■ 人がやる気を燃やすために必要な燃料とは?
人には燃えることが重要だ。
燃えるためには薪が必要である。
薪は悩みである。
悩みが人を成長させる。
(現パナソニック創業者 / 1894~1989)
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通常の偉人の言葉は、シンプルでかつ強力なものであります。それゆえ、分かりやすく多くの人の心に染み入る言葉となります。冒頭の松下翁の言葉も、「人には燃えることが重要だ」。これだけで、熱意をもって人生を生きることは大切ですよ、という教訓としては十分なメッセージ性を有していると思います。
この言葉はさらにその上を行っていると私は感じています。
人が持っている熱量は、その熱源となるための薪が必要である。ただ、言葉でけしかけて、熱意を持て! と言っても人は動かない。燃えるための薪を与えて初めて人は燃えるのだ、と、人を燃えさせるコツをまで教えてくれているのです。
自分で悩むことで自家発電をして、「熱量」を自分で生成しようというものです。
さらにもう一歩深読みすると、
「熱量保存の法則」という物理法則にしたがうと、物質は、熱平衡状態を保とうとするので、熱い物質から冷めた物質に熱が移動して、全体の熱量を一定に保とうとします。
この物理法則を人の世に当てはめると、やる気のない、だらだらと時を過ごしている人と一緒にいると、自分が持っている熱量をその人に持っていかれるわけで。逆に、自分より熱い人の傍にいることができれば、その人から熱量を分けてもらえることも意味しています。
結構この言葉は噛み締めるといい味を出していませんか?
えっ、私ですか?
人からは「暑苦しい人」と言われています。だめじゃん!(笑)
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