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ゲーテ(4)急がずに、だが休まずに。

名言・格言
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■ 自分の巡航速度を見つける

Without haste, but without rest.

急がずに、だが休まずに。

20180327_ゲーテ

(ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家 / 1749~1832)
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マラソン・ランニングなど、長距離走を趣味にしていらっしゃる方はよくご存じのお話。

走り始めてしばらくすると呼吸が苦しくなって、身体が鉛のように重たくなって走るのがとても辛くなり、時には横腹が痛くなったりすることがあると思います。これは一時的な酸素不足が原因で引き起こされる現象です。循環器や呼吸器等の心肺機能が長距離走に順応できるまでは苦しい状態が続くことになります。これを「デッド・ポイント」と呼びます。

人によってどれくらいの距離から「デッド・ポイント」に入るかには個人差があります。しかし、これを乗り越えれば一転、身体が軽くなりとても楽に走ることができるようになります。

この「デッド・ポイント」で、身体が辛いからといってスピードを落としてしまうと、苦しい状態のままがずっと続きます。ここで安易にスピードを落としてしまうほうが、身体が辛く、スピードも出ないままになってしまいます。

そのまま「デッド・ポイント」に突入したままでスピードを落とさずに走り続けると、やがて身体の各器官が順応して酸素の摂取量も安定していきます。そうなると、身体も軽くなって楽に走れるようになります。この壁を突き抜けた感じになる状態を「セカンド・ウィンド」と呼びます。「セカンド・ウィンド」の状態にいったん入ることができれば、そこからとペースを上げても疲れにくくなります。

マラソンでいうペース配分とは、できるだけ早い段階で「デッド・ポイント」を迎えるようにして、そのままスピードを落とさずに「セカンド・ウィンド」を迎え、後半にラストスパートをかけて一気に勝負をつけます。

大事なことは、「デッド・ポイント」をできるだけ早く迎えることと、「デッド・ポイント」に至る際のスピードを早めておくことです。その後の楽になる(「セカンド・ウィンド」に入る)スピードは、「デッド・ポイント」を突き抜ける際のスピードに依存するからです。そのスピードがその後のあなたの巡航スピードを決定するのです。

なにか、根性論、精神論っぽく聞こえるかもしれませんが、つらい時に頑張ってできるだけトップスピードを維持すること。そのスピードがその後の巡航速度となる。やっぱり、科学的・医学的根拠を示されれば、人間って頑張りようもありますよね。(^^;)

なるべく、若い人を教育する際には、分かりやすく、「デッド・ポイント」と「セカンド・ウィンド」の状態を理解してもらうことを心がけています。皆さんもご参考ください。

(参考)
デッド・ゾーンとセカンド・ウィンド/マラソン・ランニングにお役立ち|Exeo Marathon.com

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