だが、たぶん半分くらいの生徒は教科書を読めていない」 (下記は、同記事添付の中学地理の教科書にある問題を転載) AIの自然言語読解力を高めようと研究・調査を進めて見たら、なんと生身の人間の方に問題があったという衝撃。この事実について皆さんはどうお感じでしょうか? Q2:国語力、読解力が低下しているのですか? 「過去に同様の調査がないので比較はできない。受験生の日本語力が低いといわれてきたが、ここまで低いとは想定していなかった。AIは問題文の意味は理解できず、キーワードの検索などを手掛かりにして解答する。意味を理解できるのが人間だが、成績の良くない生徒はAIと同じような浅い読み方しかできておらず、それではAIに負けても仕方ない」 「家庭環境がかつてとは激変している。家の中に新聞や本がないとか、食事時に大人と会話する習慣がないといった状況で、学校だけで言語運用能力を培えるのかという難しい問題もある」 本を読まない子供。一方で膨大なネット情報にさらされている時間ばかりが長くなっています。これについては、筆者も少々、忸怩たる思いが。。。実は、こういうブログを書く際の文章作成や構成方法について、通常の書籍とは異なる方法論がある、ということを学習してから、ブログ向けの文章を書いているんですね。 Q3:上位層の読解力は落ちていないのでは? 「東ロボくんは昨年、東大実践模試も受けた。世界史の配点26点の論述問題では9点を獲得し、平均の4.3点を上回った。答案に意味不明なところも多かったのに人より良かったのは、人も相当おかしなことを書いていたためと想像される。トップクラスの生徒の言語運用能力は落ちていないという想定は間違っていると思う」 -----------------------------------------------------------------------------------   ■ かの池上彰氏も思わず動揺した新テストは、AIもきちんと正解にたどり着けるのか?その前に人間の学生の方が心配だ。 新井氏のインタビューの続きを見る前に、現在、導入が決まっている新テストの変貌ぶりに池上彰氏もコメントされているので、そちらを先に紹介します。 2016/2/29付 |日本経済新聞|朝刊 大岡山通信(79)学力をどう測るか 常識破る「正答すべて選べ」 「入試で永遠の課題は、記述式だと採点に時間がかかり、マークシート方式だと学力の一部しか見ることができないこと。 そこで文部科学省は、2020年度から新しい形式の試験「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)を導入しようと検討を始めています。」 「新しいテストでは、マークシート方式の問題も新しくなります。先日、物理と世界史の問題例が発表されました。本紙では2月18日付朝刊に一部が紹介されています。 物理の問題は、私にはとても評価できないので、世界史の問題例を見ました。これが、なかなかよくできた問題なのです。 日本、中国、西欧、旧ソ連の国内総生産(GDP)の推移を示したグラフが提示されています。旧ソ連地域以外は、A地域、B地域などと表示され、どの地域かは一見わかりません。グラフを読み解くことで、どの地域なのかを推理し、その上で問題を解かなければなりません。 とりわけ驚いたのは、解答として列挙されている文章のうち、「適切なものをすべて選べ」という出題があることです。 正解は一つだけ、という受験生の常識を打ち砕きます。しかも、正しい答えがいくつあるのかわかるためには、正確な知識が求められます。 正解が一つだけなんて、学校の試験だけ。それを大学入試の試験問題が教えてくれるのです。 でも、私が受験生だったら、こんな問題は嫌だろうなあ。」 横道に逸れついでに、その問題例も見てみましょうか。 2016/2/18付 |日本経済新聞|朝刊 選択式でも思考力問う 大学入試新テスト問題例公表 データ分析重視 正答数指示ないことも 「物理は、一定の速度で走るソーラーカーの太陽電池の発電電力を求める問題などを出題。問題文には複数の実験や、実験に関する生徒のやりとりなどが盛り込まれ、与えられた情報からデータを集めたり傾向を把握したりする能力や、仮説を立て検証する能力を評価する狙いがあるという。」 (下記は、同記事添付の物理の問題を転載) 「世界史の問題は、日本、中国、西欧、旧ソ連の370年間の国内総生産(GDP)の推移を示したグラフをもとに、各国・地域の政治や経済の変化を把握できているかを問う内容。単純な知識ではなく、歴史上の出来事の因果関係を分析し、現在との関係を多角的に考察できる力が備わっているかを重視した。」 (下記は、同記事添付の世界史の問題を転載) 確かに、これでは、単純な解法の暗記中心の試験対策では突破するのは難しいようですね。   ■ 新井氏の教育への提言と東ロボ君とは別の今後の取り組みについても聞いてみましょう! ----------------------------------------------------------------------------------- Q4:センター試験に代わる入試で記述式の導入が検討されていますが? 「記述式試験を目指して勉強させることは重要だが、それに向けて教科書を読めるようにしておかないと、意味不明の答案が8割といった状態に陥るだろう。中学生が教科書を読めているかを調べたのは我々が初めて。現状を把握しないまま、理念先行で改革しても失敗する。入試を変えても売り手市場なので、大学は定員を埋めるため、白紙の受験生も受け入れるしかない」 「高卒段階の学力をここまで持っていきたければ、小学校でどこまで、中学校でどこまでと精緻に詰めていかないと、高卒段階は決まらないし、実態を踏まえずに勝手に決めても動かない」 Q5:AIに対応するための教育改革は主に大学が想定されていますが? 「どの部分を直さないと出口の人材保証ができないのか、実態を把握する必要がある。大学の主な問題は、学生が大学教育を受けられる状態で入ってきていないことにある。大学教育は学生が自分で教科書を読んで勉強できることが前提だが、そうなっていない。初年次教育と称して、小学校でやるようなことをまた教えたりするのはあまりに効率が悪すぎる」 いわゆる「ゆとり世代」が、次々に新卒として社会人デビューしています。筆者も至る所で「ゆとり君」達に手を焼いている一人です。いやあ、話がそもそも通じないのです。筆者は中途採用でコンサルティングファームに入りましたので、新卒採用でコンサルティングファームに入る難しさは実のところ体験していません。しかしながら、立派な学歴を引っ提げて入社している新人君たちを、トレーニングなどで接していてビックリしたのは、まともに日本語の文章で資料が作れない所でした。(^^;) 「TOEICのスコアが850です、900です。海外グローバル案件がやりたいです!」そういうゆとり君が多いのですが、その前に、ちゃんとクライアントや同僚に本意を伝えられる日本語の読み書きから練習しようね! Q6:では、どうすべきでしょうか? 「大学の入り口の状況を改善するには、中学卒業までに中学の教科書を読めるようにし、高校では普通の文章を書けるようにする必要がある。教科書も読めないのにプログラミング教育とか、やっている場合ではない」 「我々は『すべての生徒が中学校段階で中学の教科書を読める』を目標に、東ロボくんとは別のプロジェクトを立ち上げた。教科書から採った文章をきちんと読めているかを診断し、読めない理由を分析して欠けている部分を補う教育方法をつくり出していきたい。中学校段階できちんと読むことができれば、いくらでも学力は伸ばせる。それができて初めて、大学での国際化やコミュニケーション力の強化といった取り組みが生きてくると思う」 ----------------------------------------------------------------------------------- AIの自然言語読解能力を利用して、生身の人間の文章を読み解く力を鍛える教育プログラムを作ろうという試み。人間を超えるAIを作ろうとして、人間の学習方法に倣って能力向上に努めてきたAI。今度は、その恩恵に学生たちが浴しようというプロジェクト。筆者としては、何とも、皮肉的な状況だなあ~、と心の底から思う次第です。(^^;)現役の経営コンサルタントが管理会計をテーマに情報発信します