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西岡常一ら著「木のいのち木のこころ」(4) 2015年1月6日 日経新聞(朝刊)より

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■  時間の重さに負けない 未熟なうちに任せる難しさ

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「任せる時が遅かったら、人は腐るで」
「宮大工の修業は長く、10年かけて親方から叱られつつ基礎を学び、次の10年で親方から独立して自分なりの技を磨き、40歳になってようやく技も体も心も全開を迎える。」
「道を究めるのに重要なのは、「時間の重さに負けないこと」」
「弟子入りして10年、親方から独立する最後の仕上げは、現場の責任を負って立つこと。責任が人を育て、立場が人を作る。難しいのが任せるタイミング。その人が完成してから任せるのでは遅過ぎる。未熟なうちに任せなければならない。「親方がやれというなら、俺もできるかもしれない。命懸けでその期待に応えよう」。このタイミングを見定め、賭ける。」

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後進を育てるには、仕事を任せてみるタイミングが肝要。
忍者が跳躍力を鍛えるためには、生長の早い麻などを植えてその上を毎日飛び越えるという修行を行います。
1日に2~3cmずつ背が伸びます。
任せる頃合いを計るためには、相手が毎日鍛錬を怠らないこと、自分がずっと見守ってあげること、これが大事。

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