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アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(86)問題の原因を指摘しても勇気を奪うだけである!

本レビュー
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■ 物理学と心理学は違うのだ!

コンサルタントのつぶやき

人の心理は物理学とは違う。
問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。
解決法と可能性に集中すべきなのだ。

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本書から、勇気をくじく行動とは?

相手の問題探しをしてダメ出しをすることであり、原因究明の名の下に、失敗した者を吊し上げ、責めたてること

あなたも学生時代、学校で何度か勇気をくじかれた経験があるのではないでしょうか?
(教育関係の方には申し訳ないのですが、私にはその経験があります)

「勇気くじき」をする先生や上司は、そういう行動は相手(子供、部下)に良かれと思って行います。彼らができていない事実を明らかにし、できない問題や原因と呼ばれるものを相手につきつけます。

「何かをなし遂げることができない」(問題発生)
 ↓
「その意図を妨害する理由が存在する」(課題認識)
 ↓
「その理由をどうにか取り除く方法を考える」(解決施策の案出)

こう記述してしまうと、ビジネスシーンや教育シーンで当たり前の問題解決プロセスのように見受けられて、何も不自然な所は無いように感じます。しかし、人間には「感情」というものがあります。

私のコンサルティング現場でも同様のことが起きます。
「貴社は、●●ができていません」
「貴社は、●●に課題があります」
「貴社は、●●を解決するには■■という方策を採るべきです」

こう言われて、

「分かりました。その通りにします」
と快諾を頂くこともありますが、

「そんなことは無い。我が社は特別で、▲▲という特殊事情を抱えている。そんなに解決は簡単なものではない」
という反発を頂くこともあります。

原因究明は、子供や部下、そして一部のクライアントにとっては、ダメ出しのようにしか受け取ってもらえず、そういう彼らは勇気をくじかれてしまうことがあります。勇気がくじかれてしまえば、困難に挑戦する、課題を解決する、という前向きな行動を取れず、直面する課題や問題から目を遠ざけてしまうことが多々あります。

もし、教育的効果を発揮したり経営改革を施したいのなら、心理学的なアプローチを採ることをお勧めします。原因究明に割く時間をできるだけ少なくし、捻出した時間で解決策を考えることに集中します。これからの、将来の可能性について前向きに考える時間を増やすのです。それが勇気づけとなるのです。

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