■ どこかに答えが書いてあるという淡い幻想は捨てた方がいい!
君の人生は教科書に全部書いてあんのかい?
(出典:@荒川弘 小学館 単行本2巻 129P)
(御影大作|銀の匙〜silver spoon)
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若手の教育に熱心に取り組み始めたのが約3年前。まだまだ自分自身の成長も諦めきれない中、組織の中で若手育成の必要性にも目覚めた頃。だって、若手が育たないと自分が一向に楽になれないし、自分が次のステージに進めないことが分かったから。その頃、漫画とアニメでこのセリフに出会いました。
教育の力を入れ始めた頃、すぐに答えを欲しがる若手。こちらとしても、転ばぬ先の杖ではないですが、自分が経験してきた苦労を同じように味わないように、手を前もって差し伸べた方がいいのかなと、先回りして、答えを与えていた頃。しかし、何度も同じようなことを繰り返し教えてきて、何か違うと感じ始めた頃。
この辺のバランスが難しいのですが、自分が若い時に戸惑ったり、立ち止まったり、時には後戻りしたことを、効率よく先回りして教え込んだ方がいいのかなと熱心にインプットしていたのですが、自分で痛い目に合わないと、身に付かないこともあるとだんだん分かってきました。
あまりに、放置プレイでは、教育のし甲斐が無い。いつも後手後手で後始末に追われるのも嫌だし、あまりに先に立ちまわり過ぎて、本人の成長の糧にもならないこともあったり。この微妙なバランスで、知識やアドバイスの出し入れをする絶妙の手練手管。これがなかなか難しい。(^^;)
人にものを教える立場の人も、まだまだ人から学んで吸収している立場の人も、何処かに教科書があって、全て答えが揃っていると考えない方がいい。自分の頭で考える力こそ、来るべき「汎用人工知能(AGI:Artificial General Intelligence)」全盛時代に備えて、人間が真っ当な職業人として生き残るか否かの分水嶺。GAIでは無理な分野を生身の人間の頭脳で考えられるようにならないといけない。
それはどの分野かって?
だから、それを自分の頭で考えてください。どの教科書にも答えは載っていませんよ!(^^;)
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