■ 過ちを改めるに憚ること勿れ!
過ちを改めるには、
自分が間違いを犯したと自覚すれば、
それでよい。
そのことをさっぱり思いすてて、
ただちに一歩を踏み出すことが大事である。過ちを犯したことを悔やんで、
あれこれと取りつくろおうと心配するのは、
たとえば茶碗を割って、
そのかけらを集めて合わせてみるようなもので、
何の役にも立たぬことである。
(陸軍大将・近衛都督 /1828~1877)
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自分が何かをしでかした。そのことに気づくだけで十分です。傾聴力と想像力が大事!
後は、自然と、自分がやったことの大きさとその悪影響が周囲の大事な人の身に降りかかったという事実の2つを認識できるようになります。それを推し量ることができるようになれば、自分の心の中に潜んでいる誠実さと正直さが勝手に機能してくれて、善後策やリカバリー策を思いつかしてくれます。
だって、誠意が少しでも心の内に存在していれば、自ずと、率先して、まずは迷惑をかけた人に謝りたい、謝意を示して、禊をしたいと思うはず。後は心の欲するままに、謝って、ベストエフォートの対応策を受け入れてもらえば十分なのですから。
ここで、迷惑をかけた人から許されたいという衝動は押さえてください。それは全く違う方向に心が向いていることだから。
つまり、謝りたい、というのは、自分の相手に対する心の内のこと。許してほしい、というのは、相手の自分に対する心の内のこと。相手がどう考えるかは、あなたがどうすることもできない、相手の感情の問題なのです。
あなたができる唯一のことは、心の底から“ごめんなさい”と素直に思うことだけです。
誠意を尽くして謝っても許してもらえなくてもいいじゃありませんか。時間がたてばきっと自然に解決してくれていて、相手も許してくれているかもしれませんよ。相手の感情まであれこれ斟酌して心を痛めていてもしょうがない。あなたができることは素直に謝り、素直に行いを改め、しでかしたことの回復を試みることだけ。
それは、とても簡単なことで、しかもあなただけにしかできないことなのです!
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