■ あなたの、相手の不完全さを認める「勇気」が共同体感覚を高める!
他人の評価に左右されてはならない。
ありのままの自分を受けとめ、
不完全さを認める勇気を持つことだ。
—————————————————–
アドラーが言う「勇気」とは、人生において困難な時でも「相手を思い」「相手を優先する」ことを放棄せずに問題を解決する活力を意味し、この「勇気」を持つことが共同体感覚を高める一要素であるとしました。
「勇気」を持つことができないということは、自分のことを優先して考える人です。そういう人は、自分のことを考えるあまりに、他人からの自分への評価ばかりに目が行きがちです。なぜなら、相手への貢献より、自分がどのように相手から見られているかに気が取られているからです。
本当に「勇気」を持っている人は、そもそも他人の評価を気にすることはありません。周囲の誰からも認められなくても、褒められることがなくても、自分が周囲の人間に貢献できていることで自己満足を得ることができ、それだけで人生において幸福感でいっぱいになれる人なのです。
さらに、そういう「心ばえ」を持つ人は、自分だけが「人からどう思われようが関係ない」「ありのままの自分でいていいのだ」と考えるだけではなく、自分の周りの人にも、そう思っていても大丈夫なんだよ、と気づかせてあげることができます。そのことを、「勇気づけ」といいます。そのためには、不完全な自分をきちんと受け入れること、これでいいのだと認めること、そういう考えを持つ勇気を持たせることが必要になります。
大切なポイントは「●●ができればあなたを認める」「●●ができなければあなたを認めることができない」等と、条件付きで相手を見ないことです。ありのままの相手をそのまま受け入れるのです。それが勇気づけとなります。そうして、自分の心の有り様で「勇気」を持ち、周囲の人間に「勇気づけ」ができる人。そういう人が共同体感覚を高めることにより、人生において幸福感で満たされることになるのです。
コメント