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海外出張所感

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■ 海外出張中です!!

仏のお花
筆者は、実は現在、とある微笑みの国で、海外出張のため、皆さんへのボリューミーな記事提供が滞っております。毎日、読んで頂いている読者の皆様、帰国したら、真面目な記事投稿をできるだけ早く再開しますのでご容赦ください。
今回は、番外編として、海外出張での雑記・所感をたらたらと書き綴っていきたいと思います。筆者の直接の知り合いも読者のため、ある種の近況報告となっております。そういうことは「Facebookでやれ」とお叱りの声も聞こえてきそうですが、個人情報の関係で、筆者は当面Facebookを開設する予定がありませんのでこちらもご容赦ください。
筆者は、現役の経営コンサルタントですが、「そもそもコンサルタントとは何ぞや」「管理会計とは」を若手(?)に教えることも生業のひとつにしており、今回は、アジアの某国の若者たちにレクチャーをすることになりました。
ビジネスの世界では、もう日本人だから有利というものは少なくなった感があります。着実に世界の若者のビジネススキルは上がってきています。一方で、日本の若者について、ゆとり世代のゆる~い感じや、どこでも地べたに座り込む若者のだらしないところを見ていると、危機感を強く抱きました。多分、このままいくと、必ず日本の労働市場は競争力を失うと思います。
逆に、社会の成熟度がまだまだなので、錯覚しそう(まだ日本の方が圧倒的にレベルが上という錯覚)ですが、それは、アジア社会の格差の大きさに完全に隠されています。エアコンの効いた超高層ビルの隣がバラックだったりする感覚。。。具体例でいうと、筆者の昨晩の夕ご飯は、ホテルでいただいたので、8800円。今晩は、フードコートで現地の人に混ざっていただいたので、160円。その格差、55倍。
こういう格差(ジニ係数という言葉を実感しました)の中で、競争にもまれた若者と、まったりとした日本の若者の競争の結果は目に見えている感じがします。
ただし、社会の成熟度は圧倒的に日本の方が上です。タクシーもメータが回らず、到着後に交渉で値段が決まりますし、お尻のポケットの財布や胸ポケットのスマホに常に気をつけなくてはいけません。安全安心な生活を提供している日本社会。いやあ、税金が高いと常日頃ぼやいていましたが、この安全社会の維持のために支払っているのだと、改めて実感しました。
本章最後のコメントになりますが、「仕事と仕事の隙間」を埋めるのが日本人の特徴。こちらのホテルで実感したのですが、50%ディスカウントチケットを使って食事したにも拘らず、Billは、元値。しかも、TELで私の部屋まで来て、サインするよう手筈を整えても、ボーイが私の部屋に来るまでの所要時間が1時間半。しかも、ディスカウントのことを尋ねても、「私には分からない」の一点張り。自分の仕事の範囲プラスアルファまで目が届いて、仕事と仕事の隙間がないことに慣れていた私。それは今の日本のビジネスシーンでは当たり前ですが、私を含めたおじさん(やおばさん)は、仕事の隙間を埋める大切さを、日本の若者にもっと伝えるべきだと思います。

■ ここから観光話です

王宮
まず、王宮に行きました。すごい人出でした。筆者は本当に少々ですが、マンダリンにも心得があり、特に中国の方が多いのにはびっくりしました。まだまだ、日本人観光客の数の方が上と聞いていますが、そのうち、この国の上位観光客のランクもGDP同様に、中国に譲らざるを得ない時が来るのでしょう。
アジアの商店街
猥雑とした感じがアジアそのものでした。多分、東京オリンピック(60年代のね!)前の東京な感じです。
アユタヤ寺院1
黄金の仏像
寺院めぐりをしました。
寺院といっても、現役のものと、もはや遺跡となっているもの、様々でした。
遺跡となっているものは、倒れ掛かっている壁等はそのまま放置してあり、日本の安全基準からは到底考えられない管理レベルです。そういう意味では、安全安心を売るいわゆるセキュリティ会社とか、不動産管理会社とかのノウハウ自体が、日本企業の世界市場における立派な売り物になりそうです。
(遺跡を巡っても、どうビジネスするかに絡めて考えてしまう自分が。。。)
水上マーケット
ここだけを見て、活気のある市場と思ってはいけません。これは、観光客用に作られた水上マーケットです。
この国には、かなりの数の水上マーケットがあるのですが、その中でも観光客用にデザインされてしまっており、本来の姿ではないものが多数あり、筆者が訪れたのもそういうところのひとつでした。
エンジンボートと、手漕ぎボートに乗り、それなりに観光・レジャーとしては楽しかったです。
象に乗りました
象にも乗ってみました。10分で1200円。
餌代は、200円。
かなり揺れました。
昔は、移動手段や運搬手段、農耕用としての労働力でしたが、現在では完全に観光業向けに管理されています。この国だけで2700頭。繁殖も含めてすべてが国家管理されているとのこと。まあ、観光資源の国家管理、命のあるものなので、そう聞くとちょっとかわいそうでした。
涅槃像
木に取り込まれた仏像
上の写真は、涅槃像。この国で2番目に大きいもの。1番目も見ましたが、屋外にあったのはこっちだったので、写真はこちらを採用。
そして、下の写真は、木に取り込まれた仏像。ただし、きれいに正面を向いているのは、「自然」がなせる業ではなく、人為的なものがあると思われるというのが、ガイドさんの見立てでした。
どちらも信仰心からくるもの。「経済的にいかに儲けるか」という功利的な考えにとらわれがちな筆者は、これらを見て、少しは物事に対する自分の見方に幅が出たらいいなあと思った次第です。
夕暮れ
最後に、かっこよく、夕暮れが撮れたのでおまけです。
今回の出張は、こういう楽しみもあってよかったです。

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