自然体で人付き合いが上手くできるコツ
最初に断っておきますが、表題は私のことではありません。私が最近出会った good man に関するお話です。
その人と、よく会話をするようになって、いつも自分の機嫌がよい感じに維持されるので、自然とその人との会話も弾み、当然、その人に対する印象はとても良いものでした。なかなか、私が他の人と会話をして、自分が気分がよくなることは、そうしょっちゅうあることではないので、いい意味での、この違和感の正体を探ろうと、その好人物との会話を噛み締めるように楽しんでみました。
(ええ、私は、自分に甘く、他人に厳しい性格なので、他人との会話を楽しむ、とか、一緒にいて和む、という、やさしい感じで会話をすることはほとんどありません。特に、仕事中の会話では全くと言っていいほど、”ほっこり”することはありません。)
そうするうちに、どうして、その人と会話すると、いつも楽しい気分で会話が終了するのか、秘密が分かったのです。
その人と会話をして、さあ、ここで会話が終わろうとする際、いつも、その人の「ありがとうございました」というセリフで必ず会話が終わることに気がついたのです!
自然体で感謝の念が備わっている器の人
その人との会話では、常に、私がティーチングするというわけでもなく、他愛もない世間話をすることもしょっちゅうです。そうした、単なる世間話であっても、その人との会話は必ずと言っていいほど、その人の発する「ありがとうございました」で会話が終わるのです。
感銘を非常に受けた書籍を読了した際に感じる、あの達成感と幸福感に溢れた感覚を、その人との会話が終わるたびに覚えるのです。この違和感といったら、性根の悪い私にとって、その原因を探らずにはいられないほどの大きさ(衝撃)だったのです。
その人が「ありがとうございました」で会話を終わらせることに気づき、その後は、(何度も言いますが、私は性格が悪いので)どういう話題でも、その人が「ありがとうございました」で会話を終わらせるか、いくつかの話題のパターンを出して確かめてみました。
その調査結果は、どんな内容の会話であっても、急に席を立つとか、第三者から急に声がかかって綺麗に会話を終わらせることができなかったとか、拍子が悪いケースを除いて、100%の確率で「ありがとうございました」で会話が終わることが検証できたのです。
それはもう、その人は非常にナチュラルにそれを実践しているので、もはや、その人に備わっている気風というか、性格そのものが good man だと認定せざるを得ないわけです。自分から一番遠い性質を持っているその人のことを、憧れや尊敬の念をもって接するようになりました。
まあ、そうなりたいのはやまやまですが、そうはできずにここまで年を重ねてきたわけでして、どうやったら、相手に好印象を持ってもらえるか、努力することを諦めてきました。ですが、どうしてその人が、自分が長年諦めてきた、そういう所作を自然にできるのか、その秘訣がとても気になってくるわけです。
率直に聞く姿勢だけはまだ維持しています
私は、分からないこと、知らないことがあると、気分が落ち着かない質なので、最近はグーグル先生に頼りきりの毎日を過ごしています。^^)
そして、御多分に漏れず、思わず上記の清々しい(爽やかな)性格であるその人に、「どうしていつも、会話を『ありがとうございました』で終わらせているんですか?」とストレートに聞いてしまいました。
返ってきた答えにまた驚愕することになります。
「えっ、そんなことありませんよ。気にしたこともないので、本当に自分がそう(「ありがとう」で会話を終わらせていること)しているのか、分かりません」
その人は、デール・カーネギーの本を読んで、自己啓発したわけでも、後天的に努力してそういう会話術を身につけたのでもないという事実を知ることになりました。
私は性格が最悪なので、その相手に、「この会話は別に、教育を施しているわけではないから、『ありがとう』と感謝される話でも何でもないですよ。無理して、『ありがとう』と言わなくてもいいですよ」という無神経な発言をすることができます。
そうした、無神経な会話に対しても、その good man は、「いえ、最初から意識していないので、これまで通りにさせてください」という優しい回答が返ってきます。どこまで、いい人なんだ。
よっぽど両親から受け継いだDNAが良かったのか、それとも両親の教育方針が良かったのか、その両方か、なのでしょう。
「ありがとう!」
大切にしたいマジックワードのひとつですよね。
感謝の気持ちで会話を終わらせるなんて素敵すぎです。
私の場合は、あえて、意識して、一日一回は「ありがとう」で会話を終わらせてみたいと思います。そのうちに、自然体で「ありがとう」で会話を終わらせることができたらいいな。^^)
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