ゲーテ(3)小さい夢は見るな。それには人の心を動かす力がないからだ。

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■ 大ぼらを吹いても人は着いてきてくれるのか?

Dream no small dreams for they have no power to move the hearts of men.

小さい夢は見るな。それには人の心を動かす力がないからだ。

20180327_ゲーテ

(ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家 / 1749~1832)
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ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長の孫正義氏を自ら、大ぼら吹きと称し、日本電産創業者の永守重信氏は、共にソフトバンクの社外取締役を務めていたファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏を含めて、この三人を「大ぼら三兄弟」と自称しています。

たしかに、このお三方は「大ぼら」を吹いて、それに踊らされた社員をはじめとする関係者が熱狂の中で、押しも押されぬ日本を代表する大企業グループを形成していきました。社員の皆さんは、おそらく、そんな大ぼら吹きの経営者の元で、大きな夢を一緒に見る感じで、パッション溢れる職場で楽しく仕事をやっている内に、会社がどんどん成長していった(そして給与明細を見るのも同時に楽しくなっていった)のでしょう。

もうちょっとカッコよく横文字を使うと、ビジョナリーカンパニー(by ジム・コリンズ)というやつですかね。

ここで注意すべきなのは、ビジョナリーカンパニーの方は、逆に、カリスマ経営者はいらない。ビジョナリーカンパニーのCEOたちは偉大な指導者になることよりも、長く続く組織をつくり出すことに力を注いでいるという点です。しかし、決して保守的な社風ではなく、

「「社運を賭けた大胆な目標」に挑むことを恐れない。胸躍る大冒険だからこそ、人は引き付けられ、やる気になり、前進への勢いが生まれる。目標をうまく使って進歩を促し、過去の重要な局面で、競合企業を打ち破ってきた。」
(上著より)

これは私の推測なのですが、冒頭の三人の名経営者も、決して「カリスマ」という一言で片づけることのできない、皆をやる気にさせること、皆を乗せることが上手な経営者なんだろうと思います。

私は、会社というものは、経営者の器以上には決して大きくはなれない、という言葉を信じています。それは、部長でも課長でも同じ。もし、一見、紋切り型の「カリスマ経営者」と見える人が独断専行で仕事を取りまわしていたとしたら、その人個人の能力=器となり、その人の能力(手の及ぶ範囲、目が届く範囲)以上に組織は大きくなりません。

巧みに部下の力を120%出し切らせる。部下が活躍できる「場」を提供することに徹する。そうする経営者は、自分の「器」というものが、自己能力以上に勝手に拡大していって、やがて、押しも押されぬ大企業になるのだと思います。規模だけが優良企業の証拠ではありませんが、世の中から渇望される価値を提供している組織は、活躍の場をどんどん提供されるので、規模の大きさは優良企業の証明のひとつの材料にはなり得るかもです。

決して、個人技だけでは組織を大きくすることはできません。上手に人を使ってこそです。もっというと、「使う」ということすら逆転した方がうまくいく経営ともいえます。つまり、部下から「使われる経営者」になるということ。一人一人が輝く場をより多く設けるためには、従業員から経営者はいいように使われないと。。。

多分、「夢」とか「ほら」が人の心を動かすというのは、気持ちよ~く、動かされるということ。そこには主体も客体も、そうした境目がなくなって、心地よい一体感で、一緒に楽しく仕事ができるということ。

そういうスローガンというか、モットーという言葉の力って大事ですよね。

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