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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(50)中間子の性格傾向について

本レビュー
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■ 中間子は第一子とは逆の道を行く!

コンサルタントのつぶやき

中間子は親の愛情を独占したことがないため
競争的、攻撃的で、すねた人になりがちだ。
「自分の人生は自分で切り拓かなくてはならない」
と思う傾向にある。

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本書では、アドラー心理学における子供のライフスタイル(=性格)形成について、親子関係以上に、兄弟姉妹関係が大きく影響を及ぼすと考えるため、「家族布置」と呼ぶ、家系図、家族間の人間関係、家族内の雰囲気・共有する価値観を調べて、本人の内面を分析するそうです。

アドラーによると、中間子(兄姉や弟妹に挟まれた子)は、生まれながらにして、親の愛情を独占した経験がある長男長女、親に甘やかされる経験がある末っ子に比較して、最初から親の愛情をきょうだい間で争う立場からスタートする、ちょっとかわいそうな境遇から人生を始めます。

本書から中間子の心理状況が生まれる性格傾向を引用させて頂くと、

常に上下と競合するために、その地位は不安定で「自分は無視されている」「愛されていない」「不当に扱われている」と感じやすくなります。そしてそのような「不正や不公平」に対して敏感で「自分は闘わなければならない」と考え、その結果、攻撃的で、すねた人になりがちです。

少子高齢化が進む日本をはじめとする先進国では、最近は中間子の発生はどんどん稀になっていくでしょう。もはや中間子は希少価値的な存在です!

また、中間子には常にお兄さん、お姉さんという追いつくべき目標が明確にあります。そのため、現実主義になりがちで「名よりも実を取る」傾向が強くなります。
 三人きょうだいの場合、中間子の中でも、特に第二子は第一子と正反対の正確になりがちです。第一子が活発であれば、第二子はおとなしく、という風に逆になりがちです。第二子は年上の第一子と競合しない分野で自分の特徴を出そうとするからです。

これは、双子のきょうだいにもいえそうです。一卵性か二卵性かは問わず、双子だから性格や癖まで同じ、という例は、少なくとも私の接してきた双子ちゃんたちには見られませんでした。彼らは生まれた瞬間から、親の愛情獲得競争に、同じ体格、同じ成長スピード、同じ条件で投入されるのだからたまったものではありませんね。

それより、第二子は反射的に、第一子とは正反対のことをやろうとする。これは、ビジネスの世界では、トップ企業に対して、二番手企業が、差別化を図って、市場での顧客吸引を意図するのと何か似ていますね。そして、トップ企業が同質化戦略を採ってきたら、最初から同じ土俵で戦うのは不利なので、また別個の道を探さなければならない。。。

そう考えると、第二子はとてもかわいそうだけど、鍛えられて強い性格、頼もしい性格になりそうですね。

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