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■ スタートアップ企業が次々とフィンテック新サービスを展開中!

経営管理会計トピック

前回から引き続き、フィンテックにおける様々な取り組みの中で興味を惹くものを順に紹介していきます。まずは前回解説した新聞記事の続きから。フィンテックを軸にどのようなビジネス展開がなされているのが、概括してみたいと思います。

2016/7/26付 |日本経済新聞|朝刊 スタートアップ、IT武器に参入 投資リスク・会計管理サービス提供

「フィンテック分野ではスタートアップ企業の参入が相次いでいる。IT(情報技術)や独自ノウハウを武器に金融業界に新風を吹き込んでいる。
 仮想通貨「ビットコイン」を売買する国内最大の取引所を運営するのがビットフライヤー(東京・港)だ。取引所は複数あるが、同社はプロの投資家向けに損益やリスクをリアルタイムで管理できるシステムを提供する。現在の利用者数は23万人を超え、月間売買高は700億円超だ。」

(注)日本経済新聞の記事へ直接リンクを貼ることは同社が禁じています。お手数ですが、一旦上記リンクで同社TOPページに飛んでいただき、上記リード文を検索すればお目当ての記事までたどり着くことができます

(下記は同記事添付の、主なフィンテック関連スタートアップの一覧を転載)

20160726_主なフィンテック関連スタートアップ_日本経済新聞朝刊

以下、同記事を整理したものです。

● 仮想通貨・ブロックチェーン
仮想通貨はスマートフォン(スマホ)を使って手軽に第三者に送金したり、インターネット(ECサイト等)で買い物を可能にしたりする。これを支えるのが「ブロックチェーン」と呼ばれる分散型台帳技術。高価なコンピューターでなくてもシステム構築できる。

ビットフライヤー(加納裕三社長)
「同技術を独自開発しており、金融や商取引の分野で「競争力のあるシステムを提供していく」

● 家計や会社の資産管理
マネーフォワード(東京・港)
中小企業向けに低料金で会計管理ができるクラウドサービスを展開。約50万社が利用する。日々のお金の流れに関するビッグデータを融資審査となりにくかった創業初期の企業も資金調達がしやすくなる。

インフキュリオン・グループ(東京・千代田)
スマホで銀行口座の収支状況を管理できるサービスを準備中。銀行とも提携する予定で、目標金額まで積み立てるとクーポン券を贈る特典などを盛り込む。

● 資産運用・融資
お金のデザイン(東京・港)
資産運用の分野で注目されるのが「ロボアドバイザー」というプログラム。独自プログラムで、個人に応じたポートフォリオ(資産配分)を提案する。世界の上場投資信託(ETF)で運用する。投資教育アプリを手掛けるフィナテキスト(東京・千代田)は主として銀行向けに独自開発を進めている。

ミュージックセキュリティーズ(東京・千代田)
ネットでの小口投資「投資型クラウドファンディング」を運営。酒造会社など好きな事業者を選び、数万円から投資できる。今夏からクレジット決済に対応し、地方展開を加速する。

でもどうして大手金融機関がこのような新サービスをいち早く手掛けることができないのでしょうか。それは、こういう類の「破壊的イノベーション」は、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」にて明らかにされています。

① 既存ビジネスの利益を損なうから(既存の従業員・顧客・株主の利益を最優先してしまう)
② 小規模な市場では大企業の成長ニーズを満たすことはできないから(どんな新市場も最初は小さいはずなのに)
③ 不確実性の高い市場は、既成の安定市場に比べると、参入魅力に欠けるから(大企業には捨てるものがいっぱいあるけど、スタートアップ企業は最初から捨身攻撃が可能)

 

■ 「フィンテック」が保険商品に活用! あなたの私生活が保険料を決める

前回紹介した記事で言及できなかった箇所が保険ビジネス。

2016/7/26付 |日本経済新聞|朝刊 「フィンテック・サミット」日経・金融庁、共同開催 都内で9月

「保険の分野では契約者の健康情報などのビッグデータを保険商品に生かせないかを模索している。日本生命保険は年内に子会社化するオーストラリアの保険会社が契約者の歩数や心拍数をもとに保険料を5~10%安くするサービスを試験的に始めた。今後、国内での展開も視野に研究を進める。住友生命保険はソフトバンクと提携し、時計型のウエアラブル端末でとった健康データなどで保険料を決める保険の開発に着手。明治安田生命保険も健康データから病気の発症リスクを割り出し保険料に反映させる仕組みを研究中だ。「フィンテック革命」はすでに水面下で進行している。」

保険分野でのフィンテック活用は、「テレマティクス保険」が有名です。

チューリッヒ保険(ZURICH)の紹介サイト(外部リンク)はこちら

損害保険ならば、カーナビなどの情報端末から運転稼働状況データを仔細に取得し、アクセル・ブレーキが穏やかに操作されているユーザは事故の確率が低いと見込まれるので、自動車保険料を割り引きますよ、というやつ。これを生命保険に応用すれば、ウエアラブル端末をつけた人間の生活習慣から病気・怪我に遭う確率を計算して、適切な保険料で生命保険商品を提供できるというわけ。

 

2016/7/21付 |日本経済新聞|朝刊 住友生命×ソフトバンク、保険で契約者の健康増進 歩数など集め点数化 保険料下げや特典充実

「住友生命保険とソフトバンクが提携し、契約者の健康増進を後押しする保険をつくる。歩数などを通信回線で集め、健康への取り組みを点数化。獲得数に応じて翌年の保険料を安くするほか、旅行やホテルを手軽に使える特典も充実させる。金融とIT(情報技術)が結びついた「フィンテック」で、ビッグデータを使った金融商品の開発が活発になってきた。
 通常の死亡保険や医療保険に上乗せするプログラムとして提供する。金融庁の認可を前提に、2018年の商品化をめざす。商品開発では南アフリカの保険会社、ディスカバリーの知見を活用。運動や食生活など健康への取り組みから病気の発症リスクを分析するモデルで、住友生命が国内での独占使用権を得た。
 データ収集にあたっては、ソフトバンクが腕に巻くウエアラブル端末などを契約者に配ることを想定している。年間を通じた取り組みを点数化し、契約者を5つのステージに区分。海外展開するディスカバリーと同じく最上位のグループに入ると、翌年の保険料が最大2~3割程度安くなる可能性がある。
 さらに買い物や旅行で使える割引券などの特典も充実させる。住友生命は提携先を増やすことで健康プログラムの魅力を高める考え。健康な保険契約者が増えれば、将来の保険金支払いが減る可能性があり、保険会社にとっても利点がある。」

 

■ ちょっと待った!その「フィンテック保険商品」は本当に大丈夫?

上記の保険サービスをもう少し詳しく説明が次の記事。

2016/7/22付 |日本経済新聞|電子版 (生損保経営 波乱の予兆)保険版フィンテック“黒船”上陸 住友生命・ソフトバンクと提携 特典充実へ「経済圏」

「今回の提携は、運動や食生活など健康への取り組みから病気の発症リスクを分析するディスカバリーのモデルを使う。それにソフトバンクの情報通信技術で加入者が毎日歩いた距離や歩数、心拍数といったデータを収集。そうした取り組みの点数化で加入者を5つ程度のグループに分け、最上位に入ると翌年以降の保険料が最大3割前後安くなる。逆に下位のグループだと保険料が高くなるという。」

(下記は、同記事添付の3社の共同記者会見の様子の写真を転載)

20160722_記者会見する(右から)ソフトバンクの宮内社長、住友生命の橋本社長、ディスカバリーのエイドリアン・ゴアチーフエグゼクティブ(21日午後、東京都港区)_日本経済新聞朝刊

もし、あなたが、Tポイントカードやスイカなどの購買履歴情報を情報管理会社に渡してもいい、その代わりに購入する商品を値引きしてほしいと考えている場合、それと同列に、自分の行動や健康状態に関する情報を渡してもいい、その代わりに保険料が値引されるなら、と考えるなら、こういう保険商品に積極的になるのも個人の自由なのでいいと思います。

「身長や体重、血圧や血糖値など健康診断の結果によって翌年の保険料が変わるしくみを使った保険は第一生命保険子会社のネオファースト生命保険などが年内に発売する方針。2018年の商品化をめざす住友生命は既存の死亡保険や医療保険に上乗せするプログラムとして提供し、同社の営業職員が販売を担う。」

その内、遺伝子情報からなりやすい成人病が特定されたり、その発症リスクと時期を推定されたり、という情報も保険商品に組み込まれるとしたら、、、 まさに命(健康)をお金に換える商売もここに極まれり、という感じです。

「21日の記者会見で住友生命の橋本雅博社長が強調したのは、数値の改善や悪化で保険料を上げ下げするだけでなく、ホテルや旅行、スポーツジムといった提携先で受けられる割引などの特典だ。すでにディスカバリーが手がける海外では映画の鑑賞券、ホテルや旅行の割引券などの優待を充実させている。多種多様な提携先の開拓で「エコシステム」と呼ぶ独自の経済圏を築き、加入者を囲い込む手法で魅力を高めてきた。」

IoTは素晴らしいテクノロジーです。ツタヤが始めたTポイントビジネスも消費者のニーズを捉えました。ウエアラブル端末で、あなたが自身の個人情報を提供して、割安のサービスを享受するのも、あなたの自由でとがめられることはありません。しかし、あなたがどこで何をしているのか、それがあなたのまわりの友人・家族の行動も筒抜けになってしまうリスクがあるとしたら。。。そして、未病だが疾病リスクがあるだけで、保険料で差別的扱いを受けるとしたら。。。

小職は、決してアンチ‐ビジネスではないので、こうした人権問題(セキュリティ問題)についても、テクノロジーと法律の専門家がきちんと問題解決してくれて、最終的には社会の富と幸福を増やしてくれるものと信じています。ただ、現時点でリスクが高いですよ、関係者の皆さんは、早くこうした問題解決をして、我々を安心させて下さいね、とお願いの気持ちを込めてこの小稿をしたためた次第です。m(_ _)m

おっと、つらつらと書き連ねていたら、こんどは、法律事務所による法律支援、ブロックチェーンのテクノロジー解説、仮想通貨と、またまた書きたいことが残ってしまいました。(^^;)

続きはWebで(当たり前じゃん、ブログなんだから!)。

⇒「フィンテックが迫る変革(1)「FinSum:フィンテック・サミット」開催! ブロックチェーンへの取り組みと仲介業者の法整備について

(注)職業倫理の問題から、公開情報に基づいた記述に徹します。また、それに対する意見表明はあくまで個人的なものであり、筆者が属するいかなる組織・団体の見解とも無関係です。

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フィンテックが迫る変革(2)スタートアップ企業がイノベーションのジレンマを解決する様子と保険商品の開発に伴うリスクについてhttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/1-e1427893099240.jpghttp://keieikanrikaikei.com/wp-content/uploads/2015/04/経営管理会計トピック1-150x150.jpg小林 友昭テクノロジーソフトバンク,クラウドファンディング,FinTech,フィンテック,マネーフォワード,ブロックチェーン,スタートアップ,イノベーションのジレンマ,お金のデザイン,テレマティクス保険,ビットフライヤー,インフキュリオン・グループ,ミュージックセキュリティーズ,クリステンセン,住友生命保険,ディスカバリー,ウエアラブル端末■ スタートアップ企業が次々とフィンテック新サービスを展開中! 前回から引き続き、フィンテックにおける様々な取り組みの中で興味を惹くものを順に紹介していきます。まずは前回解説した新聞記事の続きから。フィンテックを軸にどのようなビジネス展開がなされているのが、概括してみたいと思います。 2016/7/26付 |日本経済新聞|朝刊 スタートアップ、IT武器に参入 投資リスク・会計管理サービス提供 「フィンテック分野ではスタートアップ企業の参入が相次いでいる。IT(情報技術)や独自ノウハウを武器に金融業界に新風を吹き込んでいる。  仮想通貨「ビットコイン」を売買する国内最大の取引所を運営するのがビットフライヤー(東京・港)だ。取引所は複数あるが、同社はプロの投資家向けに損益やリスクをリアルタイムで管理できるシステムを提供する。現在の利用者数は23万人を超え、月間売買高は700億円超だ。」 (注)日本経済新聞の記事へ直接リンクを貼ることは同社が禁じています。お手数ですが、一旦上記リンクで同社TOPページに飛んでいただき、上記リード文を検索すればお目当ての記事までたどり着くことができます (下記は同記事添付の、主なフィンテック関連スタートアップの一覧を転載) 以下、同記事を整理したものです。 ● 仮想通貨・ブロックチェーン 仮想通貨はスマートフォン(スマホ)を使って手軽に第三者に送金したり、インターネット(ECサイト等)で買い物を可能にしたりする。これを支えるのが「ブロックチェーン」と呼ばれる分散型台帳技術。高価なコンピューターでなくてもシステム構築できる。 ・ビットフライヤー(加納裕三社長) 「同技術を独自開発しており、金融や商取引の分野で「競争力のあるシステムを提供していく」 ● 家計や会社の資産管理 ・マネーフォワード(東京・港) 中小企業向けに低料金で会計管理ができるクラウドサービスを展開。約50万社が利用する。日々のお金の流れに関するビッグデータを融資審査となりにくかった創業初期の企業も資金調達がしやすくなる。 ・インフキュリオン・グループ(東京・千代田) スマホで銀行口座の収支状況を管理できるサービスを準備中。銀行とも提携する予定で、目標金額まで積み立てるとクーポン券を贈る特典などを盛り込む。 ● 資産運用・融資 ・お金のデザイン(東京・港) 資産運用の分野で注目されるのが「ロボアドバイザー」というプログラム。独自プログラムで、個人に応じたポートフォリオ(資産配分)を提案する。世界の上場投資信託(ETF)で運用する。投資教育アプリを手掛けるフィナテキスト(東京・千代田)は主として銀行向けに独自開発を進めている。 ・ミュージックセキュリティーズ(東京・千代田) ネットでの小口投資「投資型クラウドファンディング」を運営。酒造会社など好きな事業者を選び、数万円から投資できる。今夏からクレジット決済に対応し、地方展開を加速する。 でもどうして大手金融機関がこのような新サービスをいち早く手掛けることができないのでしょうか。それは、こういう類の「破壊的イノベーション」は、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」にて明らかにされています。 ① 既存ビジネスの利益を損なうから(既存の従業員・顧客・株主の利益を最優先してしまう) ② 小規模な市場では大企業の成長ニーズを満たすことはできないから(どんな新市場も最初は小さいはずなのに) ③ 不確実性の高い市場は、既成の安定市場に比べると、参入魅力に欠けるから(大企業には捨てるものがいっぱいあるけど、スタートアップ企業は最初から捨身攻撃が可能)   ■ 「フィンテック」が保険商品に活用! あなたの私生活が保険料を決める 前回紹介した記事で言及できなかった箇所が保険ビジネス。 2016/7/26付 |日本経済新聞|朝刊 「フィンテック・サミット」日経・金融庁、共同開催 都内で9月 「保険の分野では契約者の健康情報などのビッグデータを保険商品に生かせないかを模索している。日本生命保険は年内に子会社化するオーストラリアの保険会社が契約者の歩数や心拍数をもとに保険料を5~10%安くするサービスを試験的に始めた。今後、国内での展開も視野に研究を進める。住友生命保険はソフトバンクと提携し、時計型のウエアラブル端末でとった健康データなどで保険料を決める保険の開発に着手。明治安田生命保険も健康データから病気の発症リスクを割り出し保険料に反映させる仕組みを研究中だ。「フィンテック革命」はすでに水面下で進行している。」 保険分野でのフィンテック活用は、「テレマティクス保険」が有名です。 ● チューリッヒ保険(ZURICH)の紹介サイト(外部リンク)はこちら 損害保険ならば、カーナビなどの情報端末から運転稼働状況データを仔細に取得し、アクセル・ブレーキが穏やかに操作されているユーザは事故の確率が低いと見込まれるので、自動車保険料を割り引きますよ、というやつ。これを生命保険に応用すれば、ウエアラブル端末をつけた人間の生活習慣から病気・怪我に遭う確率を計算して、適切な保険料で生命保険商品を提供できるというわけ。   2016/7/21付 |日本経済新聞|朝刊 住友生命×ソフトバンク、保険で契約者の健康増進 歩数など集め点数化 保険料下げや特典充実 「住友生命保険とソフトバンクが提携し、契約者の健康増進を後押しする保険をつくる。歩数などを通信回線で集め、健康への取り組みを点数化。獲得数に応じて翌年の保険料を安くするほか、旅行やホテルを手軽に使える特典も充実させる。金融とIT(情報技術)が結びついた「フィンテック」で、ビッグデータを使った金融商品の開発が活発になってきた。  通常の死亡保険や医療保険に上乗せするプログラムとして提供する。金融庁の認可を前提に、2018年の商品化をめざす。商品開発では南アフリカの保険会社、ディスカバリーの知見を活用。運動や食生活など健康への取り組みから病気の発症リスクを分析するモデルで、住友生命が国内での独占使用権を得た。  データ収集にあたっては、ソフトバンクが腕に巻くウエアラブル端末などを契約者に配ることを想定している。年間を通じた取り組みを点数化し、契約者を5つのステージに区分。海外展開するディスカバリーと同じく最上位のグループに入ると、翌年の保険料が最大2~3割程度安くなる可能性がある。  さらに買い物や旅行で使える割引券などの特典も充実させる。住友生命は提携先を増やすことで健康プログラムの魅力を高める考え。健康な保険契約者が増えれば、将来の保険金支払いが減る可能性があり、保険会社にとっても利点がある。」   ■ ちょっと待った!その「フィンテック保険商品」は本当に大丈夫? 上記の保険サービスをもう少し詳しく説明が次の記事。 2016/7/22付 |日本経済新聞|電子版 (生損保経営 波乱の予兆)保険版フィンテック“黒船”上陸 住友生命・ソフトバンクと提携 特典充実へ「経済圏」 「今回の提携は、運動や食生活など健康への取り組みから病気の発症リスクを分析するディスカバリーのモデルを使う。それにソフトバンクの情報通信技術で加入者が毎日歩いた距離や歩数、心拍数といったデータを収集。そうした取り組みの点数化で加入者を5つ程度のグループに分け、最上位に入ると翌年以降の保険料が最大3割前後安くなる。逆に下位のグループだと保険料が高くなるという。」 (下記は、同記事添付の3社の共同記者会見の様子の写真を転載) もし、あなたが、Tポイントカードやスイカなどの購買履歴情報を情報管理会社に渡してもいい、その代わりに購入する商品を値引きしてほしいと考えている場合、それと同列に、自分の行動や健康状態に関する情報を渡してもいい、その代わりに保険料が値引されるなら、と考えるなら、こういう保険商品に積極的になるのも個人の自由なのでいいと思います。 「身長や体重、血圧や血糖値など健康診断の結果によって翌年の保険料が変わるしくみを使った保険は第一生命保険子会社のネオファースト生命保険などが年内に発売する方針。2018年の商品化をめざす住友生命は既存の死亡保険や医療保険に上乗せするプログラムとして提供し、同社の営業職員が販売を担う。」 その内、遺伝子情報からなりやすい成人病が特定されたり、その発症リスクと時期を推定されたり、という情報も保険商品に組み込まれるとしたら、、、 まさに命(健康)をお金に換える商売もここに極まれり、という感じです。 「21日の記者会見で住友生命の橋本雅博社長が強調したのは、数値の改善や悪化で保険料を上げ下げするだけでなく、ホテルや旅行、スポーツジムといった提携先で受けられる割引などの特典だ。すでにディスカバリーが手がける海外では映画の鑑賞券、ホテルや旅行の割引券などの優待を充実させている。多種多様な提携先の開拓で「エコシステム」と呼ぶ独自の経済圏を築き、加入者を囲い込む手法で魅力を高めてきた。」 IoTは素晴らしいテクノロジーです。ツタヤが始めたTポイントビジネスも消費者のニーズを捉えました。ウエアラブル端末で、あなたが自身の個人情報を提供して、割安のサービスを享受するのも、あなたの自由でとがめられることはありません。しかし、あなたがどこで何をしているのか、それがあなたのまわりの友人・家族の行動も筒抜けになってしまうリスクがあるとしたら。。。そして、未病だが疾病リスクがあるだけで、保険料で差別的扱いを受けるとしたら。。。 小職は、決してアンチ‐ビジネスではないので、こうした人権問題(セキュリティ問題)についても、テクノロジーと法律の専門家がきちんと問題解決してくれて、最終的には社会の富と幸福を増やしてくれるものと信じています。ただ、現時点でリスクが高いですよ、関係者の皆さんは、早くこうした問題解決をして、我々を安心させて下さいね、とお願いの気持ちを込めてこの小稿をしたためた次第です。m(_ _)m おっと、つらつらと書き連ねていたら、こんどは、法律事務所による法律支援、ブロックチェーンのテクノロジー解説、仮想通貨と、またまた書きたいことが残ってしまいました。(^^;) 続きはWebで(当たり前じゃん、ブログなんだから!)。 ⇒「フィンテックが迫る変革(1)「FinSum:フィンテック・サミット」開催! ブロックチェーンへの取り組みと仲介業者の法整備について」 (注)職業倫理の問題から、公開情報に基づいた記述に徹します。また、それに対する意見表明はあくまで個人的なものであり、筆者が属するいかなる組織・団体の見解とも無関係です。現役の経営コンサルタントが管理会計をテーマに情報発信します