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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(82)勇気が持てるのは誰かに貢献できると思える時である!

本レビュー
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■ あなたは、勇気はどこから湧いてきますか?

コンサルタントのつぶやき

人は「貢献感」を感じ、
「自分に価値がある」と思える時にだけ
勇気を持つことができる。

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アドラーが自分自身の経験に重ねて、人生を変えるための「勇気」を持つことについて語った言葉が本書では次のように紹介されています。

「私は自分に価値があると思える時にだけ勇気を持つことができる」
「そして、私に価値があると思えるのは、私の行動が周囲の人たちにとって役に立っていると思える時だけである」

あなたもアドラーの言葉に共感することができたなら、あなたがとるべき行動は、あなたの周囲の人たちに対して、「ありがとう」「あなたがいてくれてよかった」「あなたがやってくれて助かった」と、あなたの感謝を相手に伝えることです。そうすれば、その言葉を聞いた相手が、あなたから勇気を分け与えもらった感覚になり、あなたが相手に「勇気づけ」を行えたということになります。

アドラーが最も大切にしている「共同体感覚」と「勇気」は、あなた自身が「貢献」感を抱くことから始まります。そしてそれを周囲の人に分け与えること。それは「勇気づけ」。こうして、勇気の貸し借りをして、相乗効果で社会全体の勇気量を増やしていく。そうすると、あなたが所属する社会(地域、職場、家庭など)で、あなた自身の所属感が強まり、居場所が見つかります。それが、アドラーのいう人生の幸福というものです。

「勇気」量がちょっと減ってしまった人は、他人に貢献しようとする意欲を失っているかもしれません。そんな相手に対して、周囲の人間ができる、感謝の意を伝える形での「勇気づけ」は、慣性の法則でとどまり続ける(ピタリとも動かない)物体に、最初のひと転がりを与え、後は、再び慣性の法則で、動き続けるようになることでしょう。まるで、プロペラ機の動いていないプロペラを手で初動の回転を与えるように。一度回り始めたプロペラは、後は自身で回転し続けます。

「あなたのおかげだよ」「あなたがいて良かった」「ありがとう」

そういう言葉を交わし合う社会。お互いに心の中で「ありがとう」を感じることができる社会。アドラーの自分自身の心の中の問題を追求していった最後に辿り着いた答えが、あなたの周囲に広がる社会への貢献心を持つこと。それが、全ての人生の悩みは人間関係であると喝破した、アドラー流の、人生の幸福を得るための手段なのです。

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